文字起こし 宮内庁トップ交代ノーカット【テレビ東京】宮内庁新旧長官 記者会見

Post's thumbnail

安定的皇位継承について、重大な発言が沢山なされた新旧宮内庁長官会見の模様を、テレビ東京がYouTubeにアップしています。

「最後だから言えること」は?宮内庁長官が退任時に初めてカメラの前で率直に…柔和な表情で振り返るこの6年!宮内庁新旧長官が会見【皇室ちょっといい話】テレビ東京

文字起こしでもお伝えします。

ナレーション①:退任した宮内庁の西村前長官です。警察庁の出身で警視総監を務めた後、内閣危機管理官を任されるなど官邸とのパイプもありました。

ナレーション②:
元高校球児で気さくな人柄でした。それでいて、締めるところはキリッと睨みが効いていて凄みのあるところもありました。

ナレーション①:やはり御代替り後、皇室を取り巻く環境は大きく変化しました。

ナレーション②:令和の仕組み、やり方のレールを敷いたと言ってもいいのではないでしょうか。

記者会見

テレビ東京:即位関連行事が終了した後に就任し、令和の皇室が形づくられる時の長官でした。在任期間を振り返っての感想や最も印象に残ったことをお聞かせください。

西村前長官:4点ほど申し上げたいと思うんですけれども、令和元年12月に就任し、翌年から新型コロナウイルス感染症の拡大の中で、皇室のご活動のあり方をどうしていくか、まさに模索の続く日々でありました。

まず最初に直面したのが令和2年の天皇誕生日の祝賀行事をどうするかでありまして、当時まだ非常事態宣言が出る前でしたので、どうしようかっていうことで、特に一般参賀でこれを色々、陛下のお考えも伺いながら、一般参賀、中止した方がいいんではないかという判断に至りました。

その時、官邸との調整の中で、それをやると国内のイベントが全部止まってしまうんではないかっていう懸念が示されまして、私の方からの陛下の気持ちとか、色々申し上げたところ、ご理解いただいて、当時の安倍総理まで速やかに、杉田副長官が話を通していただいたというのはすごく印象に残っています。先般、杉田さんが亡くなったのは本当に残念な思いでいます。

一般参賀に始まりまして、東京オリンピックの開会に向けての中で、やはり陛下と日々お話しする中で、オリンピックの開催が感染の拡大に繋がらないかという、私はこう拝察しているという発言を会見で申し上げたところ、あんなに大きく取り上げれるとは思いませんでした。

それともう1つオリンピックでは開会式の宣言が、これ確かオリンピック憲章で決まっておりまして、昭和のオリンピックでは「オリンピックイヤーを祝し」というお言葉だったと思うんですが、当時、総務課中心に研究していただきまして、セレブレイトっていう言葉には、「祝す」という意味以外に、例えば結婚記念日とかでいう「記念」という言葉があるということを見つけてくれまして、それを陛下にお上げしたところ、開会式 では陛下は「オリンピックイヤーを記念し」という言葉を使っていただけて、それも大変、感慨深いことがございました。

色々な人との接触が禁じられる中で、地方、特に地方行幸啓のあり方、これをどうしようかということを皆で議論いたしまして、オンラインの活用、いわゆるオンライン行幸啓って言葉ができましたけど、オンラインによる活用でオンラインを通じて行事に参加し、いろんな方と交流していただく、そういう形を取ることが できました。

それは1つ大きな意義があったと思いますが、他方やはり直接、現地に出向いて現地の方々と交流するということが極めて重要だという風に思いますので、そういう意味では、ある一定の限界があったのかなという風な思いではあります。

大きな2つ目は被災地のご訪問であります。令和元年12月、着任直後に宮城と福島の大雨の被災地をご訪問され、日帰りという大変、強行日程でありましたけれども、被災地で両陛下とお会いした被災者の方々が涙ながらに「これで明日からまた生きていけます」ということを、姿を拝見し、思わず私も涙ぐみ、この会見の場でも「長官、泣いてましたね」って言われた記憶があります。今も、もうちょっと胸にグッとくるものがあるんですが。そうした被災地のご訪問、特に昨年は、地震と大雨の被害に遭われた能登をご訪問し、同じような光景を拝見いたしまして、両陛下の被災地に寄する思い 、国民の苦しみを共に分かち合う、そうしたお姿に改めて、そうしたご活動の重要性を感じた次第であります。

3点目は戦後80年にちなみ、硫黄島に始まり先般の昭和館のご訪問にお供をいたしまして、やはり戦争の被災者に、戦争の被害に遭われた方と、あるいはご遺族に思いを寄せられたと同時に平和の尊さ。戦争の悲惨さ、平和の尊さを後世にどう繋げていくか、それを大事にされるお姿に大変、感銘を受けました。

特に愛子内親王殿下をお供された時などは、ご遺族の方、あるいは被災者の方々も「愛子さまのような若い方に聴いていただいて、大変感激しています」というお話を伺い、かつ若い語り部の方々と両陛下がお話をする中で、やはり後世に継いでいく。そうした両陛下のお気持ちがきっちり伝わっているなというのを感じた次第であります。

平和という意味では、我が国は非常に平和でありますけれども、実は関西万博でお供した赤十字館で、ガザでありますとか、ウクライナでありますとか、そうした大変悲惨な映像を拝見しましたけれども、実は我が国も阪神淡路大震災とか、あるいは東日本大震災の後の状況を見まして、日本は平和ではあるけれども大災害の被害は結構経験してるということで改めて防災、あるいは大災害への備えというものの重要さを痛感した次第であります。

4点目、最後でありますが、国際親善であります。両陛下のお供でインドネシア、イギリス、そしてモンゴルとお供させていただいて本当に国を上げての歓迎ぶりと1つ1つの行事、あるいは心を込めて臨まれる両陛下のお姿に現地の方々も大変感動し、現地でも大変 大きく報道されたところであります。

また国内でも皆様方のおかげで両陛下のなさり様で、その国と我が国の絆の深さ、あるいは普段忘れられているような話、例えばモンゴル抑留者の話 でありますとか、そういうことを日本の国民にも知らしめるという意味で国際親善で果たす大変大きな意義を通感したところです。

