8月6日は、広島原爆の日です。
上皇陛下が言及された「忘れてはならない4つの日」の内の1つでもあります。
(他は、6月23日沖縄慰霊の日、8月9日長崎原爆の日、8月15日終戦の日)
愛子さまは、中学の修学旅行で広島を訪れられ、その時の体験を卒業作文にしたためられました。
下記記事に全文が掲載されています。
卒業記念文集の作文「世界の平和を願って」全文(THE SANKEI NEWS、平成29(2017)年3月22日)
https://www.sankei.com/article/20170322-LWNVTS255BM47HUSW5WI2BUT3Y/
本文より2箇所ご紹介します。
原爆ドームを目の前にした私は、突然足が動かなくなった。まるで、七十一年前の八月六日、その日その場に自分がいるように思えた。
この一節から始まる、原爆ドームや平和記念資料館をご覧になったときの描写は真に迫り、読んでいるこちらも当時の惨状を想像せずにはいられません。
私たちは度々「平和」「平和」と口に出して言う。しかし、世界の平和の実現は容易ではない。今でも世界の各地で紛争に苦しむ人々が大勢いる。では、どうやって平和を実現したらよいだろうか。
「平和」を唱えて自己満足に浸るのではなく、現実に平和をもたらすためにどうすべきか、という問題に真剣に向き合われる様子が窺えます。
この後、愛子さまは続けて、当たり前「ではない」日常の一つ一つに感謝すること、一人一人が責任を持って行動することが必要であるというお考えを示されます。
無用な諍いを起こさないために、非常に重要なことだと思います。
現下起こっているウクライナ戦争、そして第四次台湾海峡危機ともいうべき台湾を巡る中国の強硬姿勢に、
愛子さまも心を痛めておいでであろうと拝察いたします。
他国を侵略する意思を明確に持つ覇権主義国家が存在する以上、おそらく愛子さまは望まれないであろう「戦う」という選択肢も、
国民としては常に想定しておかなければなりません。
しかしそのような中でも、感情に流されず、自分や他人の犠牲を覚悟してまでなんのために戦うのか、
という目的を認識していなければ、適切な判断を見誤ってしまうことでしょう。
常に平和を望まれる皇室の方々。
その存在を胸に抱き、一国民として公に対する責任と自覚を持ちながら、日々の出来事に向き合っていきたいと思います。
文責:静岡県 L.K(40代、男性、土曜日ブログ担当)

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【8/6~8/15 天皇制を考える10日間】プレイバック
昨年、「天皇制を考える10日間」シリーズとして掲載した4ブログです。
1. 愛子さまの作文
~天皇の祈りと現実の葛藤~
(令和3年8月6日掲載)

2. 国を守った尊皇心
~昭和天皇のご聖断と、実現させた国民たち
(令和3年8月9日掲載)

3. 天皇と富士山
~日本の象徴の共通点、相違点~
(令和3年8月11日掲載)

4. 神代より続く「シラス」天皇制
~ともにある、天皇と国民~
(令和3年8月15日掲載)

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4 件のコメント
京都のS
2022年8月6日
愛子様の作文を評するL.Kさんの言葉「『平和』を唱えて自己満足に浸るのではなく、現実に平和をもたらすためにどうすべきか、という問題に真剣に向き合われる様子が窺えます」に同感します。愛子様の言葉からは、左派の空疎な「反戦平和」「核廃絶」とも右派の無責任な「核の傘」や「日米同盟」とも違う、極めて重い責任感みたいなものを感じてしまいます。ネクロフォビア(死への恐怖)に由来する「反戦平和」と「核の傘」に安心を得ていた戦後日本人には、愛子様の言葉の意味など解りもしないでしょう。
基礎医学研究者
2022年8月6日
興味深く読ませていただきました。まず、愛子さまが中学生の段階で、このような”お考え”に達していることに、改めて驚嘆するばかりです(これは、育った「環境」が大きいのかと思います)。L.Kさんも言われるように、冒頭における「原爆ドーム」を前にしたときの描写は、まさに原子爆弾による爆心地への被害がどれほどのものかを想像できます。そして、「平和≒一国の独立・安全保障」はどこかからもたらされるものではなく、国民の努力で得ていくもの、というお考えについても、一国民として共感致します(なお、もし愛子さまが書かれているようなことが想像できるのならば、原爆死没者慰霊碑の碑文にあります「安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから」という文言には到底ならないだろう、と私見では思います)。
れいにゃん
2022年8月6日
愛子さまの書く文章は、スッと心に入って来ますね。誠実に思考されたことがわかるからでしょうか。現実にどうすればいいのか。ハッキリしているのは、天皇を戴く、君主制国の方が、共和制より安定した国になるということ。愛子天皇を実現して、安定的な未来を次の世代に残したいです。
ダダ
2022年8月6日
上皇陛下のお言葉「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています」には気持ちが引き締まりました。
江森敬治氏の「秋篠宮」には、眞子さまと佳子さまは上皇陛下から直接戦争体験を
聞いているとありました。愛子さまもそうかも知れませんね。
日本の近隣に覇権主義の中国とロシアがいる。
この避けられない現実からどのように平和を維持していくのか、考えて実行しなくてはいけませんね。いやぁムズカシイ。。