【論破祭り】「ゴー宣」感想紹介:地に足のつかない浮遊霊となって彷徨っている~だふねさん

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現在、「男系」、「女系」、および「双系」の議論が続いていますが、そこから少し目線を変えた、週刊SPA!『ゴーマニズム宣言(179章)』「Y染色体はわしも持っている」の感想紹介です。

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今回の『ゴー宣』、高森師範からの指摘があった部分にまで言及すると長くなるので割愛します。ですが私も、既に何人かの方が投稿されたように、「男系・女系」を突きつめても混乱するだけで、意味がないと考えます。漫画で学術的なものを周知することが、必ずしも皇統問題解決に寄与するとは思えません。むしろ男系派の思う壺になる気がするのです。問題なのは「現代でなお女性が天皇になれない男尊女卑が続いている」こと
 「愛子さまが男系か、女系か」ではなく。男尊女卑の理不尽さを、自覚のない男系派に問い質す「論破祭り」には、引き続き参加してまいります。

さて、日本の古代(飛鳥・奈良時代)の天皇は、半分が女性ですよね。

女帝6人全員が「中継ぎ」というには実態からかけ離れていて、むしろ天智・天武両天皇以外の男帝は全員影が薄い。(聖武天皇は“大仏建立”が有名ではありますが、実績はその程度。)

それなのに、男帝に「神武天皇のY染色体を継承している」とすっかり参って、それどころか「男」という生き物に手前勝手な幻想・妄想を抱く竹内久美子氏のヤバさときたら。今回、それが上手く描かれていたと感心しました。小林先生には「描いていて途中でイヤになりませんでした?」と少し同情したほど(^-^;
 
 「久美子のY」については、9月の名古屋道場でさんざん笑わせてもらいましたが、現実にこういう漫画みたいな人はいるのですねぇ。(竹内氏のことは以下、久美子と呼ばせてください(^-^;)というより、今思い出したのですが、むかしのティーンズ漫画や雑誌では、こういう「眉唾・根拠ナシの論説」が跋扈していたような。ヤリたい盛り、好奇心旺盛な世代のニーズに応えるような、例えば「処女と非処女の見分け方」とかを大真面目に題材にしているヤツを、私もよく見かけたので。特に能天気な80年代が盛りだった記憶が(;^ω^)(そういう出所不明な恋愛・セックス指南は、今でもネットで検索すれば山ほど出てきます。)
 久美子は今65歳過ぎですが、10代から20代前半、そういう媒体の影響をモロに受けた可能性があります。
 お年頃になった久美子、イザ「現実の私」「現実の男」を知って……まぁ、いろいろあったのではないでしょうか(;^_^A 現実から逃げて自分一人の世界に閉じこもり、加齢とともに熟した妄想・歪んだイメージを、エッセイとして筆に起こしてみたら、一定の層にウケた…というのが実情ではないかと。(※あくまで私の想像です。)

いずれにしても、こんなの学問ではないし、皇室に対しても「女性への嫉妬・私怨」の塊になっているように感じます。

「有能で美しく、気高い女性が大嫌い」という情けない男は多いもの。現実で成果を上げられない恨みつらみを女性にぶつける。それが男系派に転ぶと、高みに上った気分になり快感を得られる。偏った歴史をタテに、公然と女を罵ることができるのだから。そして、女でもワケワカメな男系派となったのが久美子です。これは同性への嫉妬・嫌悪が出発点となっているので、その原因となったものが取り除かれないかぎり、悔い改めることはないでしょう。

誰か一人、周囲にありのままの自分を受け容れ、癒してくれる相手(同性でも異性でも、恋人でも肉親でも)がいれば、おそらく皆さんの「ダンケー熱」も覚めるのではないかと思うのですが…。

そういう「対人関係における信頼」が得られない人ばかりが、地に足のつかない浮遊霊となって彷徨っているように見えます。いつ着地するのでしょうか。

久美子の場合は、個人的にもう手遅れな気がしますが。
その理由については……察してください。合掌。

奈良県 だふね

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6 件のコメント

    突撃一番

    2022年11月25日

    確かに、学術的な見解に関して、漫画でどこまで突き詰めて表現できるか、とか、我々のような素人が、本業も忙しい中で、男系カルトを血祭り・・・もとい「論破祭り」にする上で、どこまで知識を深め、複雑な内容を言葉に矛盾が無いように語れるか、というのは、普通に生活する人にとっては、なかなか難しいと思います。

    私がこれまで、ここのコメント欄等で好き放題に語らせてもらった内容とて、当然ながら、もし高森師範の目にでも止まったら、矛盾だらけ、赤線訂正だらけの駄文でしょう。
    あぁ、穴があったら入りたい! 今後も勉強させてもらいます!

