愛子様は127代目として即位していただくべきでありんせんか?

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 大河「べらぼう」では、『吉原細見・籬乃花』(蔦重編著)出版で松葉屋の名跡「瀬川」の5代目を襲名した花ノ井(小芝風花)に会いたがる客が殺到し、瀬川は一夜に複数人を相手にする夜も増えて疲労困憊でした。幼馴染みの蔦谷重三郎(横浜流星)は瀬川に強蔵(精力の強い客)を付けるなと女将”いね”(水野美紀)に訴えますが、松ノ井(久保田紗悠)から「わっちや”うつせみ”ならいいのか?」「覚悟の上で襲名したのなら自業自得」「尻拭いは御免」と反論されました。険悪な2人に割って入った”うつせみ”(小野花梨)も首に絞めた跡が残っていました。これは客が増えたために受け入れる側が疲弊していくオーバーツーリズム(観光公害)問題です。

 鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)の釈放と『金々先生栄花夢』(蔦重がアイデアを出した黄表紙の走り)のヒットで鱗形屋が完全復活し、それを受けて地本問屋の主たちは蔦重の仲間入りを拒否する旨を伝えに来ました。問屋のリーダー鶴屋喜右衛門(風間俊介)が某八(八徳目を全て忘れた遊女屋・茶屋の主)の前で吉原者(セックス産業従事者)への差別感情丸出しで拒否理由を並べると、蔦重の説得で覚醒していた忘八は既存本屋の吉原からの締め出しを宣言しました。忘八が味方になったことを蔦重が花ノ井に告げると「吉原を何とかしたいのはわっちらだけじゃないんだね」と寂しげな表情を見せました。引手茶屋の下働きと花魁という決して結ばれない運命の二人を繋いでいた「吉原を良くしたい」という共通の目標であり、その特別な時間が終わったことを意味するからです。「身請けされて幸せになってほしい」と蔦重は言いますが、花ノ井の幸せは蔦重を間夫(遊女が真情を捧げる情夫)にすることですから、鳥山検校(市原隼人)に1400両(約2億円)で身請けされても幸せには成れません。

 さて、現在では上記の女郎と境遇が重なるのは芸能人でしょうか。「名乗りを上げて有名になったのなら叩かれて当然」「報道と表現の自由」が叩く側の言い分ですが、動機は嫉妬憂さ晴らし差別感情商売です。その牙は当然ながら皇族方にも向かいました。男系固執派は「身請けされた方が楽だぜ?」と女性皇族に囁きますが、奴らは国外追放した小室夫妻も未だに苦しめています。皇族女子は残っても離脱しても地獄なら、愛子様は9割の国民が望む通り127代目として即位していただく方が幸せでありんせんか?    

文責:京都のS

6 件のコメント

    枯れ尾花

    2025年3月3日

    京都のSさま
    ありがとうございます。
    そうです、それです。彼女達自身のどうしようもない運命に抗う、戦う姿に心動かされたのだと思います。

    京都のS

    2025年3月3日

     枯れ尾花様、※ありがとうございます。ウクライナの女性と江戸の女郎ですか。ウクライナ人にとっての厄災はプーチン(ロシア)の存在そのものですが、女郎の悲劇は飢饉に見舞われた農民が娘を女衒に売らねばならないことから起こる現象ですから同列には扱えません。ただし、どうしようもない運命に抗う姿には共通するものを感じもします。また、戦うことを決意したウクライナの女性たちと五代目瀬川を襲名した花ノ井にも…。

    京都のS

    2025年3月3日

     ジョージ様、※ありがとうございます。戦国武士のメンタリティーを引きずる人々を落ち着かせるためにも吉原は必要悪でした。感謝こそすれ差別などは有り得ないはずですが、常民が非常民を差別することは日本的世間では常のようです。「職業に貴賤は無い」と言ってみても通じない人には全く通じません。キリスト教と張り合わせの人権普遍主義(人権神授説)は明治以降に流入し始め、戦後(従米)昭和に完成したものだとは思いたくないようです。嫌になりますね~。

    枯れ尾花

    2025年3月2日

    吉原の女郎達の過酷な境遇の中でも幸せを願う気持ちを失わず健気に生きる様を描いたべらぼうと、最近観たウクライナ女性達が自ら志願して戦地に赴く姿を映したドキュメンタリーに似たようなものを感じとります。

    あしたのジョージ

    2025年3月2日

    京都のSさんの鋭い分析は、いつも感心しています。
    そうかぁ〜オーバーツーリズムかぁ〜
    そんな目線で見てなかったなぁ〜
    女性差別や職業差別の問題もあるし、御上先生もべらぼうも色んな社会問題に斬り込んでいるドラマですね~
    益々見逃せないドラマだなぁ〜🤔
    見逃してもTVerがあるけど。🥹

    京都のS

    2025年3月2日

     掲載ありがとうございました。「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」や吉原の要素を含むブログは以下です。

    ・「『べらぼう』が始まった今だから言っておきたい平賀源内異聞」( https://aiko-sama.com/archives/48334
    ・「『光る君へ』と『べらぼう』を繋ぐレイラインと愛子天皇への道」( https://aiko-sama.com/archives/49128
    ・「『血のスペア』という非人道的システム」( https://aiko-sama.com/archives/49347
    ・「『○○売れ』とは『景気の気』」( https://aiko-sama.com/archives/50040
    ・「正しい改革も楽しませながら訴える時代だから」( https://aiko-sama.com/archives/50174
    ・「血統書付きのホシュを今すぐ終焉させよ!」( https://aiko-sama.com/archives/50602
    ・「皇室で飯食ってる奴が皇統断絶推進ってどういう了見だ!?」( https://aiko-sama.com/archives/50851

    ・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 2nd season」( https://aiko-sama.com/archives/37751
    ・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 15th season」( https://aiko-sama.com/archives/48744
    ・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 17th season」( https://aiko-sama.com/archives/50633

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