【連載】倉山満の新著「決定版 皇室論」を斬る! (その54)

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(編集者より)
サトルさんが、その53でコメントとされましたが、5/29のケケ田に関するブログで、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」的な“最後のあがき”をみせました( ̄▽ ̄;)。ところで…倉山は(# ゚Д゚)。今回は、サトルさんの憤怒爆発!!ではどうぞ<(_ _)>。

第五の理由「旧皇族は伏見宮家の子孫であり、現在の皇室からは血縁が遠い」

憲法違反の疑義がある件に関して、「子供の屁理屈」を述べ、あろうことか、女性皇族への侮辱を繰り返す倉山。
ここでも更に、意味不明の開き直り……しかも、侮辱に次ぐ侮辱。

ただただ怒りの感情しか湧いてきませんが……。

P220
「これは一理あります。絶対評価では。ただし「女系天皇を容認するべきか」との相対評価では極めて疑問ですが」

また出てきました。「絶対評価」と「相対評価」

これで「騙(だま)せる」とでも思ったのでしょうか?

通常、絶対評価……とは、ある基準に基づきその基準を満たすか、満たさないか……が評価軸……ラインであり、「順位」は発生しません。合格、不合格……と言っても構わないでしょう。もちろんその点数などで、合格順位を決めることは可能です。

では相対評価……とは。絶対的基準に関わらず、その評価グループ内での優劣順位を決める評価方法

例えば、合格点を取っても定員制限があれば、相対的順位で、落ちることはあります。制限がなければ、それはない。

これが相対評価「のみ」であれば、合格点に達してなくとも、不合格点でも、順位づけは可能だし、定員に満たなければ、なんと「合格」してしまいます。

「資格試験」では、当然「絶対評価」ですよね?相対評価はあり得ない。
もっとわかりやすく言えば、相対評価はあくまで「グループ内での順位」です。
ここには「合格基準が無くても成立してしまいます。」

つまり、彼は「血縁の近さの基準」からは、不合格ではあるが、女系はそもそも血統基準を満たさないから、不合格。血縁の近さを論じてると見せかけて、「男の血」の基準を持ち込んで「反論?」している。

「不合格のなかでも、伏見宮家案と女系容認案を比較すれば、女系容認は極めて疑問」と言っている……にすぎません。

つまり「憲法の要請」なんぞ「関係ない」、との宣言に等しい。「憲法との調和」と再三言い逃れているが、その実は憲法との決別です。

憲法第二条……「皇位は世襲」との規定にも齟齬(そご)を来します。憲法の要請は「世襲」であり、「男系男子」は「皇室典範」の規定でしかありません。さらに「狭めた規定」です。

ここで彼は(ここまででも、かなり酷(ひど)いですが)、普通の神経では書けないことを書き連ねます。

もうデタラメです。論……というより、「人としてデタラメ」です。(私は人として……なんて偉そうな言い方はしたくはありませんが、これは息をのむ……記述です。)

P221
「しかし、昨日まで「小室圭さんに皇族になっていただきたい。小室さんに限らず、内親王殿下にはお望みの方とご結婚いただき、そのお子様には皇族となり皇位を継いでいただきたい」などと言っていた議論と比較する、相対評価だとどちらに理があるのか。」
「仮に伏見宮系統の方々が現在の皇室から遠いとはいえ、皇室とは何の縁もゆかりもない一般国民が皇族になって良いのか。」

はなから、憲法に向き合う気などさらさらなく、ましてや、皇室と国民が「何をもって」繋がり、象徴とはなにか?を全身全霊をもって、その「行為」で指し示した上皇陛下や、「国民」から婚姻により皇族となられ、さまざまな誹謗中傷をあびせられながら、その「象徴としての旅路」を「共に歩んだ」(おことば……を読み上げる際、この箇所に差し掛かる時、陛下が胸を詰まらせ、涙声になる)、美智子さまに対しても、彼は「侮辱以外のなにものでもない言葉」を吐き……

「小室さんばかりあげて恐縮なので、これまた非礼を承知で実名を上げさせていただきます。」「紀宮清子内親王殿下は、公務員の黒田慶樹さんとご結婚され黒田清子さんとなられました。眞子内親王殿下と小室さんの騒動と違い、最初から歓迎され今に至っています。」
「では、黒田慶樹さんが皇族になろうとしたとき、同じように歓迎されたでしょうか。」

おまえ……なにを言ってるんだ!!!!
小室さんだって、「デマがない時は、最初から歓迎されてたではないか!!!」
しかも「黒田慶樹さんが皇族になろうとした時……」とは、どういうつもりで言っている!!!
「同じように歓迎されたでしょうか?」だと?!!!!

