ストーカーどころか、地道な毎日新聞の記事②(皇室スケッチより)

Post's thumbnail

毎日新聞の記事です。

皇室の慶事で発行される切手 そこに天皇の肖像がない理由(高島博之)https://mainichi.jp/articles/20240515/k00/00m/040/256000c

*1部は電子版で読むことが可能です。

この記事は、5月17(金曜日)の朝刊4面に掲載された、皇室スケッチという連載記事です。今回は、社会部(皇室担当)の高島記者によるものです。

実は私、「愛子天皇への道」運営メンバーになる前に、愛子さまへの関心より、立太子の礼と切手に関するブログを書いたことがあります(**を参照)。ですので、皇室切手には元々関心はあったのですが、この記事は「皇室と記念切手」という身近なところの話題です。最初の部分を引用します。

2019年の天皇陛下の即位など、皇室で慶事があると記念切手が作られてきた。ただ、天皇の肖像を使ったものは一度も発行されず、皇族の肖像が利用されたものも極めて少ない。なぜなのか。皇室と切手の深い関係を探った。

要するに、宮内庁(旧宮内省も含めて)が、郵政省(旧逓信省もふくむ)や国民が望んでいたのに、一部の例外を除いて「皇室の方々」の肖像切手を許可しなかったという、歴史的経緯があるようです(「立太子の礼」の記念切手は、残念ながらこれまでそうでした)。郵政省は、それでも粘り強く宮内庁との交渉を進め、皇太子の結婚における切手においては、上皇陛下夫妻、天皇皇后両陛下の肖像を図案に使用することに成功しました(郵政省は、”切手の売り上げ増につながる”という実務的な理由があったようですが、なによりも国民のニーズに応えたかったのでしょう)。

高島記者の例外的対応で発行の部分のセンテンスを引用します。

古参の宮内庁職員は、天皇や皇族の肖像切手が少ない理由について「宮内庁では前例が大切にされる傾向がある。肖像の入った切手の前例は皇太子の結婚だけで、それ以外にはなかなか広がらないのではないか。前例のない天皇陛下の肖像となると、相当な理由が必要になると思う」と話した。

続いて消印に苦心し押印のセンテンスを引用します。

この切手の発行(有栖川宮幟仁(ありすがわのみや たかひと親王北白川宮能久(きたしらかわのみや よしひさ)親王の肖像切手を指す)にあたっては、思わぬ反響があった。一部の新聞は「切手を貼るためになめたり、消印(けしいん)を押したりすることはがまんできない」といった趣旨の記事を掲載。国立印刷局(切手の印刷をしている部局)のホームページは「従来にない皇族の肖像切手であったことから、郵便局では、消印が顔にかからないよう苦心して押印したという逸話もある」と紹介している。
 当時、切手に皇族の肖像が使われることを好まない考え方が一部にあったようだ。

なるほど。特に、戦前においては天皇を神格化する時期もあったくらいなので、当時の感覚を伝えるこれらの記述は貴重です。しかし、誰かさんのいう先例主義に較べればはるかにましで(皇位継承問題では、「男系維持が伝統」などという硬化した態度は示していません)、現在は郵政省がないのがちょっと頼りないですが、逆に宮内庁はSNSで情報発信をしているくらいなので、国民の要望が強ければ、充分肖像切手は実現されると思いますが、いかがでしょうか?

今回も書きますが…自分は

愛子さまの肖像が入った「立太子の礼」記念切手が、見たいです!

ナビゲート:「愛子天皇への道」サイト編集長 基礎医学研究者

**以前、掲載しましたブログのリンク先になります。ご参考までに<(_ _)>

・愛子さまと「立太子の礼」について(その1:はじめに)
・愛子さまと「立太子の礼」について(その2:そもそも、立太子の礼とは?)
・愛子さまと「立太子の礼」について(その3:裕仁親王の立太子の礼「記念切手」(1))
・愛子さまと「立太子の礼」について(その4:裕仁親王の立太子の礼「記念切手」(2))
・愛子さまと「立太子の礼」について(その5:明仁親王の「立太子の礼」に至る歴史的背景)
・愛子さまと「立太子の礼」について(その6:明仁親王の立太子の礼「記念切手」(1))
・愛子さまと「立太子の礼」について(その7:明仁親王の立太子の礼「記念切手」(2)、そして「立太子の礼」への願い)

2 件のコメント

    基礎医学研究者

    2024年6月9日

    >ふぇいさん
    コメント、ありがとうございます。自分は、立太子の礼と切手に絡めたブログを掲載したことがあったもので、この記事は目を惹いたのですが(笑)、毎日新聞はこういう地道な記事をコンスタントに載せていくのは、さすがです(どちらに誠実さを感じるかは…明らかですよね)。あと、立太子の礼に関しては、秋篠宮さまには失礼ながら、立皇嗣の礼の記念切手が発行されることは、なかったのですよね。まあ、現在はスマホが発達し、メールどころかLINEやインスタグラムで手紙の代わりとしてしまう人が増えている時代なので、郵便局の収入としては苦しいところですが、自分、愛子さまの肖像入り図案の”立太子の礼”記念切手は、確実に売り上げにつながる、と確信しています!

    ふぇい

    2024年6月9日

    切手ひとつとっても色々な経緯があるのですね。
    愛子さま立太子の切手私もほしいです☆

コメントはこちらから

全ての項目に入力が必須となります。メールアドレスはサイト上には表示されません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。