
戦国期に京で起こった主な戦乱は、応仁の乱(1467~77:細川勝元VS山名宗全)、船岡山合戦(1511:足利義植・細川高国VS足利義澄・細川澄元)、山科本願寺の戦(1532:一向宗徒VS法華宗徒・細川晴元)、天文法華の乱(1536:法華宗徒VS延暦寺僧兵)、舎利寺の戦(1547:細川晴元・三好長慶VS細川氏綱・遊佐長教)、江口の戦(1549:三好長慶VS細川晴元)、永禄の変(1565:三好三人衆が足利義輝を殺害)、織田信長上洛(1568:足利義昭・織田信長VS三好三人衆)、本国寺の変(1569:三好三人衆・斉藤龍興が足利義昭を襲撃)、上京焼討(1573:信長が京の町衆を威圧)、槙島城の戦(1573:信長が足利義昭を追放)、本能寺の変(1582:明智光秀が信長信忠父子を襲撃)であり、この100年間に京の民は苦しみ抜きました。
さて「天正の宗教戦争~」で採り上げた上京焼討は、反信長包囲網を築きつつ挙兵した足利義昭に京の町衆が味方したことを怒った信長が、配下の諸将に命じて下鴨から嵯峨までの上京を焼き尽くした事件です。『信長公記』(太田牛一著)では実行犯として明智光秀・柴田勝家・佐久間信盛・荒木村重らが列挙されています。『日本史』(Lフロイス著)が光秀を悪く描く理由は「世が世なら~」で述べた通りですが、太田牛一は先ず丹羽長秀(ズーっと秀吉の味方)に仕え、その死後は豊臣秀吉に仕えており、それゆえ不名誉な事件の実行犯として名の挙がる武将は織田政権に逆らった者や羽柴秀吉にとって都合の悪い者ばかりです。なお、上京120ヶ所に放火して回る程度なら村井貞勝(京都所司代)や太田牛一のような文官にも可能です。ちなみに村井は本能寺の変で明智軍に討たれました。
ところで、明智光秀は本能寺襲撃前に愛宕神社に参拝し、連歌会(愛宕百韻)で「時は今・雨が下しる・五月哉」という発句を詠みました。これは「土岐源氏の光秀が天下を取る宣言だ」との俗説がありますが、京の民が今以上の戦火を被らないことを愛宕神(火伏の神徳:「明治礼賛者~」参照)に祈り、かつ「天皇の下で世が治まる」ことを願う尊皇心の発露と解釈でき、その時は梅雨(旧暦の5月)の今だという宣言だと筆者は捉えます。だから明智光秀は山崎合戦で焦土作戦を採りませんでした。
同様に苦しみ抜いてこられた皇族方のため、「敵は首相官邸に在り!」という声が男系政治屋に対して方々から上がるべき時節でありましょう。
文責:京都のS
1 件のコメント
京都のS
2026年10月13日
ふぇい様、掲載ありがとうございます。織豊期シリーズ(反時代的な光秀偏愛シリーズ)です(笑)。他は以下です。
・「ダンケーさん、寝返るなら今だと思いますよー(棒)」( https://aiko-sama.com/archives/53559 )・・・楠木正成論から明智光秀論に展開
・「豊臣家の諸問題から我々が学ぶべきこととは?」( https://aiko-sama.com/archives/65615 )・・・豊臣秀吉の周辺から皇室問題を考える
・「ダンケーさん、寝返るなら今だと思いますよー(棒) season2」( https://aiko-sama.com/archives/65949 )・・・筒井順慶からも皇室問題を考える
・「世が世なら討伐されて当然の御仁なれど…」( https://aiko-sama.com/archives/66567 )・・・津田信澄からも皇室問題を考える
・「生き方が熱かった頃の遺制は温(ヌル)い属国民には許されない!」( https://aiko-sama.com/archives/67774 )・・・細川忠興とガラシャからも考える
・「日本国と皇族方を追い込む卑劣漢どもを絶対に許すな!」( https://aiko-sama.com/archives/68767 )・・・荒木村重からも考える
・「高市早苗には100ヶ条ほどの折檻状が必要」( https://aiko-sama.com/archives/68981 )・・・佐久間信盛と荒木村重と松永久秀から考える
・「天正の宗教戦争と令和の皇統問題」( https://aiko-sama.com/archives/68987 )・・・知られざる上京焼き討ち事件から暴君討伐説へ
・「菊も刀も危うくする高市早苗は討伐対象では?」( https://aiko-sama.com/archives/68995 )・・・「本能寺の変」原因に新説「対外防衛説」!
・「大輪の花を蕾の段階で摘みたがる輩を討伐すべし!」( https://aiko-sama.com/archives/69318 )・・・明智光秀と妻木熙子の夫婦愛と珠の覚悟
・「民と共に在る天皇のエートスは血筋だけでは伝わらない」( https://aiko-sama.com/archives/69544 )・・・後奈良帝の写経と天台座主のクズぶり
・「トランプ支持者しか居ないなら『敵は永田町に在り!』だ」( https://aiko-sama.com/archives/69612 )・・・茶人(武器商人)のヤバさと朝鮮侵略
・「皇室を保守しない集団が『保守思想を体する』とはコレ如何に?」( https://aiko-sama.com/archives/69843 )・・・保守を体現する漢方医学と光秀
・「尊皇エートスを発現する政治家は応援すべし!season1」( https://aiko-sama.com/archives/69969 )・・・春日局は光秀から受け継いだ?
・「尊皇エートスを発現する政治家は応援すべし!season2」( https://aiko-sama.com/archives/70068 )・・・光秀=天海説と春日局の尊皇心
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・「韓国発カルト総裁と誼(ヨシミ)を通じる逆賊を討伐すべし!」( https://aiko-sama.com/archives/70264 )・・・羽柴秀吉と丹羽長秀から某カルトを思う
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