    ただ、マチガイを気にして「発信する事」自体を遠慮して黙ってしまったら、男系カルト教団が持つ「狂気」を野放しにするだけです。
    付け焼き刃の知識しかなくても、こっちも多少は狂いながら発信しなきゃな、という思いはあります。

    ただ、その一方で、ヤフコメ辺りにもいまだに巣食ってる「素人男系派」の中にも、ロジックの組み立ては欠陥工事だけど、知識だけは大量に持ってるという奴も多いです。

    そいつらと喧嘩・・・もとい議論する中で、こちらの矛盾や勉強不足を悟ったり、男系派に足元をすくわれず、キレイに黙らせるには、より深い知識が必要だという事にも気づかされます。

    時間と共に、皇統の危機は増すばかりという国情では、男系カルトを黙らせる為のアウトプット(発信)も重要です。というか、急務だと思います。
    一方、「思想し続ける事」「勉強し続ける事」で、知識をインプット&アップデートし続ける事も、がんばってライフワークにしようと思います。

    本業をサボる事なく。

    基礎医学研究者

    2022年11月25日

    >さんかくさん
    (再び、割り込みコメントで申し訳ありません)。基礎医でございます。なるほど、確かに遺伝因子の継承などと同列に考えること自体が考え方を混乱させるのかもしれませんね(さんかくさん言われるように、染色体のアレルは組み換え(リコンビネーション)でどんどん変わっていきますよね(それに比して、Y染色体やミトコンドリアDNAは原則的に組み換えは生じないので、父系、母系では伝わってはいきますが)。)。
     そもそも、「男系」を持ち出してきているのは「愛子さまが次の天皇」になることを反対する陣営なので、このブログを書かれただふねさんに戻っていきますが、「むしろ男系派の思う壺になる気がする」ということになりますね。なので、我々の素朴な感覚、直系継承がゆらがなければよい、ということになりましょうか。

    さんかく

    2022年11月25日

    基礎医学研究者さん
    >「男系」、「女系」あるいは「双系」などの定義は、正直自分もよくわからなくなってきたのでこれはまたじっくり考える

    そもそも「男系」「女系」「双系」なんて考えないほうがいいと思います。かえって混乱します。

    基礎医学研究者さんなら常識でしょうが、ヒトはすべて父母から各々半分23染色体を引き継ぎます。そして子は自らが卵子・精子を生産する際に、相同染色体(22ペア+XY)のどちらか片方をその子に伝えます(減数分裂)。また途中では遺伝子の組み換えも起こるのだから、到底、父系・母系その片方だけ取り出して考えるのが無理です。

    遺伝において重要なのは、直系・傍系の別と、「その人」からの親等数だけ。

    今上陛下の御血(遺伝子)を半分引き継ぐ、一親等直系子孫の敬宮愛子内親王以上に、陛下の血を濃く受け継ぐ人などこの世に存在しないのだから、彼女の他に次の天皇にふさわしい人はいない。この結論を導くのに「男系」「女系」「双系」なんて概念は全く不要だしむしろ有害です。

    「世襲制である以上は、天皇陛下のお子さま、お孫さまが次の天皇、次の次の天皇になるのがあたりまえ」という常識から考えましょう。そうすれば男系カルトの詭弁になど騙されません。

    基礎医学研究者

    2022年11月24日

    >サトルさん
    割り込みコメントですみません。自分、このコメント見て、守破離(しゅ・は・り)のバリエーションかと思ってしまいました~(m_ _m)。ただ、久美子には、物事をそのようにとらえる謙虚さは、微塵も感じられませんね(そこは、だふねさんも申しております)。それにしても、この方。相手と面と向かってもこのような放言するのでしょうか~(だとしたら、キツイナーハッキリ言って。です)

    サトル

    2022年11月24日

    私は「久美子」に関して考える時は「捨(てる、てない、てたい、てたくない、てるべき、てるべきでない……)」と「守(る、らない、りたい、りたくない、るべき、るべきでない……)」、「捨」「守」の2語で考える習慣になりました(笑)

    で、それらが「彼女の中で悉くひっくり返ってる」恐ろしさ。
    故に、彼女の発言に向き合うと「ひっくり返るほど驚く理由」かなと。
    因みに具体例を上げると、下世話な邪推すら浮かんで来てしまいます。自粛。

    基礎医学研究者

    2022年11月24日

    (編集者からの割り込みコメント)いや、なかなか本音の感想で(;^_^A、大変興味深く読ませてもらいました。まず、「男系」、「女系」あるいは「双系」などの定義は、正直自分もよくわからなくなってきたのでこれはまたじっくり考えるとして、重要なことは、このままだと、「愛子さまが天皇になれない!」だと思います。で、久美子については、だふねさんの言い方はかなり辛辣ですが、外れていることは何1つなく、根本原因は「女性への(個人的動機に基づく)嫉妬・怨恨」なのではないかと、自分も理解しました。まあ、どういう事情があるのかは知りませんが、1つ言えることは、そのような感覚を「公」に反映させるなよ!ということに、尽きるのではないかと。逆にいうと、「考えるべき」ことは、「公」のこと、すなわち、「皇室の弥栄」でしょうが!ということでございます(m_ _m)。

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