また愛子内内親王殿下のラオスご訪問、そして佳子内親王殿下のブラジルご訪問。私は、直接お供はできませんでしたけれども報道を通じて、その国の歴史文化に寄せる、あるいはその国の人々に寄せるお気持ち、それが我々にも伝わってまいりまして、本当 に国際親善の重要性というものを痛感した次第であります。ありがとうございます。

テレビ東京:就任時の記者会見で、皇位継承や女性宮家創設を含む制度について、宮内庁が意見を述べることは差し控えたいが、政府の検討が進む中で協力していきたいと発言されました。 長官在任中の議論をどのようにご覧になっていましたでしょうか?他のテーマも含め、積み残した課題があれば教えてください。

西村前長官:制度の内容については、私の意見は差し控えさせていただきますけれども、着任後、折りに触れ、要路に皇室の現状をご説明し、これは一刻の猶予もならない、大変重要な問題であるということは、ご説明をいたしました。

そうした中でなかなか議論が集約せずに進まないっていうのは、大変じくじたる思いで拝見していました。ただ 拙速な議論というのは避けるべきでありますけれども、やはり早く成案を作っていただきたい。そしてそれを多くの国民が受け入れてくれる、多くの国民が支持してくれる、そうした案を是非、作っていただきたいという風に思っています。

その他の課題といえば、1つはやはり皇族数の減少等と絡みますが、公的なご活動のあり方。これについてはそれぞれの御対象のお気持ち、ご意見等も踏まえながら検討していく必要があるという風に思っています。

2つ目は広報戦略、戦術であります。バッシングが続く中、それぞれの批判非難に反論していくことは大変難しいものがありますので、我々としては皇室の皆様方のご活動の素晴らしい面、お人柄の 素晴らしい面、それを積極的に発信していこうということでSNSを使った広報活動も展開したわけであります。

いろんな方のご努力によって徐々にではありますけれども、大きな成果を上げつつあると思いますけれども、まだ課題 はあろうかという風に思いますので、是非それを充実していってもらいたいと思います。

最後に今回見送りましたが、内廷費、皇族費の定額改定の問題であります。これについては今後も物価の情勢なり、国民の生活状況を見極めながらではありますけれども前向きに検討を進めていただければという風に思います。以上です。

皇位継承や女性宮家創設を含む制度とは、まさに付帯決議に沿うものであり、多くの国民が支持してくれる、そうした案を是非、作っていただきたいとの西村前長官の言葉を記事にした朝日新聞 中田記者、素晴らしいと思います。

そして、SNSを使った広報活動が、批判非難に反論するのではなく、皇室の皆さまの素晴らしさをお伝えすることで凌駕してゆくという戦略、戦術であると改めて伝えていただいて良かったです。

質問:就任の時に皇室は日本の宝だという風におっしゃっていて、在任中も何度か会見でそうしたことがありました。振り返って心動かされた、特に場面があったり、思いがありましたらお聞かせください。

西村前長官:それは先ほど申し上げた被災地のご訪問でありますとか、それも通じまして本当に国民が苦しんでいる時、辛い思いをしている時に、そこの国民に寄り添ってそれを励まされる。そういう意味では日本の国民にとって我が国の皇室は心のよりどころであると言って過言ではないと思います。

また外国訪問を通じての国際親善の面でも大変大きな働きをされておりますし、例えば日本に来る外国要人は必ず「陛下に会えるのか」ということを言ってこられます。そういう意味で、我が国が国際社会で大きな尊敬を受ける本当に重要な要素、それが日本の皇室のご活動だという風に私は認識しています。そういう意味で日本の宝である。それをお守りしていく。そうした宮内庁の仕事の重要性というものを改めて感じている次第であります。

質問:もう1 点、非常に判断の難しい局面もいくつか、何度かもあったと思います。退任にあたって天皇両陛下からどのようなお言葉があったか紹介だけますでしょうか?

西村前長官:「長いご苦労様でした」というお言葉をいただきまして本当にありがたいと思っています。

朝日新聞 中田記者:先ほど4点に分けておっしゃっていただきましたけれども、就任から退任。次長に就任した際は様々、週刊誌等での報道もありましたけれども、宮内庁での年月を振り返って一言で言いますと、どういうような思いが去来していますでしょうか?

西村前長官:警察庁に入庁したのが昭和54年でありまして公務員生活が46年続きました。その公務員生活を 締めくる最後の9年と3ヶ月ですか。それを宮内庁で勤務でき、両陛下を始め、皇室の皆様方をお支えするという大変重要な仕事に従事させていただいたことを本当に心からありがたく思っています。また地方行幸啓の最後に私の故郷、鳥羽志摩にお供できたこともまた感慨深い思いがあります。

朝日新聞 中田記者:もう1 点追加で。先ほどバッシングの話が出ましたけれども、長官が在任中は皇族方へのバッシングが非常に激しくなった時代と重なると思いますけれども、国民の方に1 番今何を分かっていただきたいでしょうか?

西村前長官:これ先ほども申し上げましたけれども、天皇の陛下を始め皇族の皆様方は、国民の、本当に幸せを願っておられ、日々、様々な活動しておられます。そうしたお姿を是非理解していただきたいという風に思います。

質問:皇室、特に象徴天皇制の元での皇室というのは、国民の理解のもとで活動していくということが重要だと思うんですけれども、先ほど質問あったようにバッシングとかもあります。皇統の安定とは非常に重要な課題でありますけれと、国会は世論を集約する国会の中でもまとまらずに現状がずっと続いてるということで、そういった立場に至って、長官は皇室の方々の事務を統括されましたけど、同時 にそのお気持ちに触れるとか、そういったお立場だったと思います。 そこで改めて、皇室の方々の気持ちを踏まえた上で国民に象徴天皇制が今後、安定的に続く上でどのようなことをお願いしたいか、あえて言うとお願いしたいか、そこをもう1度お願いします。

西村前長官:繰り返しになりますけども、やっぱり普段なかなか国民は、皇室のご存在の重要性は感じないと思うんですけど、やはり先ほど申し上げたような大きな災害があった、困っている時なんかに本当に 助けになる、助けていただけるご存在だっていうことをやはり我々としては折に触れ、発信をしていく必要があろうと思います。その上で今の皇族の方々の現状を見ますと、ご高齢の方も多くなっておりますし、また結婚を控えた内親王殿下もおられ、女王殿下もおられますので、今の皇室典範だとその方々は結婚すると皇室を去る。そうするとますます皇族の方が減っていくと。そうした現状にあるということは是非十分理解はいただきたいという風には思います。

質問:長官、お疲れ様でございました。長官時代、1 番辛かったな、しんどかったなと今振り返って思われる点をお聞かせいただきたいと思います。

西村前長官:辛かったって思いは特にありませんけれども、苦労したかなというのはあれですかね…三笠宮家の御当主問題ですかね…

質問:もう1点。後任を託する黒田さんについて、長官からどのような方なのかというのを紹介いただけますか?

