
『史記』「本紀」によれば、秦の始皇帝が方士(天文学や医学の知識を持つ役人)の徐福に不老不死の仙薬を持ち帰るよう命じ(紀元前219年)、蓬莱山を目指して出航した徐福が9年後に帰還すると、大鮫に邪魔されて得られなかった旨を報告したそうです。また『史記』「列伝」では、徐福が海中の大神に仙薬を請うと、多くの男女(未婚)と多くの職人を礼として要求されたので、今度は男女3000人と職人を伴い、五穀の種も携えて再び出航し、二度と戻らなかったそうです。以上の記述は、始皇帝の圧政に耐えかねた民が理想郷を目指して旅立ったことが想定され、辿り着いた先は日本列島だった可能性があり、その「出シナ記」のリーダーが徐福ってわけです。ちなみに「日ユ同祖論」では、秦の徐福(華北系)と秦氏(新羅系)が結び付けられ、出自はユダヤ十支族となるでしょうが、当然ながら徐福はモーセみたいに黄海や日本海を割って来たわけではありません。
さて、徐福来訪時の日本列島は弥生前期~中期(水稲稲作や金属器が普及)であり、卑弥呼が活躍した時代の約400年前ですが、何故か「徐福=饒速日命」説があります。天照大神=卑弥呼と比定すれば、天孫・饒速日の東征は徐福来日の約500年後ですから全く可笑しいのですが、あえて理由付けするなら徐福伝説と饒速日(火明)や磐余彦(神武)の東征伝承が重なるからでしょうか。
ちなみに徐福を祀る神社は、①金立神社(佐賀市:保食・弥都波能売・天忍穂耳・徐福)、②徐福宮(熊野市:徐福)、③阿須賀神社(新宮市:事解男・素戔嗚・伊奘諾・伊奘冉・建角身・徐福)、④新井崎神社(伊根町:事代主・宇迦之御魂・徐福)…であり、その各地に徐福到達地伝承があります。①は邪馬台国(高天原)比定地、②は磐余彦一行の再上陸地、③は一行の経由地、④は饒速日の本拠地だと思われます。おそらく、仙薬を求めてきた方士・徐福は豊富な医療知識を持つ少彦名神だと思われ、大国主や饒速日の諸国平定に協力したのは彼の子孫でしょう。
とにかく、有史以前から多くの渡来人を受け入れ、新技術を見せれば貴人として遇されるので二度と戻りたくなくなるという理想郷が古来の日ノ本だったわけです。然るに今、初の女性首相が外国人排斥論の先頭に立ち、宗主国に縋りつつ隣国に中指を立て、その同じ人物が外国製カルト教団から命じられるまま皇室を男系固執で滅ぼそうとしています。つまり高市早苗は史上最悪の逆賊です。
文責:京都のS
7 件のコメント
京都のS
2026年2月24日
本論で私の言いたいことの一つは、「『キングダム』なんかに熱くなってんじゃねぇ!日本人なら『神功皇后論』だぁッ!」です(笑)。
京都のS
2026年2月24日
枯れ尾花様、コメントありがとうございます。「徐福さん」、食べたくなるぢゃないですかぁ(笑)。きっと邪馬台国(女王国連合)は佐賀ですよね。
枯れ尾花
2026年2月24日
我が佐賀県では徐福さんとして親しまれており「徐福さん」ていうビスケット生地でカシューナッツやクコの実を包んだお菓子もありますよ。
京都のS
2026年2月24日
旅から帰還した徐福の報告は注目に値します。「海中の大神」と交渉して「大鮫」に邪魔されたの件は、海神(ワダツミ)に会い、その眷属である鮫(白兎の皮を剝がしたのも鮫なら豊玉・玉依姉妹の正体も鮫)に追われたことを意味するからです。つまり徐福は一度目の渡航で既に日ノ本の精神風土に染まっていたことを意味します。
京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)
2026年2月24日
明日トレイ様、コメントありがとうございます。ネトウヨは論理ゼロの脊髄反射です。何も考えずに生存する存在です。学習しないAIを搭載したロボットですね。
明日鍍 禮Xロックに抗議中
2026年2月24日
「然るに今、初の女性首相が外国人排斥論の先頭に立ち、宗主国に縋りつつ隣国に中指を立て、その同じ人物が外国製カルト教団から命じられるまま皇室を男系固執で滅ぼそうとしています」
纏めると、とんでもない有様ですよね。
支持してるネトウヨ連中、理解して高市自民支持なのだろうか?
京都のS
2026年2月24日
ふぇい様、掲載ありがとうございました。これは…
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…に続く「京都シリーズ」です。