愛子さまの即位を前提・平成の有識者会議「皇族数確保」は安定的な皇位継承が目的 国民の価値観に合う議論を【朝日新聞】

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昨日5月5日は、安定的皇位継承について、全体会議の議事録を読み解く三人の識者の意見をまとめた記事を報じた朝日新聞。

本日5月6日は、さらに詳しく、識者のうちの一人、女性・女系天皇への道を開く皇室典範正に動いた小泉内閣で、内閣法制局長官を務めた阪田雅裕弁護士のインタビュー記事を出しました。

「皇族数確保」は安定的な皇位継承が目的 国民の価値観に合う議論を【朝日新聞】

特筆したいのは、記事のはじめに掲げられた平成の有識者会議の経緯。

2005年、小泉純一郎首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」が、女性・女系天皇を認める報告書をまとめ、小泉氏は、皇室典範の改正案を国会に提出する考えを表明した。「男系男子」に限る皇位継承資格を拡大し、
愛子さまの即位を前提としたものだった。

20年も前に平成の有識者会議が出した結論によって、小泉総理は皇室典範改正案を国会に提出する考えを表明していますが、未だ、成し遂げられていません。

現在、全体会議に参加している長浜博行参議院副議長は、同じく全体会議に参加している内閣官房皇室典範改正準備室長・溝口洋氏(当時は内閣官房内閣審議官)から「政府としてこの法案(皇室典範改正案を提出しないとした行政文書はそもそも存在しないものと承知をしております」と言質を取っています。

今回の記事において、元内閣法制局長官の阪田氏はインタビューに応えて、全体会議で、唯一、安定的皇位継承に資する論点である「女性皇族の配偶者と子の身分」について「制度としては、もちろん配偶者も子も皇族としたほうがわかりやすく、すっきりします」とし、「『将来世代にわたり、男系継承を続けていく』ことが与党の主張の前提となっている」ことに疑義を呈し、「国会には、過去のことではなく、現在の、そしてこれからの天皇制にとって大事なことは何かを突き詰めて議論し、国民の賛成と納得が得られる制度を作り上げることを期待したいと思います」と述べています。

一方、内 閣 法 制 局 第 一 部 長 ・ 佐 藤 則 夫 氏は「女 性 皇 族 の 配 偶 者 の 方 と お 子 さ ん と が 皇 族 の 身 分 を 有 し な い と い う 制 度 を 検 討 い た し ま し て も 、 憲 法 十 四 条 と の 関 係 に お い て 問 題 が 生 ず る も の と は 認 識 を し て お り ま せ ん 。」と説明していました。

20年経った内閣法制局が、如何に時代に逆行し、国民の理解を得られる分かりやすい制度から遠く離れてしまっているか、阪田氏と佐藤氏の発言を比較するとよく分かります。

愛子さまの即位を前提とした皇室典範改正が、もっとも国民の理解を得られやすいことを示唆するために、平成の内閣法制局長官のインタビューをした朝日新聞の記事は、賛美したいと思います。

「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ

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3 件のコメント

    くりんぐ

    2025年5月7日

    愛子さまの即位を前提とした皇室典範改正とは、男系男子限定から今上陛下と血筋が近い皇族が性別問わず優先して皇位を継承していく制度へ変わるということ。

    「国民と苦楽を共にする」天皇の地位を受け継ぐ方は、性別問わず、その天皇の生き方を最もおそばで学ばれた方であるべき。

    ダダ

    2025年5月6日

    朝日新聞に意見投稿しました。
    ***
    お世話になります。
    5月6日の記事『「皇族数確保」は安定的な皇位継承が目的 国民の価値観に合う議論を』 を読みました。

    元内閣法制局長官・阪田雅裕弁護士の発言から、有識者会議(報告書)は平成と令和では天地の隔たりがあることが分かり、とても参考になりました。

    平成版は天皇・皇室への忖度や敬意があり、宮内庁と協働の上で、国民の理解・支持を得られる結論を出したことは高く評価されるべきです。
    一方、令和版は真逆の取組み(皇室無視、宮内庁無視、国民無視)になり、男系男子だけを崇める異様な状態となっています。
    これは与野党協議にも当てはまり、違憲違法の養子案を肯定する国会議員、有識者、政府関係者の精神・心性が著しく劣化していることが分かります。

    両会議を比較したことで、これを浮き彫りにした中田記者の記事(取材)は素晴らしいです。

    愛子さまが女性というだけで皇太子・天皇になれない。
    これは国民が望んだことではありませんが、国民を代表する国会議員によって皇統断絶の危機が眼前に迫っていることは断腸の思いです。

    皇室に限ったことではありませんが、女性が命を懸けて産んだ子どもが祝福されないのなら、将来への希望は決して生まれません。
    国会議員が国の形や未来を一顧だにしないことは、皇統問題を通して広く周知されて欲しいです。
    ***

    daigo

    2025年5月6日

    元内閣法制局局長阪田氏の発言通り、女性皇族野配偶者と子の身分も皇族とする方が良い。

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