西村前長官:ご案内通りのご経歴の方でありますし、総務省で長い間勤務されて、地方行政も、あるいは財政にも非常に詳しくて、こちらへ来られてからも、次長のご指摘が色々、私も勉強になること多かったですし、非常に視野の広い、また先を見据えた手を打ってゆく方だと思いますので、安心してバトンを渡せるという風に思います。

質問:先ほど長官は思い出深いこととして国際親善を挙げられました。令和の皇室の国際親善が始まって、3回の国際訪問に随行されましたけれども、改めて先ほどのモンゴルのこともそうですけれども、印象に残られていること。あともう1点、いわゆる上皇上皇后ご夫妻から受け継がれてきた国際親善が、令和になって受け継がれたものもありますでしょうし、両陛下が独自にやられてきたこともあると思います。継承されたものと、おそばに見ていて、令和流だなと思われたようなことをご紹介いただけますでしょうか。

西村前長官:なかなか難しい質問ですけど、受け継がれたという意味では、それぞれの国、ご訪問前に本当に歴史であるとか文化でありますとか自然でありますとか、そういうことを、本当によく勉強なされて、ご訪問先で、実際のご活動なり、お言葉の中で反映させていく。それはまさに受け継がれていたことだという風に思います。その上で新しい 試みというのはちょっとなかなか今この場ですぐ思い浮かばないんですけれども、すごく痛切に感じたのが、英国でのチャールズ国王陛下と天皇陛下のいろんなお言葉なり、あるいはご会話を通じて本当にお2人、オックスフォード時代から始めまして、ご兄弟のようなご関係だなという、そういう個人と個人の繋が りっていうものが国際親善に本当に繋がっていく。これは上皇上皇后陛下も同じだと思いますけど、そこはさらに深めていっておられるかなという風な感じはいたしました。

愛子さまのラオスご訪問で、上皇陛下、天皇陛下のお振舞いが受け継がれていることが世界中に伝わりました。

質問:長官は警視総監も務め、官邸にもいらっしゃって、そのキャリアからして今回、宮内庁長官を離れる。ほっとしましたか、どうですか?

西村前長官:大変重要な仕事だという風に認識してます。その大任を十分、責任を果たしたかどうかというのは、忸怩たるものがありますけれども、私としては精いっぱいやらせていただき、充実した思いでいます。また本当に皆様方、皇室の皆さまに寄り添っていただいて、時々フライング報道もありましたけれども、適時、適切に重要な発信をしていただいて、国民に皇室の皆様方のお姿を知らせていただいたという意味では、本当に皆様方に最後になりますけど 心から感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。

ナレーション①:就任したばかりの黒田部一郎長官。総務省の出身です。確か西村さんの前も総務省出身でした。宮内庁長官は何か法則性があるんですか?交互に総務省が出すとか。

ナレーション②:西村さんにバトンを渡したのは総務省出身の山本さんです。その前が風岡さんで国土交通省の出身。さらにその前は羽毛田さんで厚生労働省です。旧内務省出身者が基本のラインです。10 年くらい前は内省関係者名簿という旧内務省系の官僚の名簿を見て人事や取材先を考えることもありました。もう最近は見ないですね。

ナレーション①:黒田さんは剣道五段の腕前だそうで、すらりと細く真面目そうな方ですね。

ナレーション②:
東大法学部と言っても民事系、広報系、公共政策など色々あるじゃないですか。
「専門は?」と聞くと「私は運動部です」と笑って返してきます。取材していると、真面目な顔と柔和な顔の両面が印象に残ります。

ナレーション①:高市総理大臣が総務大臣時代の事務次官で官邸とのパイプも心配ないでしょう。

テレビ東京:冒頭に幹事から質問させていただきます。まず最初に執任にあたっての抱負をお聞かせください。

黒田新長官:宮内庁長官を拝命いたしました黒田です。宮内庁記者会の皆様には次長として2年間大変お世話になりました。引き続き努力してまいりますのでよろしくお願いいたします。就任の抱負の前に私の方から、まず西村前長官に感謝を申し上げたいと思います。

先ほどの記者会見でも縷々、色々とおっしゃられた と思いますけれども、やはり長官として6 年間、その前に次長として3年あまり、計9年あまり、宮内庁を背負っていただいた、この重責を果たしていただきました。その間、まさに平成から令和の御代替わりがあり、それからコロナパンデミックが始まりまして、さらにコロナが収束した後の業務の平準化等々、これまでなかったような激動の時代の中で舵取りをしていただきました。この点については 西村前長官に非常に感謝したいと思います。ですから今の時点での私の仕事は、やはり西村前長官が引かれましたこの進むべき道を、さらに状況に応じて引き継いで発展、進化させていくということに尽きるかと思っております。次長として宮内庁で2年間、勤務させていただく中で、やはり長く紡がれてきた皇室の歴史の重みと、現在の皇室に対する国民の期待や関心を強く感じさせられました。そのような皇室のご活動を支えするという極めて責任の重い仕事について、微力ですけれども、努力を尽くしてまいりたいと思います。 以上です。

質問:次に、現在の皇位継承などを含む皇室制度や公務のあり方についてどのような課題があり、新長官としてどのように対応していきたいと考えていますか?

