女性皇族を地獄に置き続けたがる人非人こそ地獄へ落ちよ!

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 大河「べらぼう」では、二つの足抜け(女郎の吉原からの逃亡)未遂事件がありました。一つは小田新之助(浪人:井之脇海)と”うつせみ”(花魁:小野花梨)によるもの、もう一つは蔦谷重三郎(横浜流星)と花ノ井(五代目瀬川:小芝風花)によるものです。吉原には玉菊灯籠という廓外の女子も見物に来れる行事があり、通行切手で出入りする市中の女子に紛れて女郎を逃がす手口が採られました。”うつせみ”は粘着系の客に刺青を彫られ、それを間夫の新之助が見付けて決意しましたが、呆気なく捕まって逃避行は終わりました。

 一方、鳥山検校(盲目の高利貸し:市原隼人)による瀬川の身請けが決まったことで重三は自身の花ノ井への恋心に気付き、それを重三が伝えると花ノ井は身請けを断る旨を松葉屋の半左衛門(正名僕蔵)と”いね”(水野美紀)に伝えました。身請け代の1000両をフイにされた松葉屋は、その分も瀬川に稼がせようと客を多く取らせました。重三も新之助と同様の手口を計画し、『心中天網島』(近松門左衛門著:心中もの)に通行切手を挟んで花ノ井に渡しました。切手に書かれた名は「しお」で、これは珂理(後の重三:高木波瑠)が”あざみ”(後の花ノ井:前田花)に贈った『塩売文太物語』(子供向け赤本:塩売りの娘”小しお”が貴族の若者に見初められる)を踏まえています。

 貸本を返す時、花ノ井は「馬鹿らしゅうありんした…女も間夫も馬鹿…足抜けなんて上手くいかない」と書評の体で言い、重三は「悪かったな…詰まんねぇ話勧めちまって」と返し、さらに花ノ井は「この馬鹿らしい話を重三が進めてくれたこと、一生忘れないとびきりの思い出になった」と返しました。かつて唐丸(蔦重の相方:渡辺翔羽)は女郎の境遇を「地獄のようだ」と表しましたが、上記の未遂事件を思えば地獄からの出口は身請けしか無いと判ります。やがて瀬川は1400両で検校に身請けされます。

 以上から私が連想したのは女性皇族の結婚です。相手を選べない結婚が身請けだとすれば、相手を選べる結婚は足抜けに相当しましょう(※年季明け生涯独身)。小室圭氏は眞子様を連れて海外まで逃げ切りました。もし足抜けでも身請けでもなく女性皇族が相手を選べる結婚を果たすには、女性宮家の創設(当主には皇位継承資格)と一般男性の婿入りしかありません。男系固執派は、女性皇族を地獄に置き続けたい人非人との自覚を持つべきです。

文責:京都のS

3 件のコメント

    京都のS

    2025年3月10日

     ジョージ様、※ありがとうございます。「男系派からは皇室と女郎屋を一緒にするなと言われそう」は私も懸念しました。「自由のない境遇は同じ」に至る志向経路も同じでした(笑)。後は「身請け」「足抜け」「年季明け」の各ケースを当て嵌め、さらに第4の方法を提示するだけでした。

    あしたのジョージ

    2025年3月9日

    京都のSさんの言われる通りだと思いました。
    女性皇族の人達は、私達のように自由を満喫出来ない生まれながらの境遇があると思います。
    どこに行っても一挙手一投足、色んな人達から常に見られています。
    週刊誌やSNSなどでも言われたい放題です。
    男系派からは皇室と女郎屋を一緒にするなと言われそうですが、自由のない境遇は同じだと思います。
    例え女性宮家を作ったとしても残るか残らないかは、御本人の自由にさせてあげて欲しいと思います。
    佳子さまは、おそらく残らないと思いますが。
    眞子さまが小室圭さんとまるで逃亡者のように日本から出ていったのは、余りにも気の毒過ぎました。

    京都のS

    2025年3月9日

     掲載ありがとうございました。「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」や吉原の要素を含むブログは以下です。

    ・「『べらぼう』が始まった今だから言っておきたい平賀源内異聞」( https://aiko-sama.com/archives/48334
    ・「『光る君へ』と『べらぼう』を繋ぐレイラインと愛子天皇への道」( https://aiko-sama.com/archives/49128
    ・「『血のスペア』という非人道的システム」( https://aiko-sama.com/archives/49347
    ・「『○○売れ』とは『景気の気』」( https://aiko-sama.com/archives/50040
    ・「正しい改革も楽しませながら訴える時代だから」( https://aiko-sama.com/archives/50174
    ・「血統書付きのホシュを今すぐ終焉させよ!」( https://aiko-sama.com/archives/50602
    ・「皇室で飯食ってる奴が皇統断絶推進ってどういう了見だ!?」( https://aiko-sama.com/archives/50851
    。「愛子様は127代目として即位していただくべきでありんせんか?」( https://aiko-sama.com/archives/51467

    ・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 2nd season」( https://aiko-sama.com/archives/37751
    ・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 15th season」( https://aiko-sama.com/archives/48744
    ・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 17th season」( https://aiko-sama.com/archives/50633

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