
愛子様の御誕生日である12月1日に放送された「光る君へ」は「刀伊の入寇」を扱う回でした。刀伊入寇事件(1019)とは、満州~蒙古の遼(契丹族)によって東へ追いやられた女真族が海賊化して高麗(朝鮮)を荒らし、その一部が対馬・壱岐・博多津にも攻め寄せ、それを眼病治療も兼ねて大宰府に赴任していた大宰権帥・藤原隆家が在地の武士団と共に撃退した事件です(※「男の嫉妬が英雄を冷遇するなら、トップは女子で良くないか?」参照)。ちなみに「刀伊」とは高麗人が呼んだ「東夷」の当て字です。まひろ(吉高由里子)が元夫・宣孝(佐々木蔵之介)の任地だった大宰府を訪れた際に事件が起こる展開は見事でした。
この「大宰府編」には「越前編」で登場した宋の鍼医・周明(実は対馬出身の日本人:松下洸平)が再登場しましたが、彼の雇い主だった朱仁聡(浩歌)は既に帰国しており、故郷の対馬に行っても所縁の者は居らず、仕方なく大宰府に戻って名医・恵清に弟子入りし、その恵清が隆家(竜星涼)の眼を治しました。”まひろ”は親友”さわ”(野村真純)の亡くなった松浦へ行くために周明の案内で船越津へ向かいますが、道中”まひろ”は周明と色々な話をしました。隆家を(定子や伊周と共に)追いやった『源氏物語』(まひろ著)は人を動かしたこと、思い人(藤原道長)に「偉くなって世を変えて」と伝えたら本当に偉くなり今度は身分差に阻まれて思いを遂げられなくなったこと、物語を書くという使命が終わり居場所も無くなったことなど…。すると周明は「これまでやってきたことを書き残せ」と告げ、『紫式部日記』(彰子の出産記録の続き)の執筆を促しました。そこへ博多の水際で撃退された刀伊軍が襲来し、隆家も平為賢(神尾佑)も双寿丸(伊藤健太郎)も在地の武士らも奮戦しましたが、周明は敵の矢を胸に受けて絶命する衝撃のラストでした。
さて、書物が人を動かして歴史を変えると言えば、これまで「現実の物語化」や「物語の現実化」を何度も成し遂げてきた小林よしのり先生の『ゴーマニズム宣言』です。今また先生はゴー宣DOJO門下生や『愛子天皇論』シリーズの読者を動かし、「愛子天皇誕生」に向けて政治家を動かす皇統クラブ作戦が展開されています。そして来る12月7日には「皇統クラブ活動・成果第一弾~愛子天皇と言える?言えない?」が開催されます。歴史が動く瞬間は今かもしれません。
文責:京都のS
10 件のコメント
京都のS
2024年12月7日
宋人の名医・恵清を演じていた人の名は「王偉」だと判明しました。
京都のS
2024年12月6日
愛子様と同世代!その視点は新鮮です。以前、矢部万紀子さんが書いていましたよね?「愛子天皇と芦田愛菜首相のタッグでA-A時代になる」という感じの小説を。
れいにゃん
2024年12月5日
情念が渦巻く印象の方よりも、冷静に状況が分析出来る知性を感じる俳優がいいのでは?と思いまして。安藤サクラさんは両方兼ね備えている印象なので、真っ先に思い浮かびましたが、愛子さまの同世代にエールをおくりたいです。
京都のS
2024年12月5日
れいにゃん様、回答ありがとうございました。芦田愛菜さんは、「麒麟がくる」の珠(たま)役とか「最高の教師」の真面目な生徒役とかの若者イメージが強く、強い中年女性はどうか?と危ぶみましたが、なるほど、新境地を開拓できるかもしれませんね。
れいにゃん
2024年12月5日
芦田愛菜さんです。
京都のS
2024年12月4日
れいにゃん様、コメありがとうございます!ついに「刀伊入寇」が来ましたね~。実資VS道長の最終決戦がコレだから外すはずはないと思っていました。理想の政として、道長は「民の幸せ」(凶作の時には減税など)を、実資は「有事の際の心構え」(戦や天変地異への対応など)を掲げました。おそらく次回は、救国の英雄となった隆家の評価、在地の武士たちへの恩賞の規模などを巡って論争が始まるはずです。これは現代日本の国防意識とも大きく関わりますから、NHKグッジョブです。
さて、「刀伊入寇」でSPドラマですか。昔、「新撰組!」(三谷幸喜脚本)の外伝「土方歳三、最後の一日」というSPドラマがありました。でも、これは大河劇中で描かれなかった函館戦争(五稜郭)を扱っていたから出来たものと思われます。既に「光る~」劇中で描いた「刀伊入寇」を再びってわけにはいかないでしょうね。
それより私は持統帝を主人公とした「壬申大乱(仮)」を観てみたいですね。木蘭先生がライジングで連載しておられてタイムリーです。
そう言えば以前ライジングのQ&Aに以下のような質問をしました。
・愛子様立太子に前後するタイミングでNHKに制作してほしいドラマがあります。
うのの讃良皇女(後の持統帝)を主人公とする「壬申大乱(仮)」です。
生没年が645~703年で在位期間が690~697年ですから、乙巳の変(645)から大宝律令制定(701)まで描け、白村江(660)、壬申の乱(672)、庚寅年籍作成(690)、藤原京完成(694)を物語に組み込め、さらに元明から元正への女系継承も描けます。
脚本は「大仏開眼」や「大化改新」、「麒麟がくる」などを手掛けた池端俊策氏を希望します。
ここから本題ですが、主演女優は誰が良いと思いますか?
