「光る君へ」から皇族女子の生き辛さを思う 31st season

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 「光る君へ」の最終回(12/15)は、張り巡らされた伏線の多くを回収していきました。自分の使命は終わったと嘆いた”まひろ”に対し周明(松下洸平)が書くことを勧めた件は自伝的歌集『紫式部集』に結実しました。その巻頭に置かれた歌が代表歌「めぐりあひて 見しやそれとも 分かぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな」で、そこには再会した幼馴染は月と競うように帰ってしまったという説明が付いています。これは姉妹のような関係を結んだ「筑紫の君」(劇中名さわ:野村真純)のことを詠んだとされますが、劇中では”まひろ”が9歳の頃(落井美由子)に出会った三郎(後の藤原道長:木村皐誠)のことだろうと私は解釈しました。

 前回ラストで藤原道長(柄本佑)の嫡妻・源倫子(黒木華)に「(私が2人の関係に)気付いていないとでも思った?」と問われた”まひろ” (吉高由里子)は2人の出会いから現在までを全て語りました。”まひろ”の母ちやは(国仲涼子)を殺した仇が道長の兄・道兼(玉置玲央)であること、共通の友である直秀(毎熊克哉)が惨殺され2人で葬ったこと…。地頭の良い倫子なら2人が魂の深い部分で結び付いていることが理解できたはずです。”まひろ”と倫子は恋敵ですが、少女時代からの友でもあり、それゆえ倫子は後に”まひろ”が臨終間近の道長に会うことを許します。

 藤原隆家(竜星涼)から道長の危篤を知らされた”まひろ”は最期の挨拶のために法成寺(道長が自邸の隣に創建した寺院)を訪れ、道長の枕元に来た”まひろ”は『源氏物語』で光る君が死ぬ場面(42帖・雲隠:本文が無い)を描かなかった理由を「(41帖)が続いてほしいと願ったゆえ」だと告げ、「私が知らないところで道長様がお亡くなりになってしまったらを追い続けてっていたやもしれませぬ」と続けました。道長の「この世は何も変わっていない…俺は一体何をやってきたのか…」との問いに対して”まひろ”は「戦のない泰平の世を守られました…見事な御治世でありました…それに『源氏物語』は貴方様なしでは生まれませんでした」という感謝で応えました。

 つまり、劇中の“まひろ”にとって続いてほしいとは道長のことでしたが、多くの日本人にとって続くべき共同幻想皇室だと思われ、その正統な後継者は愛子様だけなのですから、日々発狂の度合いが高まる現代日本にあっては、愛子様の立太子こそが泰平の世を守る前提条件でありましょう。    

文責:京都のS

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