自民党の第5回懇談会に絡めた全国紙などの報道

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4月20日(奇遇にも、ゴー宣道場in名古屋開催日)に、当サイトでも報じましたが、自民党の第5回懇談会会合に関連して、朝日新聞(が珍しく)、そして毎日新聞が力を入れて、皇位継承問題の行方を報じました。では、他の新聞はどうだったのか?記録の意味もありますが、以下に紹介していきます。

まず、今回は、自民党の懇談会が大詰めを迎えているからなのでしょうが、主要全国紙、すべての朝刊で報じられました。

これは、私見の入った取り組み方の図式ですが、このような感じです。

毎日>朝日>読売>日経>>産経

まずは、読売新聞です。

皇族数確保 法整備 有識者2案で 衆参議長に報告へ 自民「必要」見解(2面)
皇族数確保 大型連休前後に協議入り 与野党 皇室典範の議論加速へ(4面)

(今回の記事は紙面のみで、電子版では読めません)まず2面で、懇談会の概要を報じ、続いて4面で解説を掲載しています。「安定的な皇位継承策などを巡る議論の経緯」という表が載っているのですが、記事が意図しているのかどうかわかりませんが、ここから議論が迷走していることが、実はよくわかります。

自民党の「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」の19日の会合では、政府の有識者会議の報告書がまとめた皇族数の確保策について党内の約50人から寄せられた意見書を踏まえ最終協議が行われた。会合後、木原誠二幹事長代理は党見解について「報告書とほぼ軌を一にする」と記者団に語った。

始めの部分を引用しましたが、太字の部分を読売新聞がとりあげてくれたことに、少し安心しました(産経新聞の報道のみが、このことを伝えていたので)。また、最後の方でこのようなことを書いています。

当面の課題は皇族数の確保策だが、安定的な皇位継承策を巡る問題も対応が求められている。

読売新聞さんは、3/26日の社説で皇位継承問題への社の姿勢を表明しているので、この一言は重みがあります。

続いては、日経新聞です。

自民、旧皇族復帰を提言 結婚後も女性皇族容認 与野党協議へhttps://www.nikkei.com/article/DGKKZO80164610Z10C24A4EA3000/

日経新聞は、3面にこの記事を掲載しました(電子版で一部は読めます)。記事内容自体は今回の懇談会の内容、および各党の案のリマインドと無難ですが、タイトルの付け方がやや気になります。

そして、最後は全国紙ではありませんが、産経新聞です。

・自民が皇位継承の見解まとめる 有識者会議の報告書を尊重、衆参両院議長に提出へ
https://www.sankei.com/article/20240419-LIWJW7D2IZNNFKBVNFG35TY4GY/

産経新聞は、良い意味でも悪い意味でも「皇室」のことは、元々コンスタントに取り上げる新聞だけあって、毎日新聞以外で1面の真ん中に、この記事を持ってきました(全文が読めます)。読売新聞が取り上げてくれたので安心して紹介できるのですが、この記事で有用なことが書いてあります。

自民は懇談会に所属していない国会議員からも文書で意見を募り、木原氏によると、約50人から回答があった。おおむね報告書の内容を妥当とする内容で、反対意見はなかったという。
 木原氏はまた、この段階では意思決定機関の総務会には諮らないと説明。「法律改正ということになったら当然、総務会に諮っていきたい」と語った。

私見では、これは記事の意図とは異なりますが、まさに国会議員の「皇位の安定継承」における取組みのやる気のなさを示されているような気がしてなりませんが、いかがでしょうか?

ナビゲート:「愛子天皇への道」サイト編集長 基礎医学研究者

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6 件のコメント

    チコリ

    2024年4月24日

    こんなに愛子さまが報道されても、
    皇位の安定継承についてはほぼ報道されないなんて、
    信じられなさすぎて呆然とする日々です。

    基礎医学研究者

    2024年4月23日

    >ゴロンさん
    なるほど、さすがです。たぶん、ゴロンさんの中では、朝日と読売→毎日に続いて、後押しによっては期待できそう。日経→中立すぎるけど、ここも可能性あり。産経→機関紙まっしぐら、みたいな感じですかね(ちょっとボケてみました( ̄ー ̄)ニヤリ

