5月4日開催のゴー宣DOJOのなかで、安定的皇位継承に関する重要な提言がなされたと考えられる部分を文字起こししてみました。(2:28:55頃~)
質問:安定的皇位継承について、どのように議論を進めてゆくか。
志桜里先生:まず男系一辺倒の人達に言いたいのは、どうして選択的夫婦別姓に反対して、家族の名前は一緒じゃなきゃいけないと言いながら、同じ家族の中で皇族と一般庶民が一緒で別々に分かれて良いっていう、この感覚。これを訊いてみたい。「ちょっとおかしいんじゃないですか?」これは言い始めてる人もいるし、よしりん先生も言っていると思うけれども、まだ何か広がっていないですよね。そこはすごく腑に落ちるというか、変さが腑に落ちるので、ちゃんと言った方が良いんじゃないかなと思います。
それを言ってゆくことによって、やっぱり馬淵さんや野田さんが、私はご本人たちと一緒にやってきたから、頭でというか全身で、もう分っているわけですよ。女性天皇と女系天皇というのは、切っても切れない糸で繋がっていて、その切れない糸を無理やり切ろうとして、今、子と夫を一般庶民にするっていう無謀な挑戦を始めているということも分かっていると思うんですよ。
でも一方で、「それは無謀な挑戦で、やろうと思ったって、結局、宮家の血筋を引く一般庶民は現れないよ、養子に行く人は現れない」と思っている、だろうとは思います、馬淵さんや野田さんは。それでも若干もどかしくって、「現れないけれども、いつか現れるかもしれないという先送りを許すことになっちゃうんじゃないか」って、多分、思うと思うんですよね。
そこで大事なのが、やっぱりフレンドリッチですよ。私が聞いているところによると、立憲民主党も党内の皇室の議論って、もう止まっちゃってるんですね。ほとんどやってないと思います。多分、それはやってもね、じゃあ立憲民主党、「もう一歩進んで、ちゃんと女性、そして女系という選択肢を出そうかという議論に、結論にならないんじゃないか」って、野田さんや馬淵さんは感じているんじゃないか、これ、私の推測です。実際、そうだったと思う、ちょっと前までは。
でも今はこうやって、もうちょっと皇室問題を普通に語れる議員を増やそうという活動も始まって、選挙のときも「皇室問題を聞いてくる有権者がいるんだ。そこに票ってあるのかな?」みたいな。やっぱりそういう状況が変わってきたときに、野田さんと馬淵さんは、「じゃあ党内の会議を開こう」と。「開いた時に、もう一歩前に進む党の結論が出るんじゃないか」そう思ったら変わりますよ。そう思ったら変わります。
私は事務局長をやってきましたけれど、民進党とか、立憲民主とか、皇室の問題で、参加者7人位ですから、この問題で。だからその時、まとめたものって、まとめたけど、力が無いんですよ。そこにおおよその納得とか、それなりのプロセスがないと、力がないものになっちゃうんですよ。
メディアの人も見てるし。「まとめたけど、参加者、全然、いなかったよね?」「やっぱり関心が無い政党が無理くりまとめてみたものを、どれだけ報道する意味があるのかな?」みたいなことになっちゃうんですよ。
なので、もっと立憲民主党が民主党や民進党の流れを汲んで、あの時もうちょっと、一歩も二歩も中味を詰めてたところにもう一回、到達するためには、やっぱり議員が関心を持ち、党内の議論が起きた時に意見が言える、そういう議員を増やしてゆくことが直結すると思います。そしてそれは、そもそも7人とかなので、10人になったら大きいんですよ。増えた3人がどっちなのかということだから。なので6人くらい増やしたら、全然変わると思いますよ、党内の雰囲気も。
真正面から答えてしまいましたけど、皆さんのやっている運動というのは、凄く意味があって、たかが議員、されど議員なので、一人ずつの議員をきちっと獲得してゆく。これはもの凄い遠回りのようで、近道だと私は思います。