黒田新長官:これは次長としても常に心がけておりましたけれども、やはり宮内庁の職員として、いつも考えるべき課題は、つつがない皇室のご活動と、皇室の方々の健康の維持、この2点が基本であると思います。具体的には、公務の量を適切なものとするよう、いつも心を配る必要があると思います。願い出等を踏まえて今の体制の中でお応えいただけるものをいただくという考え方を基本として、対応いただいておりますが、これは健康の維持とも深く関わる問題ですので、常に留意していかなければならないと思っております。そして、これも記者会の場で何度もお話しいただきましたけれども、構造的な問題としましては、やはり現在、国会において皇室典範についての議論がされております。宮内庁は具体的な議論や、議論の進め方、協議の内容等にコメントすべき立場ではありませんが、宮内庁としましても皇室の現状につきましては、何度も申し上げてますように、安定的な皇位継承という観点から課題があること、また皇族数の減少は、皇室のご活動との関係で課題があると認識しておりまして、これは 議論をしっかり進めていただきたいと考えております。これは私も様々な機会を通じて、この問題の重要性について説明して理解を進めていただくべく努力してまいりたいと考えております。その上で、皇室全体を見渡しますと、皇族数の減少あるいはご高齢などによりまして、公的なご活動を担われる方の数が減っている一方で、今後、本格的に公的なご活動を担われることが期待される方もいらっしゃいますので、ご活動のあり方について、ここはまず皇室の方々のお考えを伺いながら検討していく必要があると受け止めております。

安定的な皇位継承という観点から課題がある 西村前長官も2023年11月、自民党の会合が行われた直後に、まったく同じ言葉を述べていました。

質問:今は、皇室制度や公務のあり方について全般的にお伺いしました。その他に現在、宮内庁や皇室が抱える問題が、もしあれば、どのようなものがあるとお考えでしょうか?またその課題にどのように向き合うかも合わせてお聞かせください。

黒田新長官:常に様々な課題に、臨機応変に対応していくということが当然、求められていると思いますが、現段階で、その他の大きな課題としてということになりますと 、やはり適切な情報発信の推進だと私は考えます。この今後の皇室の円滑なご活動を支えしていく上で、公務のご意義、お人柄等について理解を深めていただくために、弱年層を含めより多くの方々に情報が届きますよう、適切な情報発信の努力を続けることは、極めて重要です。西村前長官の御尽力で、令和5年4月の広報室の発足以来、宮内庁ではウェブサイトにおける情報発信の充実強化を図りますと共に、Instagram、YouTubeによる情報発信を順次行ってまいりました。私自身も様々な場で宮内庁の広報について評価や感想をいただくことが多く、これは極めて注目されていると感じさせられます。今後も 天皇皇后両陛下をはじめとする皇室の方々のご活動を、できるだけタイムリーに、分かりやすくお知らせするように広報室を中心として、さらなる広報の充実に努めていきたいと考えます。

もう1点 は、これまだ私の個人的な問題意識のレベルですけれども、やはり皇室財産の中長期的な観点からの適切な管理というのは非常に重要ではないかと思います。皇室で管理しております陵墓のように古くから管理をしているものから、戦後作られた様々な施設まで、宮内庁は本当に様々な施設や財産を管理しております。私、総務省勤務時には、老朽化の進むインフラを中長期 的な観点から、如何に賢く維持管理をする、あるいは必要に応じて建て替え、更新をしていくということにつきまして、全国の地方公共団体に計画的な対応をお願いしてきたという経験がございます。現段階で具体的な例として、どの施設とか財産とかいうことを、まだ私が申し上げるようなレベルではありませんけれども、こういう問題意識を持ちながら何か必要なことがあるかについて、よく考えたいと思います。以上です。

陵墓に関しては、毎日新聞がスクープ記事を出していました。

老朽化の進むインフラを中長期 的な観点から、如何に賢く維持管理をする、あるいは必要に応じて建て替え、更新をしていく こういった視点を持てる長官ならば、明治時代に作られた老朽化した皇室典範を、必要に応じて改正、更新していくことにも力を発揮してくれそうです。

質問:先ほどあえて課題で 2つ上げた時に、健康維持というのを取り上げられましたけども、具体的には現在、皇室にはどういう風な健康上の課題があるという風に認識されてますか?

黒田新長官:やはり皇室の方々、ご高齢の方も多くらっしゃいますので、まずご高齢の方々のご健康は、しっかり私どもも、基本的には医師団を中心に、慎重に対処すべき点は対処して、健やかにお過ごしいただきたいというのがあります。あとは、それぞれ、今ご活動いただいてる皇族の方々も、これは先ほどの仕事の量と絡んできますけれども 、やはり適切な公務の量をこなしていただきながら、健康も維持していただくと。この 2つは非常に重要だと思います。

質問:高市総理とは、総務大臣と事務次官というご関係でよく知った間柄だと思うんですけど、これからその政治の影響力を、ある程度、皇室の影響がないようにしていかなきゃいけないお立場になると思います。その2人の距離感っていうのを、どういう風に図っていきたいという考えていらっしゃいますでしょうか?

黒田新長官:高市総理は私、官房長、局長、 それから2度総務大臣されましたので、あと次官としてもお仕えしましたけれども、高市総理との関係に限らず、やはり皇室というのは憲法で政治的な行為とは別の立場にあるっていうことが基本ですから、ここはしっかりと守ってかないといけない。これは常に色々な問題が起きないように目配りをする必要があると思いますし、仮に何か問題が起きるようなことになりましたら、それはどなたであっても私の役割はしっかりと憲法の立場をお守りするということに尽きると思います。

高市首相と話せる長官ならば、皇室の御意向も伝えやすいですね。しっかりお願いします。

質問:2年前に次長として着任されたかと 思うんですけれどもこの2年間、宮内庁で勤務をされて、宮内庁というところ、どういったお仕事、どういったところだと思われたのかお願いします。