    ゴロン

    2024年4月23日

    朝日と読売にTBSのNスタの紹介と系列のTVでも促して欲しい旨、投稿してみました。(読売はこんな感じです)
    ・・・
     標記の皇位継承問題に関する記事の掲載、ありがとうございます。記事では「当面の課題は皇族数の確保策だが、安定的な皇位継承策を巡る問題も対応が求められている。」と締めておりましたが、本来、「安定的な皇位継承策」が喫緊の課題なのですから当然です。今回の記事でもそうですが、たいていの新聞やTVニュースの報道では、用語がさらっと流れるだけで、国民のほとんどは、各政党がこの問題に対して何を話し合って何を決めようとしているのか、よく解らず、「良いようにやっているのだろう」くらいに思っていると思います。私は、国会議員が真面目な顔で「妥当と判断」とか「大筋合意」とか会見で語っている令和の有識者会議の案が、常識的に考えれば、ありえない実に馬鹿げたことだと思っています。
     先日TBSのNスタで皇位継承問題が詳細に取り上げられていました。この内容はTBS NEWS DIGでも配信されています。
    https://www.youtube.com/watch?v=dD9fsgiBVlE&t=1s
    この件でここまでTVで放送されたのことはほとんどなかったと思いますので、感動しました。
     ここで、井上貴博キャスターは、「皇族女子が結婚後も皇族の身分を保持する」案について、「女性皇族が例えば、結婚される。じゃあ、夫になる人はどうするのか、子供はどうするのか、宙ぶらりんになっていて、極めていびつな案だと感じましたし、結局のところ、女性皇族の方々に公務を担っていただくということしか考えていないので、結局、家族として成り立たないというか。・・・自民党って夫婦別姓については家族って形に、すごいこだわる一方で、こういうところで家族、成立していないんじゃないですかって思ってしまうんです。」とコメントしています。これは、一般の庶民の感覚だと思います。
     皇位の男系継承の維持を前提にした令和の有識者会議の案は、歴史的にも論理的にも根本から間違っていますが、難しく考えなくても、愛子さまの公務に係る姿を見て、何故、天皇陛下のお子様である愛子さまが、次の天皇ではないのかと、感情的にもおかしいと気付く国民が増えることが重要だと思います。
     その世論の流れで、皇位継承問題に無関心な国会議員を動かし、神社本庁など自身の支援団体のためだけに男系継承に固執する国賊議員どもを蹴散らし、常識的な女性・女系天皇公認の制度に流れを作ることができれば、こんな嬉しいことはありません。愛子さまが皇太子になっていただければ、日本に爆発的に明るい灯りがともると思います。
     貴社も、今後とも、皇位継承問題に関する記事を上げ続けるとともに、系列のTVニュース等でも上記のTBSのようにこの話を常識的な感覚でかみ砕いて取り上げるよう促して欲しいと思います。もっと頻繁に、もっと突っ込んで、TVでこのような放送がなされれば、国民も関心を持ち、積極的に声を上げる方も増えると思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

    基礎医学研究者

    2024年4月23日

    >佐々木さん
    コメントありがとうございました。ゴー宣道場in名古屋では、お会いできてよかったです。さて…やはり、そう思いますか?自民党の国会議員の総数を考えると、50人はすくないだろう~!と思いますね。しかも、異論なし(# ゚Д゚)(ここは、ホンマなんですかね)。これを見ると、ダイレクトに国民の思いが伝わっている議員は、本当に限られていますね(あらためて、確信しました)。そして…皇室が終了してから、後悔しても遅すぎる!?自分は、そう思います(似たような話で、領土を失った経験のある国(かつてのフランスやウクライナ)は、やはりその大切さへの思いは深いということと、類比されるのでは)。

    >高橋さん
    当サイトがお役に立ってよかったです。本当に短くでも良いので、新聞社に意見送ることは、確実に後押しにつながると、思います。

    高橋克知

    2024年4月23日

    いつも記事をありがとうございます。感想を各紙に感想を送ろうと思っています、産経新聞も含め。なるべく失礼のないように、私なりにおくろうと考えたいです

    佐々木

    2024年4月23日

    お疲れ様です。

    基礎医さんか仰る通り、大半の国会議員は
    皇位継承の安定化実現なんかやる気がない事が
    見え見えの記事でした。

    木原誠二議員にはちゃんと取り組むようハガキを送りましたが、
    国会議員がやる気を出さないのは自分の足元を脅かす程では
    ないと高をくくっているからだと思います。

    しかし、仮に皇室が断絶した場合、誰が国民統合の象徴としての
    役割をやれるんでしょうか?誰の目にもとまらない本当の弱者にまで寄り添える人はいるんでしょうか?

    権威については勉強不足で分からない事が多いですが、
    天皇というクサビがないと、日本は分裂すると思います。
    言いましたが、

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