
石山合戦(織田VS大坂本願寺:1570~80)で最も激しかった天王寺の戦(1576)において信長に傷を負わせたのは鉄砲の扱いに長けた雑賀衆(紀州雑賀の国衆:長は鈴木孫一)でした。激怒した信長は紀州征伐(1577)を開始し、これに配下の名だたる武将(滝川一益・明智光秀・細川藤孝・筒井順慶・丹羽長秀・佐久間信盛・羽柴秀吉・荒木村重・堀秀正…)が参加しました。兵数と物量で勝る織田軍と地の利を生かす雑賀衆との戦は膠着状態に陥りましたが、いずれジリ貧になると直感した孫一は味方を説得して降伏し、織田軍も退却しました。ちなみに当時、畿内の鉄砲の産地は堺(和泉)、根来・雑賀(紀伊)、国友(近江)でした。
雑賀衆は一枚岩ではなく、鈴木孫一(一向宗:親織田)VS根来衆・三緘衆(真言宗)VS土橋氏(浄土宗:反織田)が対立していたため、信長から本願寺(一向宗)対策を一任されていた佐久間信盛は土橋氏を支援して一向宗徒の多い雑賀の分断を図りましたが、石山合戦の戦況に影響が無かったため、信盛は信長から19ヶ条の折檻状を突き付けられ、高野山へ逃亡しました(1580)。
さて、本願寺と中川清秀との内通の発覚を恐れた荒木村重は謀反を起こし(1578~79:※「卑劣漢ども~」参照)、その荒木の残党を高野山が匿ったために対立が起こり、やがて織田信孝が高野山征伐(1581~82)に赴きましたが、鈴木孫一が土橋若太夫を暗殺したのを機に転進し、丹羽長秀と共に雑賀衆(1582)を攻め、さらに四国政策の転換(調略→征伐)を受けて長宗我部討伐のために摂津・和泉に入りました。四国政策の転換は羽柴秀吉が一石二鳥(中国攻略のために三好淡路水軍を味方に付ける・明智光秀の四国調略を妨害する)を狙った結果です(※「養子が上に立つ~」参照)。なお、本能寺の変(1582)が起こったために高野山征伐も雑賀征伐も四国征伐も消滅しました。
さて、現代日本でも愛子天皇待望論者は一枚岩ではありません。相対的に秋篠宮家をサゲたい人(大衆ネット民)や最終的に天皇制を廃止したい人(システム論者)も愛子天皇待望論で纏まれるなら纏まるべきだと筆者は考えます(個別の喧嘩は第2章で!)。政治的(統一協会が選挙を支配)にも経済的(男尊女卑で人口↓景気↓)にも国際的(世界の趨勢に抗うデメリット↑)にも文化的(皇室が全ての差別の象徴に…)にもジリ貧となる男系固執論を消滅させることが第一義なのです。
文責:京都のS
2 件のコメント
京都のS
2026年11月3日
以下の説明に間違いがありました。『・「養子が養親の宗家より上に立つ制度は可笑しくないか?」( https://aiko-sama.com/archives/78576 )・・・長宗我部元親から宗系の紊乱を論じる』の間違いです。
京都のS
2026年11月3日
ふぇい様、掲載ありがとうございます。織豊期シリーズ(反時代的な光秀偏愛シリーズ)です(笑)。他は以下です。
・「ダンケーさん、寝返るなら今だと思いますよー(棒)」( https://aiko-sama.com/archives/53559 )・・・楠木正成論から明智光秀論に展開
・「豊臣家の諸問題から我々が学ぶべきこととは?」( https://aiko-sama.com/archives/65615 )・・・豊臣秀吉の周辺から皇室問題を考える
・「ダンケーさん、寝返るなら今だと思いますよー(棒) season2」( https://aiko-sama.com/archives/65949 )・・・筒井順慶からも皇室問題を考える
・「世が世なら討伐されて当然の御仁なれど…」( https://aiko-sama.com/archives/66567 )・・・津田信澄からも皇室問題を考える
・「生き方が熱かった頃の遺制は温(ヌル)い属国民には許されない!」( https://aiko-sama.com/archives/67774 )・・・細川忠興とガラシャからも考える
・「日本国と皇族方を追い込む卑劣漢どもを絶対に許すな!」( https://aiko-sama.com/archives/68767 )・・・荒木村重からも考える
・「高市早苗には100ヶ条ほどの折檻状が必要」( https://aiko-sama.com/archives/68981 )・・・佐久間信盛と荒木村重と松永久秀から考える
・「天正の宗教戦争と令和の皇統問題」( https://aiko-sama.com/archives/68987 )・・・知られざる上京焼き討ち事件から暴君討伐説へ
・「菊も刀も危うくする高市早苗は討伐対象では?」( https://aiko-sama.com/archives/68995 )・・・「本能寺の変」原因に新説「対外防衛説」!