黒田新長官:なかなか難しいですけれども、私が40年間以上勤務しました総務省はじめ、霞が関の一般的な役所は、政庁の中で個々、具体的な事務分担が決まっておりまして、その中で個別の何か政策をして、何か行政行為、あるいは給付をすることによって、具体的に国民あるいは制度がどうなるかっていうことを確認しながら仕事をするということだと思っておりましたけれども。やはりその国家なりその国民の統合としての象徴である天皇陛下、また皇族の方々をお支えして、それによって、いろんな意味で国民の皆さんの心の寄り所になるというようなことをして いく組織というのは、私にとってこれはかなり、初めてということだと思いました。

ただ逆に言いますと、その個別のその行政分野についてということで はなくて、国なり国民の象徴であるっていう風なお立場ですから、当然、国とか国民っていうものが今どういう状況になるのかっていうのは、逆に 言うと宮内庁っていうのは、常に真正面から考えないといけない組織ではないかということも感じました。

そういう意味では、個別の事務担務をして、個別の分野で色々な利害関係を調整したり給付をしている役所と違って、常に国とか国民全体の状況っていうのを意識しながら、それを象徴される陛下、また皇族の方々にお仕えするという、これは非常に大きなミッションになる役所だっていうことをこの2年間、非常に強く感じました。

国とか国民っていうものが今どういう状況になるのかっていうのは、逆に 言うと宮内庁っていうのは、常に真正面から考えないといけない組織 まさに、女性天皇支持の国民の総意を汲んだ言葉だと思います。

毎日新聞 山田記者:2年間、次長として皇室とすごく近くに、初めて近い距離に来られて、 皇室というものが国民にとってどういう存在か、天皇幣は象徴であるわけですが、 そういう象徴という言葉ではなくて、黒田さんご自身、皇室というのがどういう存在だと感じられてるかということと、あともう 1点、先ほど皇室財産の今後、維持管理ということを おっしゃいましたけども、それはその維持 管理のみならず、国民との接点を増やすというようなことも考えて開かれた形にする というようなことも含めて考えておられる のかという2点、お願いいたします。

黒田新長官:最初の象徴と皇室という点については、私は、そこはもう不可分の関係じゃないかと思います。やはり国のすごく長い歴史の中で文化とか政治とか社会、そういう中での天皇陛下の存在を踏まえて、現行の憲法で象徴という規定があるわけですね。

それで、これも就任してからいろんな方とお話しまして、いろんなお考えを伺いますけれども、今極めてこの単純な物言いをさせていただきますと、やはりこの国に住んで いる多くの方々はやはりその自分の住んでるこの国っていうもの、あるいはその 一緒に住んでる国民っていうものは、非常に尊いというか、大事な存在だという風に意識している方がほとんどだと思います。その方なり、その国の象徴であるわけですから、それはもうまさに尊い存在だという風に、私はそういう風に思ってます。

ただ一方で、その仕組みの上では そうですけれども、現実にこのご活動される陛下をはじめ皇族の方々、やはり 日々国民の幸せを常に祈って国民に寄り添うという観点で御活動をされて ますので、その制度の上で象徴としてのご存在と、そういう立場で日々、今 申し上げたようなお考えで活動されてると。そこがクロスすることによって被災地でありますとか、色々と困難な経験をされた方とか、いろんな方とお 会いいただいて励ましていただいたり、寄り添っていただいたり、共感されたりという中で、やはり、そういう風にしていただいた方も、非常に安心なり将来 に向かっての勇気であるとか、元気であるとかっていうのをいただくことができると思いますし、それだけではなくて、やはり そういうことを見ている他の方々にとって も、やはりこの日本の国とか日本の国民が、みんなで助け合ってやっていく必要があるなってことを思い至らせる非常に大きな、まさに心の寄り処だという風に私はこの 2年間感じました。

先ほどのあの施設の関係ですけれども、今申し上げましたのは、基本はやはりそのすごい様々な施設とか設備を管理してますので、他のインフラの議論でよくあるんですけれども、我慢して我慢して我慢して使うと、最後にクラッシュするとトータルで見ると非常にコストはかかるっていうのは、これも一般論的に非常にあります。そういうものが今の皇室で管理してる財産があるかないかっていうことについては、まだ私もよく見えてない状況ありますけれども、いずれにしましても非常に幅広い財産なり、施設なりの管理をしていますので、そういう観点を持ちながら、見渡すということも重要ではないかなっていうのが、最近、問題意識として持ち始めていますので、あえて申し上げました。これまだ私の極めて個人的な感覚 に近いかもしれません。

NHK:先ほど、皇室の今後の課題として適切な情報発信というのをあげられたと思うんですけども、一方でSNS を中心にバッシングと取れるような情報というのは目につく状況だと思います。この2年間で、次長時代の2 年間で、どのようにそれをご覧になっていたかということと、今後、ちょっと繰り返しなる部分があるかもしれ ませんが、どのように対応していきたいかお伺いできますでしょうか。

黒田新長官:バッシングの問題っていうのは 私、ここで奉勅(ほうちょく 天皇の言葉の伝達または実施)するようになってからも国会の質問も含めて、非常に大きな問題になってたと思います。ただこれにつきましては、皇室のバッシングの問題だけではなくて、最近の色々な政治なり、よく分断っていう風な議論がされますけれども、どうしてもその意見が両極に割れるっていうケースがSNSは非常にありうる仕組みだと思います。

そういう中で様々な意見がSNSの中で流れて、時にはバッシングと言われるような状況も起きると。ここは本当にこれまでお話してる話 につきると思うんですけれども、1つ 1つ「それは違うぞ」っていうことは、もう実際、不可能に近いというのがあります ので、やはり現在、皇室が、どのような方がどのようなご 活動されてるのかっていうことを、できるだけタイムリーに発信して、それで 分かっていただくっていうのが1番重要ではないかと思います。

ただ、明らか に問題があるってものにつきましては、それはこれまでもこういう記者会見の場でも申し上げましたし、Webにも掲載するとかですね、いろんなことをし ながら明確にしなければいけないってこと がありますので、その意味でも先ほど申し上げましたように、今のSNSで駆け巡ってる情報の状況を見ますと、皇室の情報発信も、より積極的にタイムリーにやっていく必要があるということを申し上げました。

