倉山満に問う!「血統」と「伝承」、どっちが大事だ!?(前編)

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あの倉山満サンがお久しぶりに(※)、「ストロングスタイル」で皇室について語ってくれたという事は、これは「宴のお誘い」という事でよろしいのよね??

※実は、久々でもなかったのですよね(;^_^A。SPA!10/10・17号、vol209で皇室について、放言しています(細かくて、すみません<(_ _)>)

お焚き上げ甲斐のあるネタを毎回毎回提供してくれて、なんか申し訳ないねwww

海づくり大会レポートの連載途中(※(編集者として)こちらも、ヨロシク~(^^)/)ではありますが、宴を蹴っちゃえば男が廃るってもんで、前・中・後編の3回だけ、皆さんも「論破祭り」にお付き合いください!

一読して思ったのは、倉山は皇統の正統性について、神話を軸とする「伝承」に重きを置こうとしている割には、「血統原理」を否定しきれていないという事です。

八木秀次の「Y染色体論」を、躍起になって否定してたくせにね。

ちなみに俺はどちらかというと、「神武天皇以来の血統」なんか、信じてない派なんですよ。

歴代天皇の血統に関する俺の見解に関しては、本サイトにおける過去ブログで示してます。貴方のオトモダチの、国民民主党・大塚耕平氏を批判する形でね。

今でも基本的にこの見解は変わってないんで、そっちを参照してくださいな(※引用ブログからたどって下さいませ<(_ _)>)。

かいつまんで、今回の議論に関わる要点だけをおさらいすると、

●いわゆる「倭の五王」と呼ばれる「讃・珍・済・興・武」が、同じく「倭」姓を名乗っていたとしても、必ずしも血縁が連続している事を意味しない

●五~七世紀にかけては、臣下が王を選出する「群臣推挙システム」であった。また、天皇陵を含む大型古墳群の分布が時代と共に移動している事から、それぞれの王を推挙する側であった豪族の勢力圏が、異なっていた事が伺えるので、推挙される側の王が一族だったとは考えにくい

●血縁による世襲継承が確立されたのは、継体天皇の第三皇子・欽明天皇以降である

まあ、大体こんな所です。

最も、三番目の根拠に関して付け加えると、継体天皇と武烈以前とは、手白香皇女という「女系」を介すれば、血縁で繋がってる可能性も浮上しますけどね。

それが、前回投稿から今日までの間に、新たに学んだ視点かな。

従って、「神武天皇から仁賢天皇まで受け継がれた血統は今の皇室に伝わっている」とまで倉山が自信たっぷりに豪語するのであれば、最低限「女系血統による繋がり」を認めないと、成立しないんですよ~~??

それでも尚、特に日本書紀については、「国の正史」という意味合いが強いせいか、そこに記述されている系譜についても、疑ってみるという事を一切やらないダンケームラビトはSNS上にも多いです。

ほぼ、聖書とかコーラン扱いだねwww

しかし、日本を治める天皇の正当性を、対外的にアピールする為に書かれたのが日本書紀という「正史」であるという特性上、史実とはかけ離れて「万世一系」的な方向性で脚色されたのではないか、という疑いを持つ事は、「史料批判」の基本です。

皇統に対して、もし「血統」という生物学的な繋がりに正当性の根拠を求めるのであれば尚更、特に『日本書紀』に記述された系譜が史実である事の証明、すなわち「ウラを取る」という作業が必要不可欠です。

勿論、倉山も含めた、貴方たち男系カルトの仕事ですよ、これは。

「神武天皇以来、皇統は一貫して男系血統で続いている!」というのがアナタ方のドグマなんだから、

当然だよね??

倉山のオトモダチの大塚さんにも、私は指摘してる筈です。

「天皇陵の墓暴きでもやって、血統の連続性を証明してごらんなさい」とね。

文責 北海道 突撃一番

2 件のコメント

    突撃一番

    2023年11月4日

    そういえば、嵯峨天皇に関する記事は前々回の「ストロング」でしたね(^_^;)

    自分で雑誌も買って、論破コメントまで入れてた筈なのに、合併号が続いたせいかすっかり忘れてましたわ。失礼!

    あと、最近ではダンケーカルトの側も、元正天皇の事例その他で「神武天皇以来、皇位は一貫して男系だ!」というウソがバレ始めたせいか、こっそりドグマをずらしにかかってますね。

    曰く、
    「歴代天皇は全部、父親を辿れば神武天皇に辿り着く!」
    みたいな方向性で。

    なんかズルイと思う。

    基礎医学研究者

    2023年11月3日

    (編集者からの割り込みコメント)こちらの短期連載でも、お世話になります。倉山の放言は、やはり野放しにしてはいけませんよね(`・ω・´)ゞ自分、編集を通じて継承の連続性がクリティカルなところは勉強させていただきましたが、倉山って読者のアップデートを軽くみているのか、怪しい知識をまぶして煙に巻けば、ダマせる読者もいる、とでも思っているのでしょうかね。しかし、改めてみると、「仁賢天皇から今の皇室に伝わる血統」ということは、女系の血統(手白香皇女を介した)を認めていますよね、ということは、やはり双系継承が「皇位継承」としてしっくりくる、いや~よかった(^_^)となってしまいますね(倉山のよくある、自分で自分を論破する、という奴ですね)。しかし、改めまして、やはり岸田首相の「宣言」の影響は、倉山にとっても「青天の霹靂」だったのでしょうね。だから、こんなクルッタ言論になってくる(これを修正できないSPA!編集部は、一体どうなっているんだろ~)。次回も、重量級のストレートを期待しています。

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