立憲民主党の馬淵議員のYouTubeチャンネルで安定的皇位継承を巡る全体会議が取り上げられています。若者代表の方の反応が興味深く、文字起こしで整理してみました。
若者代表・たまちゃん:皇族が、今存続の危機なんですか?
国会議員・まぶちすみお:そうなんです
たまちゃん:私、本当に、これ読むまで知らなかったんですけど。
まぶちさん:もう本当に皇族数の確保が今最大の課題。
たまちゃん:皇続数、人数必要なんですか。
まぶちさん:今どういう状況かと言うと、男系男子で言うと、今の天皇陛下、その弟の秋篠宮様、そしてその息子様の悠仁親王殿下。ここまで皇位継承が定まってるとされてます。
たまちゃん:はい。
まぶちさん:だけど女性ね、愛子様も佳子様も、この方々は内親王殿下と言われてますけども、結婚されると皇族から離れちゃうんですね。だから今、皇族数の確保ということになると、佳子様や愛子様が結婚されて皇族から離れないということの1つの選択肢が今、案として上がってきている。
たまちゃん:結婚するけど皇族内に…
まぶちさん:残れるようにという選択肢を今、検討を始めてる。
たまちゃん:なるほど。
まぶちさん:あと先ほども言った昭和天皇のご兄弟の末裔となる女王殿下、御三方いらっしゃいます。この御三方も皇族としての活動をしていただいているので、こうした御三方も含めて皇族数を確保していかないといけない。結婚されるともう皇族ではなくなるんでね。
たまちゃん:はあ。
まぶちさん:なぜそれが必要かと言うと、やっぱり皇室の様々な行事、あるいはいろんな方々の接遇を含めて、皇族の方々がいらっしゃらないと負担が重くなっちゃうんだよね。
たまちゃん:なるほど。
まぶちさん:なので、この婚姻後も女性皇族が皇族として残るということの議論を今、我々、国会でやってるんですね。天皇というのは長きに渡って日本の歴史の中でも続いてきたという世界でもエンペラーと称されるのは天皇陛下だけですからね。
たまちゃん:そうなんですね。
まぶちさん:キングではないですからね。
たまちゃん:なるほど。
まぶちさん:なので、この皇室を如何に存続させていくかっていうことが最大の課題で、今、その議論をやってます。
たまちゃん:そっか。ちょっと全然興味ないことだったので。
まぶちさん:まあね、しょうがないですね。まあ若い方々はね、あまりこう接点がないというか。
たまちゃん:①ないですけど、下手なことは言えないですよね。しかも国会で話す内容なのかっていうのも。
まぶちさん:でもこれ結局ね、皇室典範といわれる法律で定めていかなきゃいけないので、最終的にやっぱり、国会が立法府で立法しなきゃできないんですよね。もう結構、長きに渡ってやってるんですけれども、なかなか、皇族の方々、皇室の問題なので、軽々なことは言えないですし。
たまちゃん:そうですね。
まぶちさん:非常に慎重に。でももう時間がない。今の天皇陛下の次の皇位継承順位は秋篠宮殿下、そしてその下の悠仁様、親王殿下までは一応、皇位継承順位として定められているけども。悠仁さま、まだね、今度、大学生になるということで、まだ結婚されてませんから。でも今後、結婚されて悠仁さまの相手との間にお子さんが生まれる、生まれないということも出てくるだろうし、またそのお子様が男性なのか女性なのかっていうことで、天皇家の存続が危まれてしまう。
たまちゃん:②あー生まれなかったらもう終わるんですね。
まぶちさん:ということで、今は婚姻後の女性皇族が皇族として残り、その配偶者と子に皇族の身分を付与するかしないか。
たまちゃん:③したらいいんじゃないですかね。
まぶちさん:そういう意見もありますね。普通に考えればね家族なんだから、一家ね。それで身分が違うって、これおかしくないですか?ていう単純な疑問から、いやいやそれは日本は男系男子だからっていうことで、配偶者と子、仮に男の子が生まれていながら、その子にまで天皇の継承権が移ってしまいかねないっていうことで、反対する人たちもいます。
たまちゃん:④ええー?
まぶちさん:色々な意見があります。今、一生懸命こういうこともやってます。
たまちゃん:はい、ありがとうございます。
番組が成立するために、事前の打ち合わせをされていると思いますが、若い方の反応が分るのは貴重なこと。
①(安定的皇位継承の全体会議について)下手なことは言えないですよね。しかも国会で話す内容なのか
②(悠仁さまにお子様が)生まれなかったらもう終わる
③(女性皇族の配偶者と子に皇族の身分付与を)したらいいんじゃないですかね。
④(女性皇族の子を皇族にすると皇位継承権が移るから反対する人がいる)ええー?