宮内庁長官の記者会見での言葉は、奉勅(ほうちょく 天皇の言葉の伝達または実施)
国会議員は肝に銘じなければなりません。

産経新聞 中村記者(*):冒頭の所信で西村前長官がやられてきたことをしっかりと継承し、発展すると述べられたと思いますが、先ほどの視点にちょっと重なるんですけども、西村さんが皇室について日本の宝であるという風な思いを 語られていました。先ほど、勇気であるとか、そういったものをいただける存在という風に、おっしゃっていただいたんですけども、重ねて皇室がどういった存在であるのか、その思いに つきまして改めて聞かせていただきたいと思います 。

黒田新長官:繰り返しになりますけど、やはり日本国、それから日本国民の統合の象徴であり、私たちやはり日本人のほとんどの方は日本国なり日本国民であ るってことはすごい大事だと思ってますので、それを体現される方ですから、もうそこはその意味で非常に重要な存在だと思いますし、そういう位置づけにある方がまた日々その国民のことを常に考えて共にあるというお考えで 活動されてると。

その仕組みと実際のご活動が今、クロスしながら皇室っていうものが国民からその心の寄り所としての位置付けを持たれてるんじゃないかなっていうのは私の感じです。ですから西村 さんは宝っていう言葉を使われましたけど 、私もその意味においては、そこはまさにそういうことだと思います。

産経新聞が日本の宝という言葉に飛びついてきました。男系男子だから宝とは、誰も言っていません。

日本国民の統合の象徴であるという仕組みと、天皇陛下をはじめ皇室の皆さまの御活動が重なって、国民の心の拠り所、宝となっているのです。

朝日新聞 中田記者:先ほど皇室財産と管理 についても言及されましたけれども、おっしゃる通り宮内庁庁舎も含め、各宮邸や御用邸・宮殿も、かなり経年劣化が見られる部分もあるんじゃないかと思います。同様に皇室制度も皇族の減少や、皇位継承者の減少に見舞われていてですね、まさに近代皇室の際に形づくられた制度が、今ちょっと制度疲労(もともと機能していた制度が、時代の変化や現場の実態に合わなくなり、うまく働かなくなること)を起こしていて 全体的に色々と点検すべきところがあるのではないかなという風に感じてるん ですけれども、この難しい時に長官に就任したことへの思いをお聞かせいただければと思います。

黒田新長官:まさに皇室典範の議論になってしまいますので、個々の内容とかについては、私は申し上げる立場じゃないですけれども、この議論で安定的な皇位継承でありますとか、それから皇族の活動において非常に問題だっていう現状認識、私ども、何度も言って おりますし、それはなんとか解決してもらいたいと思ってます。

ただ、いろんな方といろんな話をする中で感じますのは、まさに憲法も皇室典範で皇位を継承していくことが定められてるわけですけれども、その法律であります皇室典範がどのような内容を、どのような精神で決められてるのかっていうことと、それからそれぞれのお気持ちとしてこうしたいって言ってる話とについて、いろんな識者の方と話をしていましても、その法律の部分とそれから皆様が思われる理念的な部分っていうのが、なかなか皆さんそれぞれだなと思うことは多くあります。

今、まさに国会ではその法律の部分っていうのを議論している、いただいてるわけですので、現状、こういう風な状態でありますということについては、常に私たち、申し上げないといけないと思いますし、それを踏まえて、もうとにかく議論 を進めていただきたいという、これはもう本当に進めていただきたいと願うこと につきます。

中田記者、黒田新長官に聞いて欲しいことをしっかりと言ってくれました。素晴らしい。

そして、なかなか皆さんそれぞれだなとの黒田新長官の言葉、これは相当、男系固執派に困惑して発しておられますね。

朝日新聞 中田記者:一方でその皇室用財産の管理など、これも時間が経ってきたから見える課題かなと思うんですけれども、皇室制度が抱える課題が色々と見えてくる中で、ご自身がこのタイミングで就任したことへの思いは?

黒田新長官:時間が経ったからというのは、ちょっとこれは多分いろんな議論があると思います。さっきの施設の関係で言いますと、やっぱりインフラっていうのは、ここの皇室財産と別の一般論で言いましたら、やはり高度成長期に一気に作ったものが今、老朽化してるというのが1番大きな問題になってて、埼玉の下水なんかもそういう問題につきるわけですけれども、こういう問題っていうのは、ある意味、最初からずっと議論がされてるわけですね。最初からずっと議論がされ てるんですけれども、それがリアルな問題になった時に「さあどうする」っていう議論になりやすいと。

さっきの施設管理でいきますと「さあどうする」ってことになった時には、もっと前からやっていれば、もう少しコスト面でも人的にも財政的にもより適正な管理ができたからなって言われることが多々ありますので、そういう観点で何かあるのかっていう目で眺めたいと思います。

今の皇室の現状につきましても、やはり仕組みの上からしますと、皇族数が減少していくというのは、今の仕組みからそうだろうということについては、もう随分前 から言われてる話で、今もう非常に「待ったなし」っていう風に言われてる状態まで来てると。そういう現状の中で、とにかく私ども議論を進めていただきたいということは、現状を機会機会を見つけて説明をしてということに尽きると思います。

待ったなし」の言葉は、老朽化した皇室用財産の管理という総務省で培った黒田新長官の実務的な視点から、導き出されたものだったのですね。

陵墓についてのスクープ記事を出した毎日新聞、
陵墓をはじめ皇室用財産の管理を皇室制度の制度疲労として質問した朝日新聞が
引き出した「待ったなし」という言葉を記事のタイトルにした読売新聞。

全国紙が一丸となって、安定的皇位継承に繋がる働きをしてくれています。

黒田新長官、しっかりと、男系固執派を説得してくださいね。

質問:皇位継承問題について、お伺いします。おっしゃっていただいた 現行の制度では課題があること、そして議論を進めていただきたいことっていうのは、西村長官時代、西村長官もおっしゃっていましたけれども、そういった前長官からのスタンスというのは変わりがないかどうかという点と、あと今ご説明 いただいたように、理解を進めるために説明を尽くしていきたいと、説明を尽くして いきたいという趣旨のことをおっしゃってますが、どのような機会を捉えて、どういうタイミングで発信をされていきたいか、抱負をお聞かせいただけますか?

