【「愛子天皇」の誕生を願う有識者が提言】中世史研究者・本郷恵子氏「旧皇族男子の養子案は女性皇族の“使い捨て”につながる」【NEWSポストセブン】&有識者会議ヒアリングでの意見

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森 暢平先生がポストした本郷恵子氏の記事が本日ネット公開。全文読めるようになりました。

【「愛子天皇」の誕生を願う有識者が提言】中世史研究者・本郷恵子氏「旧皇族男子の養子案は女性皇族の“使い捨て”につながる」【NEWSポストセブン】

本郷恵子氏は、森先生が紹介されているように令和の有識者会議で意見を述べています。
令和3年12月22日「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議

本郷氏意見
近年の家族をめぐる状況や、女性の社会進出等を考えれば、皇位継承資格を男子のみに限ることには違和感がある。内親王・女王にも皇位継承資格を認めるのは自然。少数であれ天皇に女性がいたという事実は、例えば大臣・大納言のような役職には決して見られない。天皇は公的な役割であるとともに、ある血統を備えた身体や生理そのものでもあり、必ずしも女子を排除する存在ではない。また、中世には内親王が、皇室領の継承者・天皇家の構成員の庇護者として現れるなど、確固たる役割を担った事例が見られる。このような歴史的事実を踏まえれば、内親王・女王への皇位継承資格の拡大という措置は、驚くべき展開ではなく、一定の根拠を持つものと理解することができる。53頁

今、次世代の男子がいらっしゃるので、そこまでは従来の方式でやるのではないか。現在の皇位継承順位を変えるのであれば、代替わりのときに判断すべきだった天皇になる方は、早い段階からそういう立場、気持ちでいていただかないとお気の毒である。(その上で)皇位継承順位は、男女問わず、長子優先とする。天皇の務めは全身全霊で臨むべきものとなっており、できる限り早い段階で皇位継承者の自覚を持ち、周囲も皇位継承者としての養育を心がけることが望ましい。男女問わず長子優先とすれば、出生と共に皇位継承順位が決まる。生まれたときから天皇として運命付けられ、その運命に従う生き方をしてきたという事実そのものが、無二の存在感と説得力につながる。55頁

女性皇族に皇位継承資格を認めるのであれば、男性皇族と同じ条件で処遇するのが論理的な筋道にかなったやり方。皇位継承資格の女系への拡大は当然。皇位継承において最優先とすべきは、分かりやすいこと。男系男子にこだわって、傍系への継承が繰り返されるなどして、継承の流れが複雑化するのは避けるべき。分かりにくい継承は国民の疑問を惹起し、関係する皇室メンバーの資質や適格性などが取り沙汰される事態につながり、天皇という存在への信頼が失われかねない。58頁

4年前の段階では、本郷氏は女性皇族の皇位継承資格、双系継承を推奨しつつも
残念ながら、揺るがせ案につながる意見を持っていたことが分かります。

歴史上、様々な危機や変化を乗り越えて続いてきた天皇制は、今日の事情に即した改変が加わったとしても、それを受け入れて活かすだけの十分な力を持った仕組みだと思います。
【「愛子天皇」の誕生を願う有識者が提言】中世史研究者・本郷恵子氏「旧皇族男子の養子案は女性皇族の“使い捨て”につながる」【NEWSポストセブン】

愛子さまが学習院を卒業されて、各地で麗しい姿を見せて下さるようになり、本郷氏は
「愛子天皇」の誕生を願う有識者が提言 タイトル通りの意見にアップデートしたのでしょう。

「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ

小林よしのり先生をはじめ、河西秀哉氏、本郷恵子氏、君塚直隆氏、島田裕巳氏と
五人の有識者の意見をまとめた「週刊ポスト」の
「愛子天皇」の誕生を願う有識者が提言 特集。注目してゆきます。

2 件のコメント

    ダダ

    2025年6月24日

    本郷氏のアップデートは称賛しますが、研究者には風見鶏が多い印象があります。。

    サトル

    2025年6月23日

    このポストの記事は、目を見張るものがありました(即購入済)。

    小林先生以外では、唯一称賛に値する…が読後感想です。

    少し脇道に逸れますが、倉山皇室論では、暗い山はこんな感じでした。

    https://aiko-sama.com/archives/24410

    有識者会議の「資料」にはあたらなかったワタクシですが(当時)、暗い山は、こんな感じで「(本郷氏を)論破?した気」になっておりました。

    本郷氏の最新の論考は瞠目すべきものですし、暗い山のイカサマっぷりに、やっぱりな…と感慨深く。

    ※因みに暗い山は、令和の有識者会議での「女性」論者には、悉くケチをつけています。たとえダンケーであろうと。
    徹底した「男尊女卑」ですな。

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