産経新聞社に意見を送りました。感情を抑えて出来るだけコンパクトにしようと思いましたが…長くなってしまいました。
それでも言いたいことの1/10も言えなかったです。
産経新聞御中
私は愛子天皇の実現を心から願う者です。
意見を送らせていただきます。
8月29日掲載、施光恒の一筆両断「愛子天皇」待望論の危うさ拝見しました。
施光恒先生のことは日本に残された数少ない本物の保守論客だと思い今まで注目してきましたが、今回の記事は著しくバランスを欠き、本当に皇室に対する敬愛の念があるのか?真剣に考える気が無いのではないか?と疑念を持たざるを得ません。
彼は愛子天皇に明確に反対し、その大きな理由として、易姓革命が起こる可能性と国民の分断の可能性を指摘していますが、いずれも起きえないでしょう。
まず、易姓革命の可能性ですが施氏は「姓」と「名字」を混同しています。例えば鎌倉幕府を滅ぼした新田義貞は姓は「源」で名字が「新田」です。あるいは足利尊氏も姓は「源」です。全く別物で、しかも姓の制度は明治4年に公文書での使用が廃止されており、以降名字のみが使われるようになりました。国民が結婚によって皇族になる場合名字も失うので易姓革命など起こりようがありません。
あと、国民の分断が起こる可能性ですが、国民の80%以上が愛子天皇に賛成なのを施氏は知らないのでしょうか?
どうやったら国民が分断するのか説明していただきたいです。
施氏は「国民ひとり一人が皇室について学ぶ必要がある」とおっしゃっていますが、上から目線で説教する前に男系男子のみで皇位継承を続ける方法を真剣に考えたことがあるのでしょうか?
「旧宮家の皇籍復帰などしかるべき手立てをとっていく必要がある。」
施氏の具体的な提案はこれだけです。
・皇籍を取得したいと名乗り出る者はいるのか?
・陛下や国民がその者を認めるのか?
・そもそも憲法14条に違反しているのでは?
はっきり言って不可能です。0%です。いないのですよ。そんな都合の良い王子様は。
結局、施光恒先生は何も考えていないのでしょう。皇室の未来などどうでもよく保守っぽい事を上から目線で発言して満足しているだけでの「ビジネス保守」といったところでしょうか。
もし違うなら、どうやって男系男子のみで皇位継承を続けるのか具体的な方法を御社紙面にて掲載していただきたいです。
文責 愛知県 ちろのすけ
産経新聞
u-service@sankei.co.jp (東京)
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1 件のコメント
ただし
2022年9月5日
理路整然とした、分かりやすくて鋭く、素晴らしい意見だと思いました。
施氏たち男系派は、ほとんどの国民が1つにまとまって、
「愛子さまに天皇になっていただくぞー!」
「おー!」
と歓声を上げているところに、
「邪魔だ邪魔だ」
「散れ散れ」
と割り込んでくる、声のデカい図々しい人のようなイメージです。