「光る君へ」から皇族女子の生き辛さを思う 6th season

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 「光る君へ」は東京都知事選のために1週飛びます。良い機会なので現時点までの残った論点を攫えておきます。傾国の姫(定子:高畑充希)に首ったけの一条帝(塩野瑛久)を正気に戻すべく藤原道長(柄本佑)は娘の彰子(見上愛)を入内させたという展開ですが、主人公まひろ(紫式部:吉高由里子)の藤原宣孝(佐々木蔵之介)との結婚生活にも変化が生じていました。鴨川の氾濫による浸水に加えて地震の被害でダメージを負った父・藤原為時(岸谷五朗:越前に赴任中)の邸宅は夫・宣孝の財力によって再建が進み、その間も”まひろ”へのプレゼント攻勢は続いていました(釣った魚に餌をやらない男よりはまし?)。しかし、結婚生活の破綻は近づいていました。

❶地震で家を失った子供が飢えないように”まひろ”が食べ物を施していると、訪問した宣孝は「汚らわしい」と言って露骨に嫌な顔をした(※オレ様が援助した物資で施しか?という意味でもある)。
❷”まひろ”が宣孝に贈ったプライベートな文や和歌を他の女に見せ、「こんなに賢い女をオレ様は妾にしてるんだぞ?」という具合に自慢していた(※当時の貴族は妾を何人でも持てる一夫多妻制)。
❸”まひろ”が宣孝の「多淫」(※若い妾に夢中)を指摘すると、(多淫という道教由来の医学用語を)宋の医師(越前で”まひろ”が仲良くしていた周明:松下洸平)から聞いたのか?と嫉妬混じりの嫌味を言った。
❹全く自分に媚びない”まひろ”を面倒臭く思った宣孝は、「そういうところに左大臣(道長)様も嫌気が差したのではないか?解るわぁw」という絶対に言ってはならないことを言った。

 ❹の時点で激怒した”まひろ”は火鉢の灰を宣孝の顔面に投げつけました。それ以後、宣孝は来なくなりました。
 さて、❶は2人の価値観の相違です。❷は女を所有物と思っている男の思考(※男尊女卑)です。❸は「俺が詰られたのと同じ負い目はお前にもあるだろ?」という小っさい仕返しです。❹は”まひろ”が思い続ける相手と”まひろ”自身への最大限の侮辱です(※宣孝は”まひろ”に思い続ける相手が居ることを承知で結婚したはず)。
 以上は、自分の所有物にしておけない手に余る女だと感じたら自分のプライドを保つために小っさい仕返しをやるという現代にもザラにある男女間のイザコザですが、これは男系固執派言論人の生態にそっくりです。皇族方の願いは双系継承(→愛子天皇)だと認めてしまえば、皇室問題が自分らの手に余る存在になってしまうので、皇族方への仕返しとして男系維持を押し通そうとしているからです。こんな小っちゃい奴らから一刻も早く解放しましょう。

文責:京都のS

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