身近に感じられるからこそ素朴な尊皇心が育まれる

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 大河「べらぼう」は蔦重の快進撃と田沼政権の凋落が始まる第2章に入りました。俄祭りの時に花魁・うつせみ(小野花梨)を連れて逃げた浪人・小田新之助(井之脇海)が吉原門前の「耕書堂」を訪ねると、蔦谷重三郎(横浜流星)は新之助の買った江戸土産の往来物手習い本)に目を付けました。吉原には江戸近郊の諸国から豪商・豪農の客も来るため、引手茶屋で遊ぶ客に取材して『耕作往来』『商売往来』のリサーチを開始しました。江戸市中の市場が鶴屋(風間俊介)や西村屋(西村まさ彦)などの老舗地本問屋に独占されているなら、蔦重は豪商・豪農が自ら監修者として携わった本を地方で売り広めてもらう戦略に出たわけです。自分が関わった我が子のような本が売れてほしいと願うのは人情だからです。また地本問屋たちは、蔦重と懇意にしている彫り師・四五六(肥後克弘)に「耕書堂の仕事を受けたら他の本屋は仕事を頼まない」と言って脅しましたが、蔦重は年間20両を約束して四五六の囲い込みに成功しました。四五六も自分が彫った版木の本を娘のように感じており、売れてほしいと願っていました。

 一方の江戸城では、御三家に将軍の世継ぎ候補が無く、御三卿の清水重好(落合モトキ)も一橋治済(生田斗真)も辞退したため、田沼意次(渡辺謙)と高岳(冨永愛)は10代家治(眞島秀和)に新たに子を設けてもらおうと画策し、正室・五十宮倫子に似た近縁の鶴子(川添野愛)を京から呼び寄せました。

 家畜の交配みたいな将軍家の世継ぎ問題と本の出版に携わる人々の愛着とでは、まだ後者の方が人間的な愛を感じられます。リアルの皇統問題も同様で、男系固執派の主張する旧宮家系の養子と皇族女子を娶せるという家畜の交配みたいな行き方より、報道などを通して娘や姉妹のように身近に感じられる愛子様を思う素朴で常識的な尊皇心の方が人間的で高尚な愛だと感じられます。その尊皇心に確信を与えてくれるのが『愛子天皇論』シリーズです。

 さて、遠州相良藩(静岡県牧之原市)の田沼領は亡き平賀源内(安田顕)の献策(田沼街道や港の整備・和蝋の原料ハゼの植樹…)を容れて開発したため大いに発展していました。領民の幸せを全国の民にも与えるべく田沼は幕閣での権力基盤を固めようとしますが、陳情を無視された佐野政言(矢本悠馬)の田沼家への恨みが後に田沼政権の失墜に繋がる重大事件を引き起こします。   

文責:京都のS

5 件のコメント

    京都のS

    2025年5月8日

     ジョージ様、※ありがとうございます。
     非道な男系固執派はボディー限定(三原風)で殴ってやりたいですね(笑)。

    あしたのジョージ

    2025年5月7日

    豪商達を本作りに携わらせて地方に売りさばくなんて蔦重はよく考えたなぁと思いました。
    常に色んな事にアンテナを張っていなければ気づかないと思います。
    本作りなど自分が関わったものは愛おしいと思います。
    彫り師の四五六もです。

    人の人生を家畜といっしょに考えているような男系派は、尊王心も何もありません。

    恥を知りなさい!(三原じゅん子風に)

    京都のS

    2025年5月7日

     枯れ尾花様、※ありがとうございます。やがて浅間山噴火と天明大飢饉で関東一円の農村は壊滅的な被害を被りますが、新之助&ふく(旧うつせみ)は『耕作往来』(蔦屋刊)で乗り切れるかに注目ですね。
     ところで、DOJO界隈では「恋闕≒トキメキ」です。素朴な尊皇心は恋闕に至るわけです。その思いは世論調査の結果(女性天皇に賛成:90%・皇位継承に危機感:72%)にも現れています。

    四五六(肥後克弘)「蔦重の仕事を受けたら市中で干されるなんて聞いてないよ~」

    枯れ尾花

    2025年5月7日

    この回は源内さん亡き後、彼が田沼意次を通じて残していった献策が遠州相良藩にて見事花開いたということ、また、彼が蔦重に与えた「耕書堂」の名の通り蔦重は、今度は「往来物」という書物を通して世を耕し知識を広めることを実践し始めましたね。いずれも他人の幸せを祈る愛情、人情がベースにあったからこそ成し得たことだと感じ入りました。

    恋闕とまではいかなくとも皇室の方々の幸せを祈る気持ちや愛情が我々国民にもっと広がってゆけば、自ずと愛子さまが皇太子になる道は開かれるのでしょうね。
    ( それにしても四五六が自分の彫った版木を我が子を抱くようにしながら「笑った!」と言った場面はこっちが笑っちゃいましたな )

    京都のS

    2025年5月7日

     掲載ありがとうございました。「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」や吉原の要素を含むブログは以下です。

    ・「『べらぼう』が始まった今だから言っておきたい平賀源内異聞」( https://aiko-sama.com/archives/48334
    ・「『光る君へ』と『べらぼう』を繋ぐレイラインと愛子天皇への道」( https://aiko-sama.com/archives/49128
    ・「『血のスペア』という非人道的システム」( https://aiko-sama.com/archives/49347
    ・「『○○売れ』とは『景気の気』」( https://aiko-sama.com/archives/50040
    ・「正しい改革も楽しませながら訴える時代だから」( https://aiko-sama.com/archives/50174
    ・「血統書付きのホシュを今すぐ終焉させよ!」( https://aiko-sama.com/archives/50602
    ・「皇室で飯食ってる奴が皇統断絶推進ってどういう了見だ!?」( https://aiko-sama.com/archives/50851
    。「愛子様は127代目として即位していただくべきでありんせんか?」( https://aiko-sama.com/archives/51467
    ・「女性皇族を地獄に置き続けたがる人非人こそ地獄へ落ちよ!」( https://aiko-sama.com/archives/51677
    ・「大切なものはパトリオットにしか守れない!」( https://aiko-sama.com/archives/52091
    ・「時代遅れの価値観が時処位に適うこともある」( https://aiko-sama.com/archives/52390
    ・「小さな柵や対立も吹き飛ばすほど大きな風を起こそう!」( https://aiko-sama.com/archives/52504
    ・「弱者権力もルッキズム批判も排し、書で以て世を耕そう!」( https://aiko-sama.com/archives/52814
    ・「皇室という光を消す男系固執派こそ『世間の外』だと知らしめよ!」( https://aiko-sama.com/archives/53108
    ・「ナショナリスト同士なら話は通じるはずだが?」( https://aiko-sama.com/archives/53490
    ・「天才が真相に肉薄した稀代の作品を携えて進もう!」( https://aiko-sama.com/archives/53930

    ・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 2nd season」( https://aiko-sama.com/archives/37751
    ・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 11th season」( https://aiko-sama.com/archives/46948
    ・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 15th season」( https://aiko-sama.com/archives/48744
    ・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 17th season」( https://aiko-sama.com/archives/50633
    ・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 18th season」( https://aiko-sama.com/archives/51972
    ・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 22nd season」( https://aiko-sama.com/archives/53796

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