「愛子さま排除法」について、(おちあい えみこ 専門は家族社会学、ジェンダー論、歴史社会学)氏の論考を、nippon.comも取り上げました。
皇位継承から考える日本の家族とアイデンティティー【nippon.com】
・8人10代いた女帝を明治の皇室典範で禁じ、新憲法発布でも皇室典範は変更なし
・典範改正後の内閣支持率5~11%下落 読売 典範を再改正し女性天皇に賛成85%
・改正論者は伝統を強調「女性天皇はみな男系 女性天皇は女系に道を開く可能性」
・父系制が伝統という認識は間違い 皇位継承の父系化は「皇室の中国化」を推進
江戸~明治初期は男性の5人に1人は他家の養子 半分以上は養父の娘と結婚した婿養子=「女系相続」
・婿ではない普通の養子を取る場合、女系の親族や全くの他人も養子に
男系血縁にこだわらない自由さが日本の家族の特徴 父系規範は武士階層でも尊重されていなかった
・女性天皇賛成85%は愛子さま人気だけでなく何世代にもわたる伝統が言わせている
・歴史人口学者・エマニュエル・トッドはユーラシア大陸には双系制的社会が広がっていたと推定
古代日本は双系制的で古墳の主のかなりの割合は女性 奈良時代の天皇の半分は女性
中国、インド、西アジアなどの大文明は父系制が発達 双系的社会を大陸周辺部に押し込めた
・中国から律令制導入で父系化が進行しつつ女系の力も強い日本 西端のヨーロッパと共に
父系的変容を受け入れつつ双系的な伝統を保ち続けた独自性の証が女王や女性天皇
・本居宣長や平田篤胤などの国学者 「女の系をも系と立て」ることに日本の伝統
・儒学がベースの水戸学は父系制を徹底 天皇だった神功皇后を「皇后」にと提案
・明治政府に影響力を持った水戸学 皇室典範で「男系男子」継承ルールを成文化
・皇室の父系化は「中国化」 「中国文明圏」に自らを位置づけることになる
多層的な自社会の伝統に目を向け、異なる層では別のグループの国々とつながる可能性があると意識しておくことの方が、今のような世界秩序の再編期を生き抜くために有効でないだろうか
父系的変容を受け入れつつ双系的な伝統を保ち続けた独自性の証が女王や女性天皇
明治期に欧州の制度から学んで旧皇室典範が作られたのは
日本と同じく女帝を輩出する双系的な伝統があったから。
ならば現在も欧州から実情に合う部分は学べば良いわけですね。
明治政府に影響力を持った水戸学については以下の論文にも見られます。
「近代天皇制国家における後期水戸学の受容過程―井上毅を通して―」
男を尊び女を卑しむの慣習、人民の脳髄を支配する我が国という言葉は
さす九の風土が水戸学で強化されたところから誕生したのかもしれません。
台湾有事発言をしながら、「中国文明圏」に自らを位置づける
改悪皇室典範を先導したのは、矛盾そのもの。
多層的な自社会の伝統に目を向けることが
今のような世界秩序の再編期を生き抜くために有効 =
双系的な伝統を保ち続けた独自性の証である女性天皇、すなわち
愛子天皇という伝統こそが日本が生き抜くために有効
歴史人口学から水戸学にまで視野を広げて論を展開し、
「愛子さま排除法」への疑義を呈された落合氏を賛美します。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