愛子天皇へ続くべき皇室は女系を介した天照大神の後裔

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 崇神帝(10代)の御世に列島各地へ四道将軍が派遣され、大彦(8代・孝元帝の子)は北陸道(越の豪族)、武渟川別(大彦の子)は東海道(蝦夷)、丹波道主(9代・開化帝の孫)は山陰道(土蜘蛛)、吉備津彦(7代・孝霊帝の子)は山陽道(鬼王・温羅)の平定を担ったとされます。「?」を付けたのは2代・綏靖帝から9代・開化帝までは欠史八代(※実在性が疑わしい)だからです。実在が確実視されるのは10代・崇神帝からであり、継承制度が群臣推戴から血縁継承へ移行したのは26代・継体帝から29代・欽明帝に掛けての頃です。

 記紀において歴史の古さを演出すべくブッ込まれた欠史八代を除けば、ハツクニシラススメラミコトの名を持つ神武と崇神は同一人物と見做すことが可能です。であれば、崇神(神武)帝が越へ派遣した大彦命とは高倉下命(布都御魂剣を神日本磐余彦=神武に献上:饒速日と高照姫の子:別名は天香語山:越後国一之宮・彌彦神社の祭神)だと考えられます。また天香語山の孫・倭宿禰には椎根津彦や珍彦(神武東征を助けた国津神)の別名があり、また天御蔭命(近江国・三上山の製鉄と鍛冶の神:息長氏の祖)でもあります。

 さて、天御蔭の娘・息長水依姫日子坐王(開化帝の子)との子孫は息長の名を冠さず、和邇氏の姫との4世孫に息長宿禰王(息長帯姫の父)が現れるため、ココに記紀編纂者の作為が感じられます。また、大王家を「神武=崇神」で圧縮したなら他家も同様にせねばならず、上記の作為も補正すると息長水依姫と日子坐王の子=息長宿禰王が自然です。ここで邪馬台国の女王・卑弥呼天照大神に比定すれば、天照から8代目となる息長帯姫(天照→湍津姫→高照姫→高倉下→天村雲→天御蔭→息長水依姫→息長宿禰→息長帯姫)が卑弥呼の宗女(一族の娘)としての台与第二次倭国大乱を治めた)だとの立論も可能です。ちなみに王位は崇神(神武)から数えて6代目(神功天皇です。

 そして、近江・丹波・越を勢力圏とする息長氏は神功女帝(15代’・応神帝の母)も輩出した有力豪族であるため、雄略(21代)~武烈(25代)期の混乱を治めるべく招かれたのが男大迹応神帝の5世孫:後の継体帝)です。つまり、王位継承において血縁が重視され始めた最初が継体帝なら皇室の始祖は息長帯姫(神功帝)だとも言えます。

 さらに言えば、愛子天皇へと続くべき皇室は天照大神から多くの女系継承を経て続いてきたわけです。    

文責:京都のS

2 件のコメント

    京都のS

    2026年4月30日

     記紀の編纂に関わった稗田阿礼(稗田氏)は和邇氏の傍流です。記紀における最大の英雄である神功天皇の先祖に自分のルーツ(和邇)をブッ込みたかったのでしょうね。

    京都のS

    2026年4月30日

     ふぇい様、掲載ありがとうございました。これは…
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    ・「縦軸と横軸の交点にて登場する愛子天皇は必然」( https://aiko-sama.com/archives/70669 )…旧畿内勢力の大移動を熊野からも考察
    ・「愛子天皇を望まない輩は伝統破壊主義者」( https://aiko-sama.com/archives/70726 )…神功皇后の妹から日本と皇室の伝統を考察
    …に続く「京都シリーズ」です。

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