第一義は「女系を認めずして安定継承なし」

Post's thumbnail

 9月24日の「歴史探偵」は「選挙」がテーマでした。それまでは制限選挙(一定額の税金を納めた者のみ)でしたが、1925年に成立した普通選挙法により全ての国民男子が投票できるようになり、1928年に田中義一内閣の下で普選法に基づく最初の選挙が行われました。政友会(田中義一)VS民政党(濱口雄幸)の対立で、民政党の選挙ポスターには借金して贅沢する政友会と堅実に貯蓄する民政党のイラストが描かれ、かなり効果的なネガキャンでした。投票率は8割に達し、政友会(217)・民政党(216)と獲得議席数は僅差でした。この件では政府の選挙干渉ばかりが問題視されますが、ここで思い出していただきたいのが昭和金融恐慌(1927)を40日で収めた高橋是清蔵相(田中内閣)です。また、後に政権交代して出来た濱口内閣(1930)の元で井上準之助蔵相が金解禁(金本位制への復帰)を断行したために昭和恐慌(1927~)+大恐慌(1929)が激化しましたが、ここから瀕死の日本経済と国民生活を救ったのが高橋是清の積極財政でした(※C 12th season」「C 21st seasonを参照)。

 番組は次に「大東亜戦争」中の翼賛選挙(1942)を採り上げ、政府が推薦議員と非推薦議員を決め、隣組が推薦議員への投票を促す空気を醸成したと批判しました。斎藤隆夫「粛軍演説」(1936)を行ったために非推薦に回され、妨害に遭いながらも斎藤は当選しました。

 さらに番組は、女性が投票した最初の選挙(1946)を採り上げ、市川房江が「婦選なくして普選なし」を掲げて女性の政治参加を促し、争点は戦後のインフレによる食糧問題でした。

 以上を概観すると、濱口雄幸・斉藤隆夫・市川房江は善、田中義一・高橋是清・東条英機は悪、緊縮なくして不戦なし」と言いたげでした。高橋蔵相は五相会議で陸相・海相を相手に一歩も引かなかった(積極財政での戦費調達は限界)ために2.26事件で殺されたというのに。戦後のインフレ人口↓や生産力↓が原因のコストプッシュインフレで、国債発行↑とは無関係なのに。NHKは放送中の大河「べらぼう」で緊縮派の松平定信を貶めたから緊縮派の重鎮に怒られたのでしょうか。

 それでも、国民民主党や参政党といったケインジアン男系派愛子様の立太子による「景気の気」を理解しない減税バカを牽制する意味でなら有意義です。今は何より「女系を認めずして安定継承なし」が第一義だからです。    

文責:京都のS

1 件のコメント

コメントはこちらから

全ての項目に入力が必須となります。メールアドレスはサイト上には表示されません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。