黒田新長官:西村前長官も私も同じことを言ってるということになりますのは、これも皆さんご案内の通りですけれども、今そのまさに、御退位の特例法が成立した時に、国会で付帯決議がされて、政府にどういう考え方をするのだっていうことが投げかけられ、政府から今、国会にお返しをしてる状態ですから、政府としての考え方っていうのは、今、示されてる状態なわけですね。それを叩き台にして、国会でどういう議論をしていただくかっていうことを今、我々待っ てる立場になりますので、まさに立場として私も西村前長官も同じ立場だと思います。

ただ議論がやはり時間が経って、どんどん経っていきますので、そういう中で、さっき申し上げましたようにそういう中 ですけれども、やはりその皇室典範は今どういう仕組みで、どういうことになってるのか とかですね、皇室は今、殿下方が何人いらっしゃって、どういう年齢構成になっ てるかとか、そういう風なことを意外と、いろんな場で皆さん、それぞれだなと思うことが多いですので、ここは何かそのシステマテックに何かを発信する とかそういうことではなくて、私が色々と、日頃の活動の中でも、できるだけ機会 がありましたら現状についてよく説明をして、理解を深めて、できるだけ早い時期に結論を出していただきたいということを、お願いしたいと思っています。

御退位の特例法が成立した時に、国会で付帯決議がされて、政府にどういう考え方をするのだっていうことが投げかけられ、政府から今、国会にお返しをしてる状態

令和の有識者会議の報告ではなく、付帯決議、黒田新長官、しっかりと釘を刺しました。

天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議
一政府は、安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設等について、皇族方の御年齢から しても先延ばしすることはできない重要な課題であることに鑑み、本法施行後速やかに、皇族方の御事情 等を踏まえ、全体として整合性が取れるよう検討を行い、その結果を、速やかに国会に報告すること。
二一の報告を受けた場合においては、国会は、安定的な皇位継承を確保するための方策について、「立法 府の総意」が取りまとめられるよう検討を行うものとすること。
三政府は、本法施行に伴い元号を改める場合においては、改元に伴って国民生活に支障が生ずることがな いようにするとともに、本法施行に関連するその他の各般の措置の実施に当たっては、広く国民の理解が 得られるものとなるよう、万全の配慮を行うこと。 右決議する。

ここで記者会見は終わり、講堂へ移って挨拶となります。

講堂
それではただ今から新旧長官により職員へのご挨拶をだきたいと思います。始めに西村前長官よりご挨拶をいただきます。

西村前長官:皆さん、9年3ヶ月、本当にお世話になりました。次長で着任した時は、江戸時代、光格天皇以来の御譲位ということで、歴史的には事実はありましたが、我々、何も前例のない、経験のない出来事に直面し、また令和に入って からは新型コロナウイルス感染症の拡大により、それこそ前例のない事態に直面し、そうした中で本当に職員皆様方の知恵と汗を流す中で無事、宮内庁としてのミッションを果たすことが できたと思います。本当にありがとう ございました。この間の皆様方のご努力に、心より敬意と感謝を表したいと思います。

これからも時代により様々な局面が来ようと思います。前例のない宮内庁という職場は、先例をしっかり学んで、歴史を踏まえ対応していく。その上で新しい時代、新しい状況にどう対応していくか、それを考えていくことが必要だという風に思います。その時、重要なのはやはり何が国家国民のために、1番いい選択肢なのかと いうことを考えた上で、施策を講じていくことだろうという風に思います。

後任の黒田長官は国でも地方でも行政経験豊かで、先を読んで手の打てる立派な方だという風に認識をしています。安心してバトンを渡すことができます。

仕事だけではなくて野球にテニスに書道に、私生活でも皆様方と一緒に楽しむことができたことを 改めて嬉しくまた心より感謝をいたします。どうもありがとうございました。

私、昭和54年に警察庁に入庁し、46年間の公務員生活の最後の9年3ヶ月を宮内庁で皇室のため、そして国家国民のため皆さん方と一緒に汗を流せたことを本当に幸せと感じております。どうもありがとう ございました。

今後とも黒田長官を中心にしっかりと皇室をお支えし、日本国民のため力を尽くしていただきたいと思います。 結びに皇室の弥栄と本日、お集まりの皆様方のご健勝を心より祈念申し上げまして、私の離任にあたっての挨拶といたします。本当にありがとうございました。

ありがとうございました。次に黒田長官よりご挨拶をいただきます。

黒田新長官:宮内庁長官を拝命いたしました黒田でございます。重責ですけれども精一杯努力してまいります。2年間、次長として大変、お世話になりまし たけれども、皆様方には引き続き是非よろしくお願いいたします。

私から最初に、まず西村前長官にお礼とご慰労の言葉 を申し上げたいと思います。先ほど長官のお話にもございましたように、西村長官、6年間、長官をされ、その前3年余り次長をされまして、その間に平成から令和への御代替わり、その後、コロナ禍が訪れまして、皇室のご活動は大いに見直しが迫られ、さらにコロナが収束しまして、今、平準化してると。こういうまさに激動の時期を舵取りをしていただきました。

長官には是非、これから少し体を休めていただきまして、多分 まだまだいろんな御活動をされると思いますけれども、是非ご元気で活動いただきまして、私どもまたご支援なり、ご指導賜りたいと思います。本当にありがとうございました。

私は昭和57年に自治省、今は総務省と言っておりますけども、採用されまして、40年余り勤務いたしまして退官いたしました。その後、ご縁いただきまして1年間ほど、民間の金融機関で勤務いたしまして、2年前に次長としてここに参りました。私の公務員生活、40年余りのうち、約2/3が霞が関、残りの1/3は秋田県、広島市、2度の熊本県勤務ということで、地方でもたくさんの経験をさせて いただきました。

霞ヶ関では、もっぱら全国の県や市町村の財政運用をお手伝いするっていう仕事をしておりましたけれども、私、長い公務員生活 の中で、いつも肝に命じておりましたのが、駆け出しの課長補佐の頃に、公務災害保障の仕事をやっておりました。当時まだ過労死という言葉が、そもそも過労死っていう言葉はないんだという風に言われてまして、いわゆる脳心臓疾患事案という風な言い方をして、私は裁判の被告をやっておりましたけれども、その中で、やはり公務員の労働安全性、それから まさに働き方、今でいう働き方改革。この働き方というのは非常に重要だってことを骨身に沁みました。

私、たまに非常に時間に厳格なことを言うことがあると思いますけれども、やはり公務災害保障の仕事をしまして、この働き方っていうのは非常に重要だと思います。まさにこの宮内庁という崇高な業務を皆さん背負っていただいてるわけですけれども、皆さんの健康だけは誰とも取り替えがつきません。是非、健康に御留意いただきまして、ご活躍をいただきたいと思います。

宮内庁の仕事、まさに皇室の方々のつつがないご活動と、その健康の維持というのを基本的な課題として受け止めておりますけれども、現実には様々な課題が出てまいります。今、長官から最終的な価値判断は国家 国民のためだという風なお話がございましたが、私もその通りではないかと思います。これからも皆さんと知恵を結集して1つずつ課題を乗り越えてまいりたいと思います。まだまだ至らない点ばかりでございますけれども、努力いたしますので、よろしくお願いいたします。

結びに 皇室の弥栄をお祈り申し上げまして、皆様方に対してのこれからのお願いとさせていただきます。よろしくお願い いたします。

ありがとうございました。 それでは職員を代表しまして別所侍従長よりご挨拶をいただきます。

別所侍従長:皆さんを代表する形で一言ご挨拶させていただきたいと思います。まず西村前長官、長い間本当にお疲れ様でございました。またありがとうございました。すでに新長官からもご慰労の言葉がございましたけれども、改めて職員を代表してお礼を申し上げたいと思います。

先ほどのご挨拶の中で、新長官も述べられましたけれども、宮内庁、特に長官が在任中に様々な課題に直面しておりました。そんな中、西村長官、本当に常に冷静沈着で起動力を発揮していただきまして、本当にこの重責を全うされたこの時を捉えて庁員職員一同、心から敬意をそして感謝を申し上げたいと思います。

私が何か新長官が言われたことに 付け加えることございませんけれども、やはり宮内庁の重要な仕事というのは皇室の方々と国民と繋ぐということではないかと 思います。先ほど黒田長官からもお言葉ございました通りに、これからまだまだ いろんな課題に取り組んでいく必要があると思います。黒田長官の元で一丸となって私ども精一杯勤めてまいるつもりでございます。皇室を支えていくつもりでございますので、引き続き西村長官からもご指導いただき、そして何よりも黒田新長官のご指導を賜りたいと思います。

結びに西村長官の今までのご尽力に対して改めましてお礼の 言葉を申し上げさせていただいて、私どもの挨拶とさせていただきます。本当に ありがとうございました。

西村前長官の志をしっかりと受け継ぎ、実務的に働いてくれそうな黒田新長官への期待、ますます高まりました。

宮内庁の記者会見を、安定的皇位継承に資する場とするために質問をした記者の皆さまと、全力で応えた新旧長官、全て公開してくれたテレビ東京に感謝します。

「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ

7 件のコメント

    ただし

    2025年12月28日

    文字起こし、どうもありがとうございます!!
    じっくり読みます。

    基礎医学研究者

    2025年12月28日

    文字起こし、ありがとうございました。
    長官の記者会見をこうしてまとまった形でみるのは初めてですが、この方々が使う「先例を尊ぶ」は、どこぞの人達が使っている言葉とは”重み”が、違う。この方々が皇室のことを良く支えているのは確実で、やはり国民の持続的な声は重要と、いう事を、再認識できました。

    文字起こしでよくわかりましたが、「愛子さまサイト」で良く取り上げている、毎日新聞の山田記者や朝日新聞の中田記者は、最前線で発信されていることが、この会見でも伝わってきますね。

    まいこ

    2025年12月28日

    コメントいただきありがとうございます。
    12月26日にアップされた元の動画は、現時点で15万アクセス以上。
    広報戦略、戦術としても、今後は宮内庁の記者会見は、すべて公開していただきたいです。

    ダダ

    2025年12月28日

    文字起こし、ありがとうございます!

    西村前長官が各方面に皇統問題の重要さを伝えても相手は聞く耳を持たなかったとのことですが、黒田長官
    には定期会見の公開頻度を増やして頂き、特例法附帯決議にある安定的な皇位継承を何度も強調して欲しいです。

    突撃一番

    2025年12月27日

    インフラ整備と、「制度疲労」の問題。
    是非、新長官にはリンクして考えてほしいですね。

    言及されていた宮内庁管理の陵墓ですら、地震その他で一部でも崩落すれば、その都度修繕は必要になる。

    既に老朽化して、世界中からこのままじゃ危ないぞと警告されている制度を、まだ大丈夫、まだ大丈夫と、耐震工事を「先延ばし」にしようとしているのが、今の自民党政権だ。
    制度の中心となる皇族方が、クレーム入れる権利すら奪われているのをいい事に。

    羽毛田信吾氏のような「男気」を、新長官に期待する。

    L.K

    2025年12月27日

    文字起こしありがとうございます!!

    皇室のありがたさや、皇室の今後のあり方に関する重要な発言の宝庫ですね。
    「これで明日からまた生きていけます」のエピソードは、天皇・皇室と国民との相思相愛の関係性が凝縮されていてグッと来ましたし、全体として(当然ながら)皇室の方々にもご意思があるということを強調しているようにも聞こえます。
    歴史を受け継ぐ若い世代として愛子さまのお名前を挙げているのも示唆に富みます。

    宮内庁長官の記者会見って、普段は映像もテキストも公開されないんですよね。
    メディアが切り取って報じるだけ。
    皇室の方々の動向とか宮内庁としての考えを伝えられる大事な機会なんだから、宮内庁HP辺りで公開して欲しいもんです。

    ありんこ

    2025年12月27日

    文字書き起こし、大変ご苦労さまでございます。
    熱量を感じました。
    一国民として自分が微力ながら何ができるか、益々考え行動して行ければと焚き付けられるような記者会見に思えました。

コメントはこちらから

全ての項目に入力が必須となります。メールアドレスはサイト上には表示されません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。