
天下三宗匠(今井宗久・津田宗及・千宗易:「トランプ支持者~」参照)の一人・千宗易(利休)には「利休七哲」と呼ばれる高弟がおり、その内訳は蒲生氏郷・細川忠興(三斎)・古田重然(織部)・牧村利貞(兵部)・高山重友(右近)・柴山宗綱(監物)・瀬田忠宗(掃部)であり(※前田利長が入る場合アリ)、さらに織田長益(有楽斎)・荒木村重(道薫)・千道安を加えた「利休十哲」もあります。
「十哲」には本シリーズで採り上げた人物も多く含まれます。細川忠興は明智光秀の娘・珠(ガラシャ)の婿であり(※「生き方が~」参照)、牧村利貞は斎藤利三の実弟(明智光秀の従兄弟)であり、高山右近は中川清秀と共に荒木村重の謀反に関与し(※「卑劣漢ども~」参照)、牧村利貞の娘なあ(後の祖心尼)は前田利長の養女となり、分家の直知に嫁いで二児を授かりましたが、やがて離縁されました。“なあ”が離縁された理由はキリシタンの高山右近と親しかったからだとされ、確かに父の利貞は右近に勧められてキリシタンとなり、蒲生氏郷をキリスト教に改宗させてもいますが、なあ自身は後に禅僧となりました(※「尊皇エートス~1」「尊皇エートス~2」参照)。ちなみに宣教師Gオルガンティノを治療した漢方医・曲直瀬道三(※「保守思想を体する~」参照)もキリシタンとなりました。
ところで、キリスト教を最初に保護したのは織田信長ではなく三好長慶です(法華宗の敵である比叡山の牽制が目的?)。それどころか将軍を追放して五畿内を掌握する天下人となったのも長慶が最初です。また長慶は京や堺、瀬戸内海から種子島にも点在する法華宗寺院(本能寺や本国寺も)や海運業者(今井宗久の納屋&津田宗及の天王寺屋)のネットワークを使って鉄砲と弾薬を大量輸送し、畿内での戦局を有利に動かしました。つまり信長や秀吉はレイトカマー&フリーライダーだったとも言えます。ゆえに安土桃山時代(織豊期)は三織豊時代と呼ぶべきでしょう。
しかし『信長公記』や『太閤記』『惟任退治記』などの喧伝により、織田信長↑・羽柴秀吉↑↑・三好一族↓・松永久秀↓↓・荒木村重↓↓・明智光秀↓↓↓という評価は完全に定着しました。こうした「刷り込み」による「定着ぶり」は、「126代に渡って一度の例外もなく男系継承が続いて来たのが我が国の皇統」というデマが、デマと知られつつも何故か払拭されない現状と相似形です。
文責:京都のS
2 件のコメント
京都のS
2026年4月18日
荒木村重の号(道薫)は元々「道糞」でした。播磨攻めに羽柴秀吉が抜擢され、大阪本願寺征伐が佐久間信盛に命じられ、それらを不満に感じていた荒木村重は中川清秀に唆されて織田信長に反旗を翻し、一度は許されたものの再び中川清秀と高山右近に唆されて有岡城に立て籠りました。妻子や城兵を見捨てて己だけが支城に逃れた(毛利に援軍を請うことに活路を見出した説アリ)ために一族が惨殺され、それから自虐的を込めて「道糞」と名乗りました。後に茶人として大成した村重は豊臣秀吉に仕え、秀吉は「道糞」を「道薫」に改名させました。これは村重が明智光秀を追い落とすための手駒として役に立ち、かつ茶人としても有用だったからでしょう。つくづく恐ろしい男です。秀吉は。
さて、現代の逆賊には「道糞」ばりの屈辱的な仇名を名乗らせなきゃいけません。
京都のS
2026年4月18日
ふぇい様、掲載ありがとうございます。織豊期シリーズ(反時代的な光秀偏愛シリーズ)です(笑)。他は以下です。
・「ダンケーさん、寝返るなら今だと思いますよー(棒)」( https://aiko-sama.com/archives/53559 )・・・楠木正成論から明智光秀論に展開
・「豊臣家の諸問題から我々が学ぶべきこととは?」( https://aiko-sama.com/archives/65615 )・・・豊臣秀吉の周辺から皇室問題を考える
・「ダンケーさん、寝返るなら今だと思いますよー(棒) season2」( https://aiko-sama.com/archives/65949 )・・・筒井順慶からも皇室問題を考える
・「世が世なら討伐されて当然の御仁なれど…」( https://aiko-sama.com/archives/66567 )・・・津田信澄からも皇室問題を考える
・「生き方が熱かった頃の遺制は温(ヌル)い属国民には許されない!」( https://aiko-sama.com/archives/67774 )・・・細川忠興とガラシャからも考える
・「日本国と皇族方を追い込む卑劣漢どもを絶対に許すな!」( https://aiko-sama.com/archives/68767 )・・・荒木村重からも考える
・「高市早苗には100ヶ条ほどの折檻状が必要」( https://aiko-sama.com/archives/68981 )・・・佐久間信盛と荒木村重と松永久秀から考える
・「天正の宗教戦争と令和の皇統問題」( https://aiko-sama.com/archives/68987 )・・・知られざる上京焼き討ち事件から暴君討伐説へ
・「菊も刀も危うくする高市早苗は討伐対象では?」( https://aiko-sama.com/archives/68995 )・・・「本能寺の変」原因に新説「対外防衛説」!
・「大輪の花を蕾の段階で摘みたがる輩を討伐すべし!」( https://aiko-sama.com/archives/69318 )・・・明智光秀と妻木熙子の夫婦愛と珠の覚悟
・「民と共に在る天皇のエートスは血筋だけでは伝わらない」( https://aiko-sama.com/archives/69544 )・・・後奈良帝の写経と天台座主のクズぶり
・「トランプ支持者しか居ないなら『敵は永田町に在り!』だ」( https://aiko-sama.com/archives/69612 )・・・茶人(武器商人)のヤバさと朝鮮侵略
・「皇室を保守しない集団が『保守思想を体する』とはコレ如何に?」( https://aiko-sama.com/archives/69843 )・・・保守を体現する漢方医学と光秀
・「尊皇エートスを発現する政治家は応援すべし!season1」( https://aiko-sama.com/archives/69969 )・・・春日局は光秀から受け継いだ?
・「尊皇エートスを発現する政治家は応援すべし!season2」( https://aiko-sama.com/archives/70068 )・・・光秀=天海説と春日局の尊皇心
・「まずは150年前の男尊女卑から覆そうぜ!」( https://aiko-sama.com/archives/70193 )・・・帰蝶の不在から織豊史観と薩長史観を問い直す
・「韓国発カルト総裁と誼(ヨシミ)を通じる逆賊を討伐すべし!」( https://aiko-sama.com/archives/70264 )・・・羽柴秀吉と丹羽長秀から某カルトを思う