
大河「べらぼう」では、ついに江戸市中で天明打毀が発生し、町奉行(平田広明)から報告を受けた幕臣らは取引のある御用米商人が襲われていると知るや大慌てでしたが、雁間詰の田沼意次(渡辺謙)は進言という形で的確に指示を出しました。打毀を主導する新之助(井之脇海)らと共に幕政批判の幟を立てていた蔦重(横浜流星)は夜には田沼邸を訪れ、後日に米と交換できる「御救い銀」を出してはどうかと献策しました。米の手配まで時を稼げるとして受け入れつつ意次は蔦重に民への周知を依頼しました。打毀の民は新之助が課した「盗まず・殺さず(微罪で済む)」の禁を破って暴走し、これには暴徒に混じった丈右衛門(一橋治済の密偵:矢野聖人)が暗躍していました。打毀で役人にも死者が出たとの報告を受けた意次は御先手組(市中の治安維持軍)の投入を決意し、また田沼派の幕臣には御用米商人に預けている米を御救い米として民に放出するよう懇願しました。
「御救い銀」周知の件を意次から依頼された重三ですが、打毀で暴れる民には読売(瓦版)を撒く方法は使えません。そこで重三は、浄瑠璃の富本斎宮太夫(新浜レオン)が美声を響かせ、歌舞音曲を鳴らす一座を率いて周知する方法を採りました。米が出ると知って暴徒が落ち着き始めると、目論みが外れた丈右衛門は小刀を抜いて重三に迫ります。間一髪で割って入った新之助が重三の身代わりに刺され、なおも襲い掛かった丈右衛門は到着した御先手弓頭・長谷川平蔵(中村隼人)の放った矢で絶命しました。重三は瀕死の新之助を医者の元へ運ぼうとしますが、新之助は「自分は何のために生まれてきたか分からぬ男…源内門下でも才は無く…ふくと坊も守れず」「蔦重を守れて良かった…世を明るくする男を守れて…」と言い残して逝きました。新之助を葬った土饅頭の前で項垂れる重三に「自分ならでは」の絵を見出した喜多川歌麿(染谷将太)が語り掛けます。「攫いてぇほど惚れた女と一緒になって…最期は世に思いをぶつけて…新さんは良い顔で死んだはず」と。
さて、リアルの現代日本では悔いなく生ききって「良い顔」で死んでいくことが極端に難しくなっています。世の男系固執派に問いたいです。貴方は孫子の世代に残すべき皇室を打ち毀しておきながら、死に際して悔いなく逝けますか?と。市井の人々にも言いたいです。悔いなく逝く為にも国を良くする活動を何か始めてみませんか?と。
文責:京都のS
7 件のコメント
京都のS
2025年9月3日
枯れ尾花様、※ありがとうございます。森下佳子さんの大河は途中で2回クライマックスを入れる傾向があります。「おんな城主・直虎」では17回(虎松=井伊直政が覚醒)と33回(小野政次が直虎の身代わりで磔刑)でしたし、「べらぼう」では16回(平賀源内の死)と33回(小田新之助の死)でした。
終盤で歌麿が蔦重に見せた絵は初期の傑作「画本虫撰」(動き出しそうな虫の絵に狂歌を合わせる)の挿絵です。やがて歌麿は女性を活き活きと写し取る傑作群に向かっていきます。生命が何らかの最高潮に達した瞬間や一瞬の輝きを写し取ることは、ダラダラ生きる生命至上主義とは無縁です。当然ながら小林先生の絵も生命至上主義とは完全に無縁ですね。
京都のS
2025年9月3日
ジョージ様、※ありがとうございます。男系固執派は現状維持の保身派、つまり生命至上主義者でもありましょうから、誰かの身代わりで死ぬことなど絶対に拒否するでしょう。そういう人々が「新之助の死」に感動する資格は一切ありませんね。
枯れ尾花
2025年9月2日
しかし、「べらぼう」の脚本家森下佳子さんて方はよくもまあ、毎回毎回心揺さぶるストーリーを創り上げられるものだと感心します(よしりん先生の作品と同じくらいに)。
今回は新之助に死なれ打ちひしがれて墓前に座り込んでいた蔦重の傍らに歌麿が現れ「これが俺の、ならではの絵さ」「命を写すことが俺の償い」と自身の描いた昆虫生物の絵を見せつつ「新さん、どんな顔して死んだ?」「最後は世に向かって、てめえの思いをぶつけて貫いて、だからとびきり良い顔していなかったかい?」と問いかけ、あたかも新之助の死に顔を見たかのようにまさに蔦重が見たまんまの新さんの死に顔を表現しましたよね。私は新さんが死んだ場面が今回のハイライトだと思ったのと同時に歌麿が自身オリジナルの絵に目覚め、それは生き物の命を写すことのできる傑作であるのと同時に彼がその人の人生をほぼありのままに絵で表現できる稀有な絵師になったのだと感じましたよ。そして、それを理解した蔦重は深い悲しみから立ち上がる感動を得たのじゃないでしょうかね。
今の日本において少しでも悔いなく生ききって良い顔して死ねる為に、国を良くする活動に参加するということには私も禿同です。
あしたのジョージ
2025年9月2日
今回も泣けましたね~🥺
新之助が蔦重の身代わりになって刺され最期の顔が、悔しい表情でもなく世の中を明るくする蔦重を守れた喜びのような満足した感じだったのが、せめてもの救いでした。
男系派はそんな新之助のようないい顔をして死ねないと思います。
死んでも浮かばれないようなまるでