【論破プレイバック】笹幸恵さんによる倉山満論破⑤

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過去の論破をプレイバック!

週刊SPA!誌上で倉山満が連載している「文章」をジャーナリストの笹幸恵さんが論破し続けていました。その論破の軌跡を「笹ブログ」で振り返ります。

今回は、前回の2年近く後の、2021年11月3日の論破です。

倉山の元記事はこちらから
女系天皇を認めると、「圭上皇」が誕生するところだった/倉山満 | 日刊SPA! (nikkan-spa.jp)

小室眞子さんの結婚に乗っかるようにして、このようなことを書いています。

もし女系天皇が認められたら、小室圭氏は皇族になる。眞子内親王殿下との間の子供は皇族、天皇になれる。その暁には、「天皇の父」として上皇になる資格が生じる。

それに対する笹さんの論破です。

ええッ、天皇の父として上皇????
いつの時代の話ですか、それ。
現在の皇室典範には、天皇の父を上皇と定める規定はない。
ちなみに現在の上皇陛下は、特例法によって定められたからで、天皇の父が自動的に上皇になるわけではない。
ここ、過去と現代の区別がついていない。

そもそも、「圭上皇」が誕生することをさも不吉なことであるかのように書いているが、眞子さんは皇室を離れられたのだ。
圭さんはもとより一般人。
意味のない仮定の話で、悪意ある妄想としか言いようがない。

妄言に対する論破は続きます。

だが、敵は手段を選ばず、皇室に累を及ぼす気だ。狙いは小室バッシングを秋篠宮家叩きにつなげること。 陽動に乗らず、悠仁殿下を御守りするしかない。

最後には「悠仁殿下を御守りするしかない」と締めくくっているのだけど、それでいて「非人間的な面もある」「世襲の常」などとよく言えたもんだなと思う。
要するに悠仁殿下に「非人間的な面を甘んじて受けろ」と言っているに等しいではないか。
それで「御守りする」など、自己満足以外の何物でもない。

皇族に人権はない。だから尊い。そして今、公称2681年の歴史を悠仁殿下が負われている。ここに価値を認めないなら、いかなる理屈も通じまい。皇位は一度も例外なく、男系継承されてきた。一部には、非人間的な面もある。世襲の常だ。では、先例を無視、歴史を変えるならば、世襲をやめるか?

……極論の暴論とは、こういうことをいうのだろう。
まるで本当にタリバンだ。
人権がないから尊いって、本気か。
尊皇心が肥大化・先鋭化して、皇族が生身の人間であるという想像力すら、はたらかないらしい。
いや、倉田満が崇め奉っているのは、皇室ではない。
男系の「血」だ。
どう考えても女系の天皇だとしたほうが道理が通るケースもあるのに、それは断固認めない。
天皇という地位を重視しているのではなく、男系の血を重視しているのでなければ、説明がつかない。

そして「先例を無視」することが「歴史を変える」ことだと思っているようだけど、これも本気か?
あまりに短絡的な発想だ。
平成の時代には、皇室が国民とともに変化してきた。
それをリアルタイムで見てきているはずだが?
表面的な知識があり過ぎて、皇室を神聖化し過ぎて、ここでも過去と現代の区別がつかなくなっている。

そしていきなり「世襲をやめるか?」というゼロヒャク思考。
柔軟性、バランス感覚のカケラもない。
上皇陛下、上皇后陛下の抜群のバランス感覚から何も学んでいないのだな。

そして、本質を突いたキメ台詞!

「血」しか見ていないから、こうなってしまうのだ。

全文はこちらから
「SPA!」倉山満は現代と過去の区別がついていない。 | ゴー宣ネット道場 (gosen-dojo.com)

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