
『神功皇后論』(小林よしのり著)を評価したフェミニストの上野千鶴子氏が「マルクス主義フェミニズム」の牙を剝きました。そもそもマルキシズムは王制打倒を契機として身分・貧富・性別による差別の解消を目指す立場ですから、女権拡張や女性解放の議論が天皇制を延命させるための女性・女系天皇容認論に利用されることを嫌うのは当然でした。だから「(男系維持で)皇統が絶えると共にフェイドアウトしてくれ」だの「天皇制がジェンダー対称になった(女性天皇が実現した)とてフェミニストに喜ぶ理由は無い」だのと宣うわけです(※「真剣さが見えない~」参照)。元来マルキストにとって天皇制は打倒の対象だからです。
以上の如くフェミニストの上野千鶴子氏(左)とミソジニストの男系固執者(右)とは志向性が同じと判明しましたが、マルフェミは「従軍慰安婦」問題など、男系固執派は「儒教的男系主義」や「儒教的男尊女卑」と、与えられる教材は別でも、それらを下賜する主体は割と近い存在かもしれません。つまり日本国と天皇を敵視する隣国発のカルト団体が想定されます。戦後の日本社会は左右の両翼とも米国や韓国に縛られてきたのかもしれません。
上記のような左右対立に回収されない存在が真正保守のナショナリストです。小林よしのり先生による『愛子天皇論』や『神功皇后論』で語られたのは、いわば復古的フェミニズム(女系継承も存在・養老継嗣令・古墳被葬者の半数は女性首長・古代は母系制→女性を敬うのが日本の伝統!古代に還れ!)です。この系譜の先達には、皇統問題において女系公認論者だった三島由紀夫や西部邁が存在し(※「三島由紀夫の女系公認論」「マージナル・マンとしての天皇」参照)、また日米関係では3名とも対米独立派である点も見逃せません。
ココまでの論に与謝野晶子VS平塚らいてうの「母性保護論争」という別の接線を追加(※「C 5th season」参照)すると、「弟よ(天皇のために)死ぬな」と言った与謝野はマルフェミ、「元始、女性は太陽であった」と述べた平塚は復古フェミだと規定できます。
さて、正体を知らずに高市早苗首相(保守っぽく振舞う極左)の登場を喜んだ似非フェミ(ノンポリ)も革命願望を保守するマルフェミ(左翼)も日本女性を不幸にしますが、愛子天皇の登場が女性解放の象徴になると確信する復古フェミ(真正保守)こそが全ての日本女性に真の幸福をもたらすと筆者は考えます。
文責:京都のS
1 件のコメント
京都のS
2026年7月21日
ふぇい様、掲載ありがとうございました。
本論は以下に示す「右も左も真面目に考えろよ!!」シリーズの一つですが、続きものではない単発です。
・「season1」( https://aiko-sama.com/archives/44639 )
・「season2」( https://aiko-sama.com/archives/54138 )
・「season3」( https://aiko-sama.com/archives/67764 )