
9月21日の「英雄たちの選択」は、小牧長久手合戦での羽柴秀長の処し方を扱っていました。信長亡き後の織田政権で羽柴秀吉と柴田勝家が覇権を争った賤ケ岳合戦の後、三法師(織田信長の嫡孫)の後見人は信雄(信長の次男)と信孝(三男)でしたが、信孝は勝家に与したために滅ぼされました。やがて信雄が安土(安土城は焼失)で天下人を自称したため、秀吉は三法師を坂本(坂本城は焼失)に移して庇護下に置き、信雄を領国(尾張&伊勢)へ退去させました。また秀吉が、雑賀衆・根来衆(鉄砲に長けた紀州の土豪)討伐に際して諸将を招集すると、激怒した信雄は徳川家康を頼みとして挙兵し、小牧山に布陣しました。
秀吉軍には池田恒興・森長可・細川忠興ら織田の重臣も参陣しましたが、秀長は伊勢国に侵攻し、松ヶ島城攻略には筒井順慶も参加しました。秀長の狙いは九鬼水軍を擁して三河・遠江(家康の本領)を伺う戦略でしたが、秀吉軍が長久手で惨敗(池田恒興と森長可が討死:三河中入の発案者は恒興ではなく秀吉)し、秀長が尾張に駆けつけると秀吉は病気と称して戦線離脱しました。戦が膠着しかけた頃に羽柴方の滝川一益(清須会議に間に合わず凋落した織田の重臣)が蟹江城を落としますが、直ぐに駆け付けた家康に降伏しました。後に「降伏が早かった」と秀吉に詰られた一益は出家して直ぐに亡くなりました。やがて信雄は居城の長島城を攻められて和議に応じ、戦は収束しました。
この戦の最中に秀長は「長秀」から「秀長」に改名し、その翌年に秀吉が近衛前久に養子入りして関白の地位を得、豊臣姓も下賜されました。また大和国主の筒井順慶が若死にすると、養子の定次は伊賀に転封され、大和には秀長が入りました。結局この事件は羽柴兄弟が織田一族と織田配下の諸将を一掃する結果に終わりました。本能寺事変以降の織田諸将は、前田利家・丹羽長秀・細川藤孝ら賢しく立ち回った者しか生き残れませんでした(本能寺→山崎→賤ケ岳→小牧長久手)。
以上から我々が学ぶべきことは、直系長子の重要性(三法師>信雄・信孝:愛子様>秋篠宮家>>>三笠宮家>…∞…>旧宮家子孫)と、生き残るには時勢を読むことが必要ということです。専制君主(麻生・高市…)が国民の9割(愛子天皇支持)を惨殺しないことには愛子天皇待望論が消えることはないのですから、男系固執派は今からでも男尊女卑を許さない時勢に従うべきでありましょう。
文責:京都のS
1 件のコメント
京都のS
2026年9月26日
ふぇい様、掲載ありがとうございます。織豊期シリーズ(反時代的な光秀偏愛シリーズ)です(笑)。他は以下です。
・「ダンケーさん、寝返るなら今だと思いますよー(棒)」( https://aiko-sama.com/archives/53559 )・・・楠木正成論から明智光秀論に展開
・「豊臣家の諸問題から我々が学ぶべきこととは?」( https://aiko-sama.com/archives/65615 )・・・豊臣秀吉の周辺から皇室問題を考える
・「ダンケーさん、寝返るなら今だと思いますよー(棒) season2」( https://aiko-sama.com/archives/65949 )・・・筒井順慶からも皇室問題を考える
・「世が世なら討伐されて当然の御仁なれど…」( https://aiko-sama.com/archives/66567 )・・・津田信澄からも皇室問題を考える
・「生き方が熱かった頃の遺制は温(ヌル)い属国民には許されない!」( https://aiko-sama.com/archives/67774 )・・・細川忠興とガラシャからも考える
・「日本国と皇族方を追い込む卑劣漢どもを絶対に許すな!」( https://aiko-sama.com/archives/68767 )・・・荒木村重からも考える
・「高市早苗には100ヶ条ほどの折檻状が必要」( https://aiko-sama.com/archives/68981 )・・・佐久間信盛と荒木村重と松永久秀から考える
・「天正の宗教戦争と令和の皇統問題」( https://aiko-sama.com/archives/68987 )・・・知られざる上京焼き討ち事件から暴君討伐説へ
・「菊も刀も危うくする高市早苗は討伐対象では?」( https://aiko-sama.com/archives/68995 )・・・「本能寺の変」原因に新説「対外防衛説」!
・「大輪の花を蕾の段階で摘みたがる輩を討伐すべし!」( https://aiko-sama.com/archives/69318 )・・・明智光秀と妻木熙子の夫婦愛と珠の覚悟
・「民と共に在る天皇のエートスは血筋だけでは伝わらない」( https://aiko-sama.com/archives/69544 )・・・後奈良帝の写経と天台座主のクズぶり
・「トランプ支持者しか居ないなら『敵は永田町に在り!』だ」( https://aiko-sama.com/archives/69612 )・・・茶人(武器商人)のヤバさと朝鮮侵略
・「皇室を保守しない集団が『保守思想を体する』とはコレ如何に?」( https://aiko-sama.com/archives/69843 )・・・保守を体現する漢方医学と光秀
・「尊皇エートスを発現する政治家は応援すべし!season1」( https://aiko-sama.com/archives/69969 )・・・春日局は光秀から受け継いだ?
・「尊皇エートスを発現する政治家は応援すべし!season2」( https://aiko-sama.com/archives/70068 )・・・光秀=天海説と春日局の尊皇心
・「まずは150年前の男尊女卑から覆そうぜ!」( https://aiko-sama.com/archives/70193 )・・・帰蝶の不在から織豊史観と薩長史観を問い直す
・「韓国発カルト総裁と誼(ヨシミ)を通じる逆賊を討伐すべし!」( https://aiko-sama.com/archives/70264 )・・・羽柴秀吉と丹羽長秀から某カルトを思う
・「デマの擦り込みに気付いたら直ちに払拭せよ!」( https://aiko-sama.com/archives/70438 )・・・三好長慶に遅れた織田・豊臣の歴史書き換え
・「国と皇室を滅ぼす輩に対しては『ならぬものはならぬ!』」( https://aiko-sama.com/archives/72198 )・・・坂本龍馬は明智の子孫?伝承について
・「”Nippon”が歴史家の研究対象となる道を選ぶのか?」( https://aiko-sama.com/archives/77037 )・・・2つの明智藪から勝者史観を見抜く
他には以下も関連します。
・「最高の伝統を初の革命で断ちたがるカルトシンパ」( https://aiko-sama.com/archives/73889 )・・・出雲阿国について
・「皇族方もご覧になる大河ドラマゆえ season2」( https://aiko-sama.com/archives/74973 )・・・NHKの大河ドラマについて第2弾
・「皇族方もご覧になる大河ドラマゆえ」( https://aiko-sama.com/archives/74702 )・・・NHKの大河ドラマについて第1弾
・「君たちは高市早苗を戴いて戦えるか?」( https://aiko-sama.com/archives/74480 )・・・瀬戸内のジャンヌダルクについて