こんな輩(やから)の為に、「議論のルール」を尊重すること、さらにはダンケーの主張、(あるいは)定義にも一定の理解を示すことは、必要なんだろうか!?

私は嫌だ!!!

そんな悠長なことは「もう時間のムダ」だ。

言論と言う名の「刃物」で「○しに来る(※昔、太宰治が川端康成にも使ったことのある、ピーな意味です)」連中に、しかも印象操作もしまくるこの男に、そんな態度が正しいとは、到底思えない。

これ以上、「我慢」する「必要」があるのか!

「その伏見宮系統の方々が、占領下に功績(原文ママ)を剥奪され、本来は皇族としてお生まれになるべき方々が一般国民に交じって生活されてる。由緒正しい方々です。」
「単に「一般人の男」が皇族になる話とは違います。」

こんな発言に、「殺意に近い感情」を持つ私は、「異常者」でしょうか?

確かに人に「尊皇心」があるのか?と、問われれば、私は「薄く……かな……」といつも答えます。おこがましい……と思ってしまいます。今も。

それでも私は言いたい。倉山満……。

こいつは、断じて皇室を語るべきではない!

つづく

5 件のコメント

    殉教@中立派

    2023年5月31日

    54回に渡る連載で、蓄積した怒りが炸裂しています。同意します。

     あれから20年も停滞しているのに、これ以上、男系派の「時間稼ぎ戦術」に付き合う道理はありません。れいわ新選組の牛歩戦術よりも酷いです。
     「血や名字の強さは、男の方が強い」のドグマありきでは話になりません。それを正当化する為に、意味のない例示、こちらの主張を理解しないままの論点ずらしを繰り返す・・・そんな奴に殺意を覚えるのは、これが本物の「尊王討奸」の証だと思います。こうした「怒りにより、尊王心を自覚する」は、あまり望ましくないかもしれませんし、皇族方も望んではいないでしょうが・・・それでも、こいつらだけは、次の時代には細胞一つ残さず、ここで消し去ってくれる!と、私もそんな風に考えてしまいます。
     典範改正頓挫&愛子さま追放なんて事になったら。私も、何をするか分かりません。

    L.K

    2023年5月31日

    いつも本当にありがとうございます。
    倉山の文を読んでいると、ホント激情に駆られずにはいられませんよね。
    「男の血」しか認められないところ、八木や竹内のY染色体説をバカにしてるけど、全く同じ感覚じゃないかというしかありません。

    仮に眞子さまが皇族でいらっしゃる間に圭さんと結婚され、圭さんが皇籍取得され、お二人の間にお子様が生まれたら、その子の皇族としての血筋は、当然眞子さまから受け継がれたものとみなされます。
    女系とはそういうこと。
    だけど倉山ら男系カルトは、あくまで夫側の血筋しか認めない。
    圭さんの血筋の子とみなす。
    どんだけ男尊女卑なんだ。

    「男の血」への偏愛が過ぎる。
    そういう洗脳に染まりきっているところが、男系カルトだといっているんです。
    皇室という国の根幹に関わる存在を潰そうとしているのだから、カルトという表現に誇張は全くありません。正真正銘のカルトです。
    本人は関係性を否定しているが、「男の血」を偏愛する心性は、統一協会と何ら変わるところはありません。

    基礎医学研究者

    2023年5月30日

    (編集者からの割り込みコメント)ブログ主さんからのコメント、さっそくありがとうございました。いや、確かに。そうか、その1は「この箇所」を目にしたからなのですね。しかし、すでに何度もいっておりますが、まあ「表現の自由」があるので発禁処分にしろ!などと安易にはいえませんが、少なくとも出版社はもう少し「出版物」へのプライドを持ってほしいものですね~失礼ながら、少なくともこの本は「万人向け」に売れる本とはとてもいえないで、”本の力”の意義をもう少しまじめに考えるべきなのでは?そのように思いました。

    京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)

