無駄な足掻きを止めて楽になりませんか?

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 『日本書紀』神代7・一書6では、葦原中津国を平定する大己貴(大国主)の前に現れて「お前の幸魂奇魂だ」と名乗った大物主神が「三輪山に住みたい」と要求しました。大物主と言えば『古事記』では丹塗矢に化けて勢夜陀多良比売に伊須気余理比売(神武天皇の后)を産ませましたが、『書紀』では八尋鰐に化けた事代主(大国主の子)が玉櫛姫に姫蹈鞴五十鈴姫を産ませました。また『書紀』神代8・一書2では大国主が幽冥界へ去ってから事代主&大物主が中津国平定中の経津主に帰順しました。よって筆者は大国主≠大物主≒事代主だと考え、また勢夜陀多良姫=玉櫛姫=玉依姫で、伊須気余理姫=五十鈴姫で、三島溝咋=賀茂建角身=海神とも考えます(※「五月蠅なす~」参照)。また上記7-6では大物主が鴨君(賀茂氏)や三輪君の祖だと記し、大物主の子・大田田根子(井須気余理姫の兄弟)を祖とする舟木氏(海人豪族)も近縁だと判ります(※「『失われた皇室』に~」参照)。そして建角身を祀る高鴨神社は北緯34度30分にあり、太陽の道北緯34度32分の東西に並ぶ聖地群のレイライン)と近接しています。

 さて、その太陽レイラインの一角である伊勢斎宮伊勢神宮伊雑宮を結ぶ線を北西に伸ばすと元伊勢籠神社(祭神:彦火明命)眞名井神社(祭神:豊受大神)に行き着き、籠神社は「天橋立」の直近ですが、『丹後国風土記』によれば、伊射奈藝が天に通うために天浮橋を立て、それが寝ている間に倒れて出来たのが天橋立だそうです。記紀では伊弉諾と伊弉冉が天沼矛で自凝島を造る時に立った空中架橋が天浮橋だと思われますが、丹後の伝承では梯子のようです。また浦嶋子山幸彦も類似(※「男尊女卑で民を~」参照)しており、こうした類似エピソードの点在は東征以前の畿内支配者(邇邇杵尊の前に天降った兄・饒速日命)と磐余彦(神武)が正統性を争った痕跡でしょう。

 ところで「天照は男神」説という男系固執派の縋りつく愚論があります。伊勢内宮の別宮・伊雑宮の祭神が中世以前は天照大神御魂とされていたため、彦火明命(海部氏の祖)=饒速日命=天照御魂大神(木嶋神社の祭神)と天照大神が同一視され、それゆえ皇祖神は女神じゃないから皇統は女系じゃない」との言い分が罷り通ったわけです。また「皇祖神は高皇産霊尊」説も栲幡千千姫を介した女系になるから自己論破です。そろそろ女系も認めて愛子天皇の御代へ共に進みませんか?   

文責:京都のS

1 件のコメント

    京都のS

    2026年2月3日

     ふぇい様、掲載ありがとうございました。これは…
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    …に続く「京都シリーズ」です。

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