皇室を守る為の方策

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これまで、ぼくが取り上げてきました「逃げ上手の若君(松井優征作)」において、上杉憲顕(うえすぎのりあき・以下、憲顕)は、祖父の代から続くマッドサイエンティストとされています。北条時行によると、「(憲顕は)理性の中に激情と狂気が詰まってる」人物であり、「最強の武士を造る」事を目標としていることを、作中で語らせます。
 「逃げ上手の若君」では、現在、愛子天皇への道でも以前に紹介されていた武蔵野合戦(https://aiko-sama.com/archives/22853)について描かれていますが、その中の小手指ヶ原の戦いが始まった第217話で、憲顕は最強の武士を造る為の理論を完成させました。

その思考と結果を箇条書きにすると、以下のようになるでしょうか。

作中では、憲顕の言葉使いが人間では無く競走馬に対するものになっており、ぼくは、この思考のすべてに賛成しているわけではありません(史実としてそのようなことがあるのかどうかは定かではありませんが、「逃げ上手の若君」において「系図や統計(?)」を重視して理論を見出した視点は興味深い)。

ただ、「素質に加えた何か(*遺伝学では、遺伝-環境の相互作用といいます by基礎医)?」という視点は、考えるものがあります。

上級武士(武家)は、当時の家の繁栄が大事と言う価値観により政略結婚が主流だったわけですが、それは政治的な目的だけでなく、最強の武士(優秀な当主)の継承という目標はあったのでしょう。

ある意味、皇室もこれと似ている部分はあるのでしょう。ただし、武家の場合には、江戸時代以前には、実力あるものが成り代わるという”下剋上”が存在したが、皇室はそれと異なり、伝統(文化的形質)を継承しています。

また、戦後の皇室で男性皇族が民間出身の女性と恋愛結婚されるようになったのは、皇室が国民統合の象徴として、国民との距離を近づけたということでしょう(要するに、伝統は時代とともに改変されていく、ということかと)。

そして令和の皇室にこそ必要なことは、直系長子優先の皇室典範改正であり、愛子様の婿となられる男性は愛子様御自身が選ばれる事でしょう。

以前のブログ
 男系固執派vs双系派、王道を歩んでいるのはどっち?
https://aiko-sama.com/archives/30510
高師直と男系固執派
https://aiko-sama.com/archives/44400
敬意と恋闕の貴公子
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島田三郎の丸パクリに過ぎない男系派
https://aiko-sama.com/archives/61198

7 件のコメント

    叶丸

    2025年11月5日

    更に余談です。
    憲顕の息子(最新巻で出番があります)の憲将(のりまさ)と能憲(よしのり)の設定も攻めていると言えるのかもしれない⋯?

    パワーホール

    2025年11月4日

     上杉謙信公の話が出てきましたが、「義」を重んじる姿勢は西郷隆盛先生と相通じるものがあります。お二方の書籍を読んだときに私利私欲ではなく「義」を貫く姿勢がとても似ておりすごい人物だと感心しました。対してお二方とライバルに当たる武田晴信と大久保一蔵は乱世の中で覇道に憑りつかれ自身だけでなく周囲にも悪影響を及ぼしました。武田も大久保も覇道に憑りつかれなければそれなりの人物になっていたと思いますし非常に残念です。

    基礎医学研究者

    2025年11月4日

    (編集者からの割り込みコメント)叶丸さん、今回は何度かやりとりする形となりましたが、おつかれさまでした。そのやり取りの中で「逃げ上手の若君(松井優征作)」における今回の理論を掲載したのはかなりギリギリを攻めているな!というのが率直な感想ですが、まあそこは「週刊少年ジャンプ」に委ねます。ただ、私、マッドではないサイエンティストの立場(ということにしておいて下さい(笑))からいいますと、ここでいう「品種改良(家畜では、選抜育種という用語に相当)」には「人種改良」というタームがあてられ、これは「優生学」という考えに通じるものがあります。これについては、小林よしのり先生もライジングのVol.525「渡部昇一の遺伝子」において書かれていますが、かなり倫理的に怪しい話、というのが現在の評価でしょう。ただ、たしかに、優れた音楽家の家系をみると、その兄弟や子孫も音楽家であることが多いという場合があり、素質のようなものが遺伝するようなことはあるのかもしれません。一方、ここに音楽を自由に聴ける、演奏をサポートする体制のような環境要因が入ってくるので、実際の遺伝率の測定は実際にかなり難しいでしょう。
     ただ、叶丸さんいわれるように受け継がれるものというのはやはり僕らの実感としてはあって、皇位継承というのは、まさしく皇室の伝統を受け継いでいるものであり、ここには「君臣の別」があるのは自然かと思う次第です。

    叶丸

    2025年11月4日

    京都のSさんコメントありがとうございます。
    作中で言われているのは「禁欲」と「軍神信仰」なので、確かに京都のSさんが言われるような人物が居たのかもしれないです。

    叶丸

    2025年11月4日

    余談ですが、上記の最強武士には女性説があります。
    もし将来その俗説が定説になるような事があったとしても(その可能性は低いと思いますが)、戦国最強と言う評価は変わらないでしょう。

    叶丸

    2025年11月4日

    掲載ありがとうございます。
    今回は自分の元の投稿が下手だった為に基礎医さんに余計な仕事を増やしてしまい、すみませんでした。
    次回からはそうならないように気を付けます。

    京都のS

    2025年11月4日

     叶丸様、お疲れ様です。来ましたね。「逃げ若」シリーズ。
     長尾景虎(→輝虎)が関東管領・上杉憲正の養子となったのが上杉謙信(戦国最強の武将)ですね。謙信は戦闘に強いだけでなく、「義将」と呼ばれるだけあって精神性も優れています。救援要請があれば北条や武田の討伐に向かいます。まさに「義を見てせざるは勇無きなり」を地で行くような人です。謙信を成り立たせたのは遺伝(血統)+環境(文化=精神的風土)ですね。
     作中の畜産農家的な家畜交配ではできるとは思えませんが、180年の間に「仁」や「義」などの武士道文化を長尾家に持ち込んで根付かせた人物が居るはずです。それを引き継いだ子孫が景虎に帝王学を施したから最強の義将が誕生したのでしょう。
     その伝で行くと皇室では、代々続いて来た文化に基づく相伝の帝王学を施された愛子様こそが継がねばなりませんね。

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