それでも何者かに成る努力をしなければならない

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 「呪術廻戦」では、「死滅回游」の仙台結界に侵入した乙骨憂太(呪術高専2年:特級術師)が泳者のドルゥヴ・ラクダワラ(復活した呪詛師:倭国大乱を制した)と黒沐死(ゴキブリ呪霊)を撃破し、残った敵は烏鷺亨子(復活した呪詛師:藤氏直属暗殺部隊の隊長だった)と石流龍(復活した呪詛師:昭和の不良?)でした。戦闘中に乙骨が亨子に点数を欲しがる理由を問うと、「黄泉返った術師は一度目の人生に悔いがあるから羂索の誘いに乗った…(信用ならない)羂索の手引きだから点は獲っておくべき」と返しました。ここで乙骨は「友達とか恋人とかいないんですか?」という問いを放ち、さらに「全く共感できない」と言い捨てました。ここで亨子は「この感じ…逆鱗の隣をなぞられてるような…」と声に出さず独白しましたが、この反応私生活が薄っぺらい男系固執派などのネトウヨ系SNSユーザーのソレと完全に一致します。

 乙骨憂太は、交通事故死した幼馴染みの折本里香に呪われていると思い込み、憂太に危害を加える者を全て式神リカが殺すので憂太は誰とも関わらずに心を閉ざしましたが、実は菅原道真(最強の呪術師)の子孫である憂太の強力な呪力が里香を現世に引き留めていたのであり、呪術高専で信頼できる仲間と出会って変化していき、元高専生の呪詛師・夏油傑との対決ではリカに身を捧げることで逆にリカを制御することに成功し、夏油を破りました。その時の遣り取りが「この女たらしが!(傑)」「失礼だな、純愛だよ(憂)」であり、憂太と里香は術師と式神という関係ながら、言ってみれば憂太は究極のリア充になったわけです。

 藤氏長者に仕える暗殺者(名を持つことも許されない闇の存在=何者でもない)だった亨子は「藤原の人間が!お前らのような血族に何が分かる!」と憤り、憂太が「僕の先祖が貴女に何をしたか知りませんが、自分だけのために生きるのは何時か限界が来る」と返すと、「誰かのために生きろ、何者にもなる必要は無い、そう嘯くのは何時だって何者かに成った者だ!」と吐き捨てました(※乙骨は藤原ではなく菅原の子孫)。この言葉には何者にも成れなかった者の呪詛が充満していますが、そうした恨みを高貴な存在にぶつける点は現代の呪詛師と一致しています。ただ、平安期の亨子が藤原(権力者)に向けたのに対し、現代のネトウヨ権力を持たない皇室に向けており、その点が卑劣の極みなのですが…。    

文責:京都のS

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