
大河「べらぼう」では、田沼意知(宮沢氷魚)を失った2人の仇討ちが進行しました。間夫の意知に身請けされるはずだった誰袖花魁(福原遥)から仇討ちを頼まれた蔦谷重三郎(横浜流星)は、山東京伝(北尾政演:古川雄大)が持ち込んだ1枚の絵から、笑顔を失った誰袖を再び笑わせる戯作(黄表紙)のヒントを掴みました。表現者を集めて制作会議を開く蔦重に鶴屋喜右衛門(風間俊介)は「大当たりを出すなら京伝先生を貸す」と伝えましたが、京伝の初稿を試し読みした貞(蔦重の妻:橋本愛)は地方から江戸に来た男が騙される内容に違和感を表明し、新之助(井之脇海)も飢饉以降は江戸には流民しか来ないと異を唱えました。野暮天を嗤って満足できた『金々先生栄花夢』(恋川春町著)の頃とは時代が変わっていたのです。ヘソを曲げた京伝を再び書く気にさせたのは、自分と同じように産みの苦しみが強い恋川春町(岡山天音)との友情でした。
さて、鶴屋との雑談中に「佐野大明神」(意知を殺した佐野政言:矢本悠馬)の話になり佐野が大変な苦労人だったと知った重三は、例え意知の仇であっても笑い者には出来ないと考えて路線変更しました。主人公の仇気屋艶二郎(大富豪)をモテ男と噂されたいだけの男という設定にし、大金を使って浮名を流そうと画策して悉く失敗し、終盤では吉原の浮名屋で花魁・浮名と身請け(カネが介在)の約束をしつつ駆落ち心中(恋心のみ)も演出するという現代人にも笑える馬鹿馬鹿しさです。こうして完成した『江戸生艶気樺焼』は、寝食を忘れて佐野を呪詛していた誰袖を再び笑わせることに成功しました。これが重三の仇討ちでした。
田沼意知がやり残した蝦夷松前藩の上知(召上げ天領化)は、平秩東作(木村了)らが掴んだ藩の裏勘定帳を謀反の証として意次(渡辺謙)が将軍・家治(眞島秀和)に上知を願い出ました。これは「やらせ抜荷」計画の失敗時のために意知が東作らを松前入りさせていたから掴めた証拠でした。意次にとっては上知完遂が仇討ちでした。
上記3件から分かるのは時処位の変化に対応することの重要性です。リアルの現代日本では、先の参院選で与党が大敗したものの立民も伸びず、無所属で立候補した期待の山尾志桜里氏も落選し、参政党と国民民主党が大勝しました。であれば『戦争論』に影響を受けたと公言する参政党党首・神谷宗幣氏を双系派に変えるのが現状(時処位)に即した上策かもしれません。
文責:京都のS
6 件のコメント
京都のS
2025年8月6日
枯れ尾花様、※ありがとうございます。「国宝」は観ました。天才女形役者の役だけに妖艶でした。アレが活かされてるのは明らかでした。恋川春町の「お前はコッチ側だ」には悲しい伏線が引かれています。これから江戸の表現者たちは松平定信(井上裕貴)の寛政改革で言論統制を受けますが、山東京伝(古川雄大)は手鎖50日の刑で衰弱して死にます。また恋川春町(岡山天音)は上司の呼び出しに出頭せずに自死します。そう、「コッチ側」の真面目な2人が悲劇に遭い、不真面目な朋誠堂喜三二(尾身としのり)は筆を折ることで命を繋ぎます。いよいよ自由な田沼時代の終焉が見えてきました。辛いですね。
ところで参政党が「私擬憲法」から全く進歩しなかったら定信ばりの言論統制にも発展しかねないのが恐ろしいです。神谷氏には3段階ほど成長してもらう必要がありますね。その第1段は言うまでもなく双系派への転身です。
私は「国宝」「フロントライン」「でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男」を同時期に観たのでハードな映画ライフでした。
枯れ尾花
2025年8月6日
今回の劇中劇ってんですか、おもろかったー!