①(安定的皇位継承の全体会議について)下手なことは言えないですよね。しかも国会で話す内容なのか、というのは、ゴー宣を読んでいない家人が「皇室のことは皇室の皆さまがお決めになるのが良いのではないか」と申しているのと同じような庶民感覚なのではと感じます。
「皇族の方々、皇室の問題なので、軽々なことは言えない」がゆえに、「日 本 国 憲 法 下 に 入 り ま し て 、 日 本 国 憲 法 が 最 高 法 規 で し て 、 皇 室 典 範 は 国 会 の 議 決 を 経 る 法 律 と い う こ と に な っ た(内閣官房参与・山崎氏)」がゆえに、なおさら皇室の皆さまの御意向を充分に汲んだ方策が為されねばなりません。
②(悠仁さまにお子様が)生まれなかったらもう終わる
→「悠仁さままではゆるがせにしない」という全体会議の方針が如何に常軌を逸しているかが分かります。
③(女性皇族の配偶者と子に皇族の身分付与を)したらいいんじゃないですかね。
→「配偶者が皇族になるとすれば、結婚のハードル自体が非常に上がるなど問題が多数ある」は、やはり庶民感覚からは、相当、ズレています。
④(女性皇族の子を皇族にすると皇位継承権が移るから反対する人がいる)ええー?
→安定的皇位継承の議論が、皇族数に限定して進められている原因がここにあります。
第三回全体会議の冒頭で、自由民主党の中曽根弘文議員は、「私 ど も は 、 縁 組 後 に 生 ま れ た 男 子 は 皇 位 継 承 資 格 を 有 す る も の と す る こ と が 適 切 で あ る 、 そ う い う ふ う に 考 え て い る と こ ろ で ご ざ い ま す」と述べていました。
これは事実上、皇族数の確保に限定して進められているはずの全体会議において、「皇位継承は男系男子限定にせよ」と自民党が皇位継承についての議論の口火を切ったということになります。
今回のまぶっちゃんねるにおいても、馬淵議員は「皇室を如何に存続させていくかっていうことが最大の課題で、今、その議論をやってます。」と述べており、全体会議が皇族数の確保ではなく、安定的皇位継承についての議論をする場であると認識しているわけです。
第四回全体会議は、立憲民主党もはっきりと、「幼少の頃から、将来の天皇として国民が期待を込めて成長を見守ることができるような安定性という意味で、出生順に順位が決まる長子優先」という平成の有識者会議が出した最適解を打ち出すべきです。
「皇室典範に関する有識者会議 報告書」(平成17年11月24日)の概要
1.問題の所在
現在の皇室の構成では、早晩、皇位継承資格者が不在となるおそれがあり、安定的な皇位継承を可能にする制度を早急に構築することが必要。
2.基本的な視点
象徴天皇にふさわしい継承制度の在り方につき、①国民の理解と支持を得られるものであること、②伝統を踏まえたものであること、③制度として安定したものであることの3つの視点から検討。
3.安定的で望ましい皇位継承のための方策(提言)
(1)皇位継承資格
○女子・女系への拡大は、社会の変化の中で象徴天皇制を安定的に維持する上で、大きな意義。
○女性天皇・女性皇族の配偶者確保には、適切な環境整備が必要。
(2)皇位継承順位
○「長子優先」又は「兄弟姉妹間男子優先」が適当。
○その中では、幼少の頃から、将来の天皇として国民が期待を込めて成長を見守ることができるような安定性という意味で、出生順に順位が決まる長子優先が適当。
(3)皇族の範囲
○継承資格の拡大に伴い、女子が婚姻後も皇族にとどまることが必要。
○皇位継承資格者の存在を安定的に確保するため、世数限定とせず、永世皇族制を前提とし、皇籍離脱制度の弾力的運用により規模を調整することが適当。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
3 件のコメント
くりんぐ
2025年4月12日
今、今上陛下と血筋の近い女性皇族及びに皇位継承権が無いのなら、皇位継承権が付与されるべきです。
女性皇族がどなたと婚姻されても皇室に留まれるのなら、配偶者とお子さまも皇族になられるべきです。
婚姻で皇族になられた女性皇族には皇位継承権はありません。女性皇族の配偶者も同じようにすれば良いだけ。
今上陛下とは遠縁、または赤の他人の旧宮家系の国民男性を特別扱いで皇族にする必要はありません。
突撃一番
2025年4月11日
③したらいいんじゃないですかね?
まさに素朴な庶民の、真っ当な意見です。
れいにゃん
2025年4月11日
若者代表たまちゃんの反応が、非常に興味深いです。
①皇室の問題は皇室内で決められるべきだし、今も決められる仕組みなのだろうと思っている人が多数なのでしょう。
②③④は常識的で、ダンケーカルト議員の言動が笑われてます。
動画にシリーズ化希望とコメントしました。