・「大輪の花を蕾の段階で摘みたがる輩を討伐すべし!」( https://aiko-sama.com/archives/69318 )・・・明智光秀と妻木熙子の夫婦愛と珠の覚悟
・「民と共に在る天皇のエートスは血筋だけでは伝わらない」( https://aiko-sama.com/archives/69544 )・・・後奈良帝の写経と天台座主のクズぶり
・「トランプ支持者しか居ないなら『敵は永田町に在り!』だ」( https://aiko-sama.com/archives/69612 )・・・茶人(武器商人)のヤバさと朝鮮侵略
・「皇室を保守しない集団が『保守思想を体する』とはコレ如何に?」( https://aiko-sama.com/archives/69843 )・・・保守を体現する漢方医学と光秀
・「尊皇エートスを発現する政治家は応援すべし!season1」( https://aiko-sama.com/archives/69969 )・・・春日局は光秀から受け継いだ?
・「尊皇エートスを発現する政治家は応援すべし!season2」( https://aiko-sama.com/archives/70068 )・・・光秀=天海説と春日局の尊皇心
・「まずは150年前の男尊女卑から覆そうぜ!」( https://aiko-sama.com/archives/70193 )・・・帰蝶の不在から織豊史観と薩長史観を問い直す
・「韓国発カルト総裁と誼(ヨシミ)を通じる逆賊を討伐すべし!」( https://aiko-sama.com/archives/70264 )・・・羽柴秀吉と丹羽長秀から某カルトを思う
・「デマの擦り込みに気付いたら直ちに払拭せよ!」( https://aiko-sama.com/archives/70438 )・・・三好長慶に遅れた織田・豊臣の歴史書き換え
・「国と皇室を滅ぼす輩に対しては『ならぬものはならぬ!』」( https://aiko-sama.com/archives/72198 )・・・坂本龍馬は明智の子孫?伝承について
・「”Nippon”が歴史家の研究対象となる道を選ぶのか?」( https://aiko-sama.com/archives/77037 )・・・2つの明智藪から勝者史観を見抜く
・「時勢に逆らってでも守りたい大義は男尊女卑か?」( https://aiko-sama.com/archives/77671 )・・・本能寺から小牧長久手まで全て秀吉の策謀?
・「150年も苦しみ抜いてこられた皇族方のために」( https://aiko-sama.com/archives/78085 )・・・応仁以降100年も苦しんだ民と帝のために
・「殊更の権威付けを必要としないのが本物の権威」( https://aiko-sama.com/archives/78278 )・・・比叡山焼討と日吉大社と秀吉の光秀封印
・「皇族方の言動から拝察できる愛子様の意思を尊重すべし!」( https://aiko-sama.com/archives/78326 )・・・「原因説」の再検討から意思の尊重を訴え
・「エージェントの排除には大義がある」( https://aiko-sama.com/archives/78396 )・・・2つの明智城から養子による紊乱を論じる
・「養子が養親の宗家より上に立つ制度は可笑しくないか?」( https://aiko-sama.com/archives/78576 )・・・長曾我部元親から双系の紊乱を論じる
他には以下も関連します。
・「最高の伝統を初の革命で断ちたがるカルトシンパ」( https://aiko-sama.com/archives/73889 )・・・出雲阿国について
・「皇族方もご覧になる大河ドラマゆえ season2」( https://aiko-sama.com/archives/74973 )・・・NHKの大河ドラマについて第2弾
・「皇族方もご覧になる大河ドラマゆえ」( https://aiko-sama.com/archives/74702 )・・・NHKの大河ドラマについて第1弾
・「君たちは高市早苗を戴いて戦えるか?」( https://aiko-sama.com/archives/74480 )・・・瀬戸内のジャンヌダルクについて
・「排除されたくなかったらトーイツ系議員は棄教を急げ!」( https://aiko-sama.com/archives/78065 )・・・キリシタン大名・有馬晴信の処分について