私は綾瀬はるか(「白夜行」の唐沢雪穂のイメージ)か長澤まさみ(「エルピス」の浅川恵那のイメージ)が良いと考えますが。
先生からの回答は「面白そうですね」でした(笑)。
れいにゃん
2024年12月4日
刀伊の入寇がしっかりと描かれましたね!屋外セットや鎧兜の再現率も注目されているし、この事件だけでスピンオフや、何なら大河ドラマ一本が、やろうと思えば出来るのではないでしょうか。これら描写も日本書紀や小右記という書物があってこそ。書物が現実化する力は、時を経て愛子天皇論に集結していると言えます。
京都のS
2024年12月3日
訂正ありがとうございました!
京都のS
2024年12月3日
①「大宰権帥・藤原隆家
が在地の武士団と共に」
②「刀伊軍が襲
来し、」
申し訳ありません。上記①②は改行ナシです。
京都のS
2024年12月3日
ふぇい様、掲載ありがとうございました。行けるとこまで行こうと27回目です。
「光る君へ」や『源氏物語』を題材にしたものは以下です。
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 1st season」( https://aiko-sama.com/archives/35405 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 2nd season」( https://aiko-sama.com/archives/37751 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 3rd season」( https://aiko-sama.com/archives/38829 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 4th season」( https://aiko-sama.com/archives/40097 )
・「「光る君へ」から皇族女子の生き辛さを思う 5th season」( https://aiko-sama.com/archives/41148 )
・「「光る君へ」から皇族女子の生き辛さを思う 6th season」( https://aiko-sama.com/archives/41253 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 7th season」( https://aiko-sama.com/archives/41618 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 8th season」( https://aiko-sama.com/archives/41824 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 9th season」( https://aiko-sama.com/archives/42000 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 10th season」( https://aiko-sama.com/archives/42094 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 11th season」( https://aiko-sama.com/archives/42853 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 12th season」( https://aiko-sama.com/archives/43220 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 13th season」( https://aiko-sama.com/archives/43538 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 14th season」( https://aiko-sama.com/archives/44244 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 15th season」( https://aiko-sama.com/archives/44386 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 16th season」( https://aiko-sama.com/archives/44417 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 17th season」( https://aiko-sama.com/archives/44696 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 18th season」( https://aiko-sama.com/archives/44926 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 19th season」( https://aiko-sama.com/archives/45006 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 20th season」( https://aiko-sama.com/archives/45446 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 21th season」( https://aiko-sama.com/archives/45845 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 22nd season」( https://aiko-sama.com/archives/45941 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 23rd season」( https://aiko-sama.com/archives/46044 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 24th season」( https://aiko-sama.com/archives/46179 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 25th season」( https://aiko-sama.com/archives/46274 )
・「「光る君へ」から皇族女子の生き辛さを思う 26th season」( https://aiko-sama.com/archives/46444 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 27th season」( https://aiko-sama.com/archives/46617 )
・「男の嫉妬が英雄を冷遇するなら、トップは女子で良くないか?」( https://aiko-sama.com/archives/35425 )
・「男系固執の鬼どもを退治てくれよう」( https://aiko-sama.com/archives/39215 )
・「革命的皇位簒奪への対策を『源氏物語』から学ぶ」( https://aiko-sama.com/archives/36977 )
・「儒教的男尊女卑に利用されてきた血穢概念を葬れ!」( https://aiko-sama.com/archives/37641 )
・「尊皇心0な輩は永遠に呪われろ!」( https://aiko-sama.com/archives/38188 )