皇室典範改正案 「国民の理解」得られるか【山陽新聞】社説:皇室典範改正案 撤回して議論を仕切り直せ【京都新聞】社説 皇室典範改正案 熟議をさらに重ねたい【山形新聞】社説[皇室典範改正案]「総意」と距離 再考すべきだ【山梨日日新聞】社説 皇室典範改正案 熟議を重ね再考すべきだ【宮崎日日新聞】皇室典範改正案 「国民の理解」得られるか【岩手日報】

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愛子天皇阻止案が閣議決定されたことを受けて、さらに山陽新聞(daigoさん、お知らせありがとうございます)、京都新聞、山梨日日新聞、宮崎日日新聞、山形新聞、岩手日報(ひよこさん、お知らせありがとうございます)が社説を出しました。
本日は、一挙14紙もの新聞が、皇統の危機を訴えたことになります。

皇室典範改正案 「国民の理解」得られるか【山陽新聞】

(立法府の総意は慎重な制度設計を求めた)ところが、改正案には、養子の男系子孫に皇位継承資格があることや、結婚した女性皇族の夫と子の身分が一般国民となることが唐突に盛り込まれた「立法府の総意」で触れられなかったことが改正案に組み込まれたことは看過できない。

そもそも旧宮家の養子案について、共同通信社による5月の世論調査では賛否が拮抗(きっこう)している。一部の国民だけを特別に皇族とすることは、門地(家柄)による差別を禁じた憲法14条に抵触する恐れがあるとの指摘もある。養子案を巡っては、実現にまだまだ課題があると言える。

皇室典範の改正は、憲法1条が「国民の総意に基づく」と定める象徴天皇制に関わるテーマである。先月、記者会見された天皇陛下は、皇族数確保の議論について問われ、制度への言及は控えると断った上で「国民の理解が得られるものとなることを望んでいる」と述べた。

高市早苗政権は今国会での改正案成立を目指すが「成立ありき」の拙速な審議は許されない。数を頼んだ強引な姿勢を改め、仕切り直すべきではないか。安定的な皇位継承策について、静謐(せいひつ)に与野党が協議できる環境を整えることが求められる。

養子の子に皇位継承権を与え、女性皇族の夫と子は皇族にしないと
改正案に組み込まれたことに憤り、憲法違反の養子案を
「国民の理解がえられるものと」なっていないままに成立させず、
仕切り直しを求めた山陽新聞。

社説:皇室典範改正案 撤回して議論を仕切り直せ【京都新聞】

特に見過ごしにできないのが、養子の男性子孫の皇位継承資格を明記したことだ。「男系男子の皇統」に固執するあまり、憲法に抵触する内容を含み、皇室の在り方に関する国民の意識ともかけ離れている。
(中略)
宮内庁長官(次長)は国会で、「誕生時に皇族でなかった方が養子となって、皇族となった事例はない」と答弁している。
改正案に沿えば、一般国民である養子の息子が天皇になる可能性がある。多くの国民に理解されるといえるだろうか。
(中略)
共同通信の5月調査では女性天皇を認めることに83%が賛成し、反対を大きく上回った。
男女平等や法の下の平等を掲げた憲法が浸透する中、目指すべき社会像になじんだ皇室典範づくりを望んでいる証左ではないか。

高市氏に近く、自民党憲法改正実現本部長を務める中曽根弘文参院議員は先日、愛子さまによる皇位継承を「あり得ない」と発言。天皇になれば「結婚する人もいない」とまで述べた。
当事者の人権に配慮を欠いた姿勢は、改正案にも通底しないか。


国会は会期末まで3週間を切り、衆院定数削減法案などを巡る与党の強引な運営により、混迷を深めている。こんな中で、皇室を変容させる急造の改正案をごり押しすることは容認できない。

憲法違反で前例のない養子案ではなく、女性天皇を認めることこそが
国民の理解を得られるものであると示唆し、不敬発言を放った議員の姿勢こそ
改正案に通底するものであると喝破し、ごり押しを認めないとした京都新聞。

〈社説〉養子の子に継承権 象徴天皇と民主主義壊す【信濃毎日新聞】

「だまし討ち」の批判は当然だろう。

政府が閣議決定した皇室典範の改定案である。皇族数を確保するための方策だけを議論したはずだったのに、改定案には養子に迎える旧11宮家の男系男子に男子が生まれれば、皇位継承資格を持つと明記した。

政府の有識者委員会や国会における計5年以上の議論をないがしろにしており、与党の数を背景にした「男系男子による皇位継承」の押しつけだ。女性・女系天皇を認める世論を無視している。受け入れることは到底できない。
(中略)
政府が改定案に、養子の子孫が男性であれば皇位継承資格を持つと明記したのは、資格を持つ皇族の減少が、将来の女性・女系天皇の誕生につながることを防ぐ狙いがあるのが明白だ。男系男子による皇位継承に固執し、民主主義を踏みにじる政府の横暴を、国民が理解するのは難しい

初めて象徴天皇として即位された上皇さまが、国民に寄り添って築き上げてきた現代の象徴天皇制は、国民の支持がなければ成り立たない政府は、自らの行為が象徴天皇制の崩壊にすらつながることを認識しなければならない。

舌鋒鋭い冒頭の文言は、野党だけでなく、
国民全体が「だまち討ち」に遭っているさなかであることを示唆し、
政府の横暴が象徴天皇制を崩壊させると
今年4回目の社説で断じた信濃毎日新聞。

社説 皇室典範改正案 熟議をさらに重ねたい【山形新聞】

社説[皇室典範改正案]「総意」と距離 再考すべきだ【山梨日日新聞】

社説 皇室典範改正案 熟議を重ね再考すべきだ【宮崎日日新聞】

政府は皇室典範改正案を閣議決定した。「立法府の総意」を踏まえ▽女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する▽旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える―の2案を制度化。衆参両院の全13党派参加の全体会議で「憲法上の疑義」も指摘された養子案を巡り、養子本人に皇位継承資格はないが、子孫が男性なら継承資格を持つとした。

タイトルから、上毛新聞、佐賀新聞、大分合同新聞と同内容で、
報じたことが伺える三紙のうち、宮崎日日新聞は、
今年初めての社説で、全国縦断リレーに加わりました。

社説 皇室典範改正案 国民理解は得られるか【岩手日報】(リンクが分かる方、お知らせください)

養子の子が皇位継承資格を持つ政府案は国民の理解を得られるのか
・「特別な教育を受けていない人が突然、皇族として振る舞うのは難しい」と
旧宮家の男性は国民からの受け入れも困難との見方
女性皇族の子どもを皇族にしないと一代限りで皇族は途絶える
「国民の理解を得られるものに」おことばに政府与党は真摯に向き合う必要がある
女性・女系天皇の議論を排除せずに将来を見据えた皇室制度を探るべき

養子の子を天皇にする一方、女性皇族は一代限りという欺瞞を指摘し
おことばに向き合って、国民の理解を得られる女性・女系天皇の議論を
促した岩手日報も、今年初めての社説ではないかと思われます。

養子の子が天皇になれるのに、
愛子さまも、愛子さまのお子さまも天皇になれない
不敬な法案に与することは出来ないと、意を決して
報じた各紙を賞賛します。

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2 件のコメント

    daigo

    2026年7月2日

    山陽新聞、京都新聞、信濃毎日新聞、山形新聞、山梨日日新聞、宮崎日日新聞、岩手日報に意見投稿しました。

    サトル

    2026年7月2日

    素晴らしい!

    そして、これを「支えてる」、時事通信社と共同通信社にも、賛辞を送りたい!

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