【新聞意見投稿】産経新聞~作家・竹田の講演_殉教@中立派さん、基礎医学研究者さん

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作家の竹田恒泰氏が「天皇と日本」と題して和歌山で講演をしたことが記事になりました。
「男系天皇維持を」竹田恒泰氏が講演 和歌山「正論」懇話会
新聞社への意見投稿の報告です。

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 9月22日付の御社WEB記事「男系天皇維持を 竹田恒泰氏が講演 和歌山『正論』懇親会」を拝読しました。今回は、その感想文を送ります。

 以前に申し上げたように、私自身は「女系も公認して、皇位の安定継承を望む」立場です。ただ「男系維持」を唱える御社の姿勢は、以前から変わらないようです。今回は、十数年以上前から「復帰して下さる旧宮家の子孫は、いる!」と主張し、未だに具体策を示さない人物・・竹田恒泰氏を重宝する事で、更に悪化したと感じました。


 彼の「将来、男系の血筋を引かない天皇が即位する可能性もあり、国民の意見が分かれる事が問題になってくる」という発言は、先日の「施光恒の一筆両断」と同じであり、世論調査の基本的な結果すら、無視されています(女性の天皇がいてもよい、が7〜8割)。「2千年以上続く男系の伝統を守る、その為に旧皇族の復帰を」という発言についても、
 1.「男系」という意識が生まれたのは、富国強兵ありきの明治時代からで、古代からではない。
 2.推古天皇の強い権力、持統天皇の業績、女系継承された天智天皇・元正天皇。これらの史実を無視している。
 3.いわゆる「旧皇族の子孫」は、生まれてから一度も皇族だった事が無く、基本的人権を享受している。それを捨ててまで皇族になりたい方は、実在しているか。他には、その人を養子に受け入れる皇族方は存在するか、そもそも憲法違反の疑いあり(門地による差別)など、懸念が多すぎる。

・・という批判があります。
 「明治天皇の玄孫」であり、かつ行動力・メディア発信力の豊富な竹田氏を重用する事は、御社の「男系護持」の思想にも、合致するのでしょう。彼は精力的に講演などを行っている為、それを取材するだけで、今回のような記事も一本書けますし、竹田氏の熱心なファンにも、喜ばれるでしょう。「天皇の子孫」を始めとした「肩書の権威」を有り難がり、その関連商品・書籍を買う人は、今も昔も、一定数存在するため、商売上の意義も見出せます。
 ただ彼の行動・発言を遡り、現在最新のものまで一つ一つ見ていくと・・・・「高貴な血統には、高貴な品性が宿る」という言葉にも、懐疑的にならざるを得ません(高貴な品性は、皇室という『聖域』で育つ事の要素が、むしろ大きいと考えています)。
 竹田氏の、男系維持の信念は、十数年前から「安定」していますが。これをそのまま実行した場合、上皇陛下の願いである、皇位の「安定」継承からは、遠ざかるばかりです。
ましてや、つい先日の記事で「旧統一協会と手を切るクリーンな政治が、安倍総理への供養だ」と主張した御社が、その発言に逆行する人物(竹田氏は、関連団体での講演歴がある)を盛り立てるのは、矛盾を感じてしまいます。

 もし男系維持を唱えるにしても・・品性に疑いのある竹田氏、既存の男系論のコピペを貼る施光恒氏より、論理的で見識のある人物もいるでしょう。せめてそうした人物を重用した方が、御社の評判の為にも、良いと思いますが。それをしないのであれば、ごく限定的な人にしか「届かない」新聞となり、「公器としての矜持」さえも、怪しくなると考えます。収益・商売で従業員を養うにしても、より「公益」「将来世代」の事を考えるような、渋沢栄一的な姿勢は、難しいでしょうか。
 先日の「旧統一協会と手を切れ」・ウクライナ戦争の取材など、「商売上の利益は得にくいが、ジャーナリズムの使命を果たした報道」が望ましいですが・・。昔より収益が上がらず、斜陽化している紙製新聞の業界であっても、そうした報道姿勢を、忘れずにいて欲しいと思います。

福島県 殉教@中立派

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産経新聞さま

9月22日に掲載されました、上掲記事を読みました。憲法において「表現の自由」は保障されているので、「このような記事の掲載を止めろ!」などという、大人げないことを言うつもりはありません。一方、産経新聞さまは新聞社で、その言説に社会的な責任を担っている「存在」であると思いますので、その観点から、率直な感想を申し上げます。正直いいまして、この記事には非常に落胆いたしました。この記事で取り上げられました、竹田恒泰氏による懇談会は、私見では「正論」というよりも「暴論」という方が適当なのではないかとさえ思います。これは、決して私個人の思い込みで言っているわけではなく、竹田氏はこれまでに、様々な場所で暴論を繰り返しているからであります。産経新聞さまの参考のために最近の一例を引きますと、「上念司チャンネル」というYoutube番組において、女性天皇誕生のことを「味噌汁にうんこが入っているようなこと」と、発言しました( https://www.youtube.com/watch?v=F1hOp36YCKk&t=2s)。また、竹田氏は、テレビ番組では、発言への反論があると、その場しのぎで言い逃れをすることが、よくありました。そして、竹田氏の発言主旨は、この10数年変わることはなく、それは本記事の「懇談会」の発言によく表れている、と思います。
 「2千年以上続く男系天皇を今後も維持すべきだ」という主張は、9月20日に産経新聞に掲載された千田恒弥記者に記事にも通底する考え方ですが、これは、皇室の歴史・伝統を正しく踏まえていないと思います(ある一面からみると、「そのような見方もできる」という程度のことかと、私見では思います)。百歩譲って、竹田氏が皇統問題についてどのような思想を持つかについては「個人の思想信条の問題だ」という考え方もあるかもしれませんが、それならばメディアなどで発言しなければ済む話ですし(言い方を変えると、「批判を受ける覚悟はすべきだ」ということになりますし)、それを「公」の意見として新聞で取り上げることには、かなり違和感を覚える、ということでございます。そして、何よりも、「皇室の弥栄(いやさか)」を本当に考えているのならば、現在の「皇室」が置かれている状況を正しく踏まえ、皇位を安定継承するためには何をすればよいのか?ということを、一国民として後押しするのが“「公」で発言する務め”と思いますが、いかがでございましょうか?(竹田氏や千田記者が批判的な“女性天皇誕生”は、皇位の安定継承につながる見識と、私見では思うものであります)。

 最後に、ここ最近の論調としては、産経新聞さまは統一協会を「反日カルト」とはっきり認定されている論を展開されることを頼もしく思っておりましたが、今回の記事の取り上げ方には、再考が必要かと思いました。しかし、私はこのような記事の取り上げ方が産経新聞さまの“主流”の考え方だとは思っておりませんので、是非今後は、「皇位安定継承」問題の解決を示唆するような記事の発信を、期待しております。

大阪府 基礎医学研究者

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