高森明勅先生による動画「皇位の安定継承をめぐる「雑音」を整理する」シリーズの紹介です。
全10回シリーズの第4回です。
テーマ:旧宮家の血縁の遠さと戦前・戦後の出来事
※空欄(○○)は動画を見てご確認ください。
雑音:旧宮家系国民男子を養子縁組を通して、もしくは法律改正だけで皇族になってもらう
「旧宮家系」は男系では栄仁親王(1351-1416)でしか皇室につながらない。
明治時代に○○皇族制のままでよいのか、という議論があった。律令制では皇族は基本的には4世までとされていた。永世皇族制では皇族数は確保できる一方で血筋も遠くなっていき、神聖な皇室の聖域性にマイナスの影響があるのではないかと懸念された。
旧宮家系国民男子は皇統から22世離れている。もっと近い男系男子で言えば、平将門は5世、平清盛11世、源頼朝は10世、足利義満17世となるが、それぞれ皇位継承の資格はなかった。
血筋の近さで言えばもっと近い男系男子は当然いるはずである。
皇族の中から自主的な臣籍降下の話もあった。旧宮家の方は「皇室の外にいる」という感覚をお持ちで、結婚関係なき皇族は「親戚とも言い難い」それでいて、「皇族という身分にあるのは難しい」という発言もあった。
昭和22年10月、皇室会議により11宮家男女51名皇室から離れた。
戦前は「臣籍降下」皇族から貴族か華族になること
戦後は「皇籍離脱」皇族から○○になること。日本国憲法では貴族・華族の制度はない。
臣籍降下して戻った人はいても、皇籍離脱して戻った人はいない。(○○だから)
雑音:加藤宮内次官の発言「万が一にも皇位を継ぐときが来るかもしれないとの御覚悟の下で身をお慎みになっていただきたい」は、皇籍離脱した方を皇族に復帰させる根拠だ
間違い。まずあくまで離脱した人に言っていること。(子供や孫ではなく、本人)そして「万が一」という予防線をはりつつ、あくまでも「御覚悟」の下での生活を求めている。数々の世襲親王家の不祥事が背景にあり、「身をお慎みになって」が大事である。
日本国憲法下で一時皇族だったからと、旧宮家の方の、さらにその子孫に皇族に復帰させるなどということは、よほど慎重に考える必要がある。
答えは動画で!
旧宮家の血縁の遠さと戦前・戦後の出来事 皇位の安定継承をめぐる「雑音」を整理する#4
https://www.nicovideo.jp/watch/so41941609
要約:BATA
ラインナップ
①悠仁親王殿下のご誕生で「皇室の危機」は去ったのか?
②歴史上の側室は無意味だったのか?
③「男系男子」が正統性の根拠なら足利義満にも皇位継承資格があった
④旧宮家の血縁の遠さと戦前・戦後の出来事
⑤旧宮家当事者の意思表明
⑥旧宮家プランは違憲で婚姻による皇籍取得が合憲の理由
⑦天照大神が皇室の祖先神であることの意味
⑧現在の皇位継承順序をゆるがせにしてはならないか?
⑨敬宮殿下のお気持ちとは?
⑩無理でムチャなルールからより安定的なルールへの転換が求められている
1 件のコメント
あしたのジョージ
2023年3月26日
今回の動画は長いですし、私には難しかったです。男系固執派ではないですが。