    2023年5月30日

     今回はサトル様の覚悟がバシバシと伝わってきました。

    屑山マン@ゲロ嘔吐スタイル「第五の理由『旧皇族は伏見宮家の子孫であり、現在の皇室からは血縁が遠い』」
    尊皇派「判ってんぢゃねーかww」
    屑山マン@ゲロ嘔吐スタイル「これは一理あります…絶対評価では…ただし『女系天皇を容認するべきか』との相対評価では極めて疑問ですが」
    尊皇派「あ?…一応は聞いてやる…」(刀の束に手を掛ける)
    屑山マン@ゲロ嘔吐スタイル「昨日まで『小室圭さんに皇族になっていただきたい。小室さんに限らず、内親王殿下にはお望みの方とご結婚いただき、そのお子様には皇族となり皇位を継いでいただきたい』などと言っていた議論と比較する、相対評価だとどちらに理があるのか」
    尊皇派「貴様…伏見宮系は20世・600年も離れていることを自覚しながら、それでも1世しか離れない内廷皇族女子より価値が有ると言いたいのか!?ゴルァ!!」
    (ズバッ!バサッ!)
    尊皇派「また詰まらぬモノを斬ってしまった…」
    屑山マン@ゾンビ腐乱スタイル「仮に伏見宮系統の方々が現在の皇室から遠いとはいえ、皇室とは何の縁もゆかりもない一般国民が皇族になって良いのか」
    尊皇派「おい!皇室とは何のゆかりもない一般国民としての美智子様や雅子様、紀子様は皇族との婚姻を介して皇族となられたんだが?」
    屑山マン@ゲロ嘔吐スタイル「小室さんばかりあげて恐縮なので、これまた非礼を承知で実名を上げさせていただきます…紀宮清子内親王殿下は、公務員の黒田慶樹さんとご結婚され黒田清子さんとなられました…眞子内親王殿下と小室さんの騒動と違い、最初から歓迎され今に至っています」
    尊皇派「ダウト!紀宮清子殿下も秋篠宮眞子殿下も結婚と同時に臣籍降下されたよな?2つのケースの違いは、世間やマスコミが騒いだかどうかしかねーだろうが!…まるで小室圭氏が『皇族になろうとしたから』世間の非難を浴びたみたいに言いやがって!…実際は!小室氏が由緒ある家柄の出じゃなく、どちらかと言えば貧困層だったからという差別心ゆえに小室氏と眞子様の結婚を許そうとしなかったんぢゃねーか!」
    屑山マン@ゲロ嘔吐スタイル「では、黒田慶樹さんが皇族になろうとしたとき、同じように歓迎されたでしょうか」
    尊皇派「だ~か~ら~清子様の世代で皇族女子が宮家を建てられるような典範改正が為されてたら慶樹殿下も誕生してただろうよ!…そうなってたら眞子殿下の創設した宮家に小室氏が婿入りしただろうし、圭殿下の誕生も言わずもがなだよ!」
    屑山マン@ゲロ嘔吐スタイル「その伏見宮系統の方々が、占領下に功績(原文ママ)を剥奪され、本来は皇族としてお生まれになるべき方々が一般国民に交じって生活されてる…由緒正しい方々です…単に「一般人の男」が皇族になる話とは違います」
    尊皇派「大正9年に決まっていた『皇族の降下に関する施行準則』に則って皇籍を離脱した伏見宮系51名は『血のスペア』という生きがいも何も無い身分が嫌だったと思うぜ?だから円満降下だよ!たまたま降下時期が占領下だったことを捕らまえて『強制追放された悲劇の王子』みたいに印象操作してんぢゃねーわ!…で、ついでにツッコむが、貴様らの盟主・竹田詐欺宮には『宮様詐欺商法のビジネスモデル確立』以外に一体どんな功績が有ると言うんだ?…あ?…答えろ!!」

    サトル

    2023年5月30日

    基礎医さん
    編集ありがとうございます。
    かなりここから激情にまみれていきますが、この「絶対評価」と「相対評価」に関し、ぶちギレ始める……となってしまいました。いや、お恥ずかしい。

    最初(その1)にて、本を壁に投げつけたのも「ここだけの……」の記述を見たとき。「それじゃ何でもアリじゃねぇか!」となりました。ここでも「絶対評価」「相対評価」の「単語」で目眩ましをし、さらに「相対評価」といいつつメチャクチャな基準を「都度」持ち込む……。相対評価にすらなっていない。
    まさか「議論のルール」を知らない訳もなく、このような話をあろうことか「出版」するのですから。また言論人とはとても言えず、いや、唾棄すべき人物と言って良いかと思った次第です。

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