意次、蔦重それぞれの仇討がメインな回だったですけど、喜劇の要素などもてんこ盛りで凄いエンタメ観せて頂いた気分です。
場面ごと印象に残ったのは、まずは蔦重の政演との絡みで魅せた映画「国宝」を彷彿とさせるようなその妖艶な演技と、その直後に魅せた志村けんさんばりのヘン顔、それと春町が政演に対し自身と同タイプの人間と気付き「俺の所に来い!」といって嫌がる政演を強引に抱き締める場面、更には劇中劇での貞さんの芸者姿のまるで別人のような美女っぷりなどなど···でもやはり呪いすぎてバテ気味の唯袖花魁を黄表紙で笑わかした場面は「笑いは呪いを超えるかも」と思わせてくれ感動しました。いつの日か呪い、恨みを乗り越えてあるべき日本の姿が実現できると良いのになあ、と思った次第です。
京都のS
2025年8月6日
そう、神谷VS竹田はコレです( https://aiko-sama.com/archives/58437 )。
京都のS
2025年8月6日
ジョージ様、※ありがとうございます。神谷氏は男系固執派の総帥である竹田恒泰の公然たる圧力(そこまで言って委員会NP)に対して断固拒否の姿勢を取った反骨精神を買えます。また左翼・サヨクからの批判が来ると知りつつ『戦争論』に影響を受けたと公言する勇気も買えます。男系ネトウヨと左翼に対する二正面作戦がやれる胆力は大したものですね。後は双系派に変わってもらい、かつ危うい私擬憲法を適切に変えてもらうだけです。
あしたのジョージ
2025年8月5日
この回のべらぼうも面白かったですね~
田沼意知の仇討ちを意次と重三のそれぞれのやり方が良かったですね~
意次は意知が生前にやりかけたやり方で、重三は、呪詛してばかりの誰袖にまた笑ってもらう為に仇討ちする。
仇討ちの相手の佐野政言もそれなりの理由があっての事を理解して、笑えるような本にする。
その再現も痛快でしたね~
参政党の神谷宗幣氏は、個人的には女性天皇は実在していたので認めている感じですね。
ならば私達と共闘出来るかもしれません。
よしりん先生との対談を望みます。
京都のS
2025年8月5日
掲載ありがとうございました。「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」や吉原の要素を含むブログは以下です。火曜日11時は「べらぼう」シリーズ(笑)。
・「『べらぼう』が始まった今だから言っておきたい平賀源内異聞」( https://aiko-sama.com/archives/48334 )
・「『光る君へ』と『べらぼう』を繋ぐレイラインと愛子天皇への道」( https://aiko-sama.com/archives/49128 )
・「『血のスペア』という非人道的システム」( https://aiko-sama.com/archives/49347 )
・「『○○売れ』とは『景気の気』」( https://aiko-sama.com/archives/50040 )
・「正しい改革も楽しませながら訴える時代だから」( https://aiko-sama.com/archives/50174 )
・「血統書付きのホシュを今すぐ終焉させよ!」( https://aiko-sama.com/archives/50602 )
・「皇室で飯食ってる奴が皇統断絶推進ってどういう了見だ!?」( https://aiko-sama.com/archives/50851 )
。「愛子様は127代目として即位していただくべきでありんせんか?」( https://aiko-sama.com/archives/51467 )
・「女性皇族を地獄に置き続けたがる人非人こそ地獄へ落ちよ!」( https://aiko-sama.com/archives/51677 )
・「大切なものはパトリオットにしか守れない!」( https://aiko-sama.com/archives/52091 )
・「時代遅れの価値観が時処位に適うこともある」( https://aiko-sama.com/archives/52390 )
・「小さな柵や対立も吹き飛ばすほど大きな風を起こそう!」( https://aiko-sama.com/archives/52504 )
・「弱者権力もルッキズム批判も排し、書で以て世を耕そう!」( https://aiko-sama.com/archives/52814 )
・「皇室という光を消す男系固執派こそ『世間の外』だと知らしめよ!」( https://aiko-sama.com/archives/53108 )
・「ナショナリスト同士なら話は通じるはずだが?」( https://aiko-sama.com/archives/53490 )
・「天才が真相に肉薄した稀代の作品を携えて進もう!」( https://aiko-sama.com/archives/53930 )
・「身近に感じられるからこそ素朴な尊皇心が育まれる」( https://aiko-sama.com/archives/54451 )
・「精神疾患に追い込む凄惨な扱いは今すぐ止めよ!」( https://aiko-sama.com/archives/54725 )
・「巡る因果は恨みより恩!~国民と触れ合った戦後の皇室」( https://aiko-sama.com/archives/55257 )
・「目出てぇ結果を目指してポジティブに動いていこう!」( https://aiko-sama.com/archives/55635 )
・「愛子様の立太子・即位は『そう来たか』ではなく唯一解だ!」( https://aiko-sama.com/archives/56016 )
・「1章と3章の壁をUNBOUNDするのは両者の思いだけ!」( https://aiko-sama.com/archives/56404 )
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・「そのUNBOUNDに国民の総意は出来ている!」( https://aiko-sama.com/archives/57232 )
・「有権者は目利きたるべし!―基準は金や米に非ず」( https://aiko-sama.com/archives/57536 )
・「人として話にならない奴が跋扈する令和の政界」( https://aiko-sama.com/archives/57881 )
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・「野暮天としての男系固執派は己のカッコ悪さに気付こう!」( https://aiko-sama.com/archives/55150 )
・「大切な価値を未来に残すには因習の排除が不可欠」( https://aiko-sama.com/archives/55521 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 2nd season」( https://aiko-sama.com/archives/37751 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 11th season」( https://aiko-sama.com/archives/46948 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 15th season」( https://aiko-sama.com/archives/48744 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 17th season」( https://aiko-sama.com/archives/50633 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 18th season」( https://aiko-sama.com/archives/51972 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 22nd season」( https://aiko-sama.com/archives/53796 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 25th season」( https://aiko-sama.com/archives/54670 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 27th season」( https://aiko-sama.com/archives/55913 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 28th season」( https://aiko-sama.com/archives/56530 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 30th season」( https://aiko-sama.com/archives/56733 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 31st season」( https://aiko-sama.com/archives/57062 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 35th season」( https://aiko-sama.com/archives/58236 )