
以前、明智光秀と漢方医学との繋がりに触れた(※「民と共に在る~」参照)ので、今回は戦国末期の名医・曲直瀬道三にも言及します。彼は「麒麟がくる」における望月東庵のモデルです。堀部正盛(後の曲直瀬道三)は足利学校で学んでいた頃に漢方医・田代三喜と出会って師事し、最新の漢方医学を修めて京で開業すると大評判となり、受療した同時代人は、正親町天皇・足利義輝・足利義昭・細川晴元・三好長慶・松永久秀・毛利元就・明智光秀・織田信長・豊臣秀吉・徳川家康・Gオルガンティノ(焼けた細川屋敷で明智珠=細川ガラシャの遺骨を拾って教会葬した宣教師)…といった錚々たる面子です。医学生養成学校「啓迪院」の設立(1577)には幕府が資金援助したそうです。
さて、明智光秀が曲直瀬道三の治療を受けるに至った経緯は以下です。
高屋城攻略(VS三好一族:1575年4月)、長篠合戦(VS武田勝頼:同6月)、越前一向一揆鎮圧(同8月)、丹波黒井城攻略(VS赤井直正:同10月)、波多野秀治造反(1576年1月)、石山合戦(VS大坂本願寺:同4月)と連戦し、ついに天王寺の陣中で疫痢(致死性赤痢)に倒れた時でした。道三に命を救われた光秀が幕府名義で資金援助したのかもしれません。その後も紀州攻略(VS雑賀衆:1577年2月)、信貴山城攻略(VS松永久秀:同10月)、丹波攻略再開(同10月)、神吉城攻略(毛利攻めの援軍:1578年6月)、有岡城攻略(VS荒木村重:同10月)、丹波・丹後平定(1579年)…と転戦しました。織田信長は無能なら折檻状を突き付けて追放(※「100ヶ条ほど~」参照)し、有能なら過労死ラインを超えるほど酷使します。「働いて働いて働いて…」などという寝言は光秀ぐらい働いてから宣うべきです。
ちなみに漢方医学は経験医学であり、患者の時処位(体質・既往歴・主訴・経過…)に合わせた処置で平衡を取る真正保守の医術だと言えますが、西洋医学は分析結果と学理に基づいて対処する左翼的医療、現代医学は外資系製薬企業の診療ガイドラインを基に決め打ちする極左医療だと筆者は考えます。
以上を踏まえるなら、「国柄を体する存在としての皇室」を保守すると言いながら韓鶴子の命令に従って男系固執(皇統断絶に直結)する集団が「保守思想を体する政党としての自民党だ」との主張は倒錯の極致です。
やはり「敵は首相官邸に在り!」でしょう。
文責:京都のS
3 件のコメント
京都のS
2026年4月4日
念のために書いておきます。西洋医学の医師が漢方薬を処方する場合、西洋医学の学理から出なかったり患者が訴える症状に対応しているだけだったりということが多く、東洋医学の良さが活かされないことがほとんどです。保守思想を体現する漢方医なんて現代には、まず居ないと思った方が良いでしょう。
京都のS
2026年4月4日
漢方薬に関する論考は以下です。
・「エモーショナルな熱量をロジカルに伝えよう」( https://aiko-sama.com/archives/11529 )
・「伝統と因習の間~漢方医術の帰趨から」( https://aiko-sama.com/archives/23975 )
・「逆賊のバカチンどもを葬り去れ!」( https://aiko-sama.com/archives/62421 )
京都のS
2026年4月4日
ふぇい様、掲載ありがとうございます。織豊期シリーズ(反時代的な光秀偏愛シリーズ)です(笑)。他は以下です。
・「ダンケーさん、寝返るなら今だと思いますよー(棒)」( https://aiko-sama.com/archives/53559 )・・・楠木正成論から明智光秀論に展開
・「豊臣家の諸問題から我々が学ぶべきこととは?」( https://aiko-sama.com/archives/65615 )・・・豊臣秀吉の周辺から皇室問題を考える
・「ダンケーさん、寝返るなら今だと思いますよー(棒) season2」( https://aiko-sama.com/archives/65949 )・・・筒井順慶からも皇室問題を考える
・「世が世なら討伐されて当然の御仁なれど…」( https://aiko-sama.com/archives/66567 )・・・津田信澄からも皇室問題を考える
・「生き方が熱かった頃の遺制は温(ヌル)い属国民には許されない!」( https://aiko-sama.com/archives/67774 )・・・細川忠興とガラシャからも考える
・「日本国と皇族方を追い込む卑劣漢どもを絶対に許すな!」( https://aiko-sama.com/archives/68767 )・・・荒木村重からも考える
・「高市早苗には100ヶ条ほどの折檻状が必要」( https://aiko-sama.com/archives/68981 )・・・佐久間信盛と荒木村重と松永久秀から考える
・「天正の宗教戦争と令和の皇統問題」( https://aiko-sama.com/archives/68987 )・・・知られざる上京焼き討ち事件から暴君討伐説へ
・「菊も刀も危うくする高市早苗は討伐対象では?」( https://aiko-sama.com/archives/68995 )・・・「本能寺の変」原因に新説「対外防衛説」!
・「大輪の花を蕾の段階で摘みたがる輩を討伐すべし!」( https://aiko-sama.com/archives/69318 )・・・明智光秀と妻木熙子の夫婦愛と珠の覚悟
・「民と共に在る天皇のエートスは血筋だけでは伝わらない」( https://aiko-sama.com/archives/69544 )・・・後奈良帝の写経と天台座主のクズぶり
・「トランプ支持者しか居ないなら『敵は永田町に在り!』だ」( https://aiko-sama.com/archives/69612 )・・・茶人(武器商人)のヤバさと朝鮮侵略