フレンドリッチの会に出演された中谷一馬議員、伊藤俊輔議員、松尾あきひろ議員、酒井なつみ議員、堤かなめ議員、そしてDOJOに登壇された田島まいこ議員は、そして外務委員会で岩屋外務大臣に迫った竹内千春議員は、安定的皇位継承について「関心を持ち、党内の議論が起きた時に意見が言える」方々ですね。
質問:「悠仁さままでは揺るがせにしない」、ということをどう突破してゆくか。
志桜里先生:最近、ずっと参加させてもらったDOJOで「この国会で『次はこの方』と結論を決めようとする動きを、どう止めることが出来るのか」というのは、ずっと大きなテーマだったと思うんですよね。
それを止めることのできるあの場での政党、私はあの場だけじゃなくて、どんどん国会で質問すれば、それを変えることが出来ると思うんですよ。あの場は、要するに野田さんだって馬淵さんだって、一野田佳彦議員、一馬淵議員で行っているんじゃなくて、党を代表して行っているので、党で決めた枠の中でしか喋れないんですよ。
だけど国会質問は、個の議員ですから。そこで自分の考えを、どんどん発表してゆく議員を増やすということが、小さな立法府のあの皇室の会議体に、外から影響を与えてゆくことが出来る。それが一番、今の質問からすると効果的なんじゃないかなと思います。
今も国会、やってる訳ですから。このゴールデンウィークが明けたって、国会は、まだあと一カ月以上、一カ月半あるわけですから。それは大事、もちろん、次の国会でも大事だと思う。その外の国会質問。これがまだ、使われていない。まったく使われていない。そこを使うべきだと思いますね。
質問:外からの国会質問、やろうと思えばできることなのか。
志桜里先生:全然、出来ますよ、私、やってましたし。
質問:今、そういう議員がいないというのは、皆、やる気がないからなのか。
志桜里先生:やろうとしてないからですね。別に何か党から口封じに遭う訳じゃありませんので。
まず、自分の所属の委員会で、どうこれを取り上げるかっていうのも、これもまた議員の腕の見せどころなんですよね。自分のやりたいテーマ、ど真ん中の委員会に必ずしも配属されるとは限らないけれども、それでも法務委員会に上手く引き付けて外交の話をしたり、色んな工夫の仕方、基本的には自由なので。
内閣委員会というところが、一番、皇室の問題にど真ん中の委員会なんですけれども、内閣委員会で質問することも出来るし、別に他の委員会で、何かのテーマで、必ず皇室とか憲法というのは土台になっているので出来ます、質問は出来ます。
志桜里先生は、議員時代に予算委員会で安定的皇位継承のための質問をしていました。
最近では、3月13日に社民党の福島みずほ議員が法務委員会で、国連の女子差別撤廃条約への政府の対抗措置に絡めて、安定的皇位継承のための質問をしてくれています。
さらに3月21日には、立憲民主党の竹内千春議員が外務委員会で、岩屋外務大臣に迫りました。
今国会の会期は6月22日まで。
安定的皇位継承のための国会質問をする議員が、さらに現れることを願います。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
2 件のコメント
ゴー宣ファン
2025年5月12日
文字起こしお疲れ様です!
私が先日の道場で最も響いた箇所です。
明日鍍 禮Xロックに抗議中
2025年5月12日
菅野先生の話を聞いて、能動的にやろうとすればやれるのに議員が党の意見に丸投げして「個」の意見を表明どころか考えようとしてないのは怠惰であり腐敗だなと理解出来ました。
国会議員の仕事は「議論」なのですから、国民が納得できる案なりにブラッシュアップの為の討議をすべきですね。
党におんぶに抱っこな奴は、議員失格です。
「党の一員」では無く、「国民の代表」たる自覚を持つべきと当たり前のことを言います。
小選挙区制、比例代表は腐敗の温床にしかなってませんね。