
「season1」にてNHK大河ドラマの時代背景を「戦国・幕末・源平の3時代」と「それ以外」に分けて論じましたが、異なる分類法もあります。それは「①勝者史観に基づく大河VS ②敗者に目を向ける大河」および「❶人気のある人物の大河VS ❷新解釈で魅力を付加した人物の大河」です。戦国大河における①は3英傑と呼ばれる織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の物語であり、②は明智光秀や石田三成らの物語ですが、❶は3英傑に加えて武田信玄・上杉謙信・真田幸村…などのランキング上位キャラであり、嫌われキャラ(❷)の中で主役になれたのは今のところ明智光秀だけです。
ちなみに「3時代」以外の大河で❷に該当するのは「べらぼう」の田沼意次や徳川家斉らですが、彼らは主人公ではないものの従来の厭なイメージ(田沼=賄賂役人・家斉=浪費オットセイ)から脱却するチャンスが少しだけ与えられました。
さて、幕末大河における❶は坂本龍馬と西郷隆盛ですが、①に該当しそうな大久保利通や岩倉具視には全く人気がありません。逆に②の佐幕派(会津・水戸・幕府)への理解が進み、2027年は小栗上野介忠順が主人公の「逆賊の幕臣」です(※「C 19th season」「C 39th season」「バカチン~」参照)。しかし「逆賊~」で佐幕派を持ち上げ過ぎれば古参ファン(司馬史観)が怒る?との危惧からなのか、2028年は「ジョン万」です。
ところで、幕末大河で注意したいのは「尊皇攘夷VS佐幕」という分類です。これは「開国VS鎖国」「攘夷VS避戦」「倒幕VS佐幕」「尊皇VS侮皇」という4つの対立軸を雑に接合した分類法だからです。薩長は鎖国→開国・攘夷・倒幕、土佐&福井&徳川慶喜は公武合体→大政奉還、会津&水戸は攘夷・佐幕、幕府は開国・避戦・佐幕…と各陣営の立場は錯綜していますが、皇室への態度は全陣営が尊皇で一致していました。否、後の薩長藩閥政府による皇室の政治利用を思えば、むしろ薩長が最も侮皇だったかもしれません。
また大久保利通と言えば、その4世孫(玄孫)である麻生太郎が明治復古(男系)革命を画策し、三笠宮寛仁親王妃家(当主は麻生太郎の妹である信子妃)に竹田恒泰の息子を養子入りさせ、以降に出来た子が男子なら天皇になれる制度を高市早苗に作らせました。ゆえに今、愛子天皇のために竹田家(準皇族?)や麻生家(華族?)を討伐する戦に参陣すれば、大河ドラマの英雄となるチャンスが訪れるかもしれません。
文責:京都のS
1 件のコメント
京都のS
2026年7月18日
ふぇい様、掲載ありがとうございました。総括編2です。今回は逆賊討伐の戦への参陣を求めるという文脈で大河ドラマ的な英雄を募ってみました(笑)。
これまでに大河を論じたものは如何にリンクを示します。
「光る君へ」関連は「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 33rd season」( https://aiko-sama.com/archives/47593 )のコメント欄に全てのリンクがあります。
「べらぼう」関連は「恥を知れ!~粋・武士道・朱子学より」( https://aiko-sama.com/archives/64853 )のコメント欄に全てのリンクがあります。
それから、やや毛色は異なりますが、「光秀偏愛」シリーズ(秀吉批判シリーズ)は「最高の伝統を初の革命で断ちたがるカルトシンパ」( https://aiko-sama.com/archives/73889 )のコメント欄に全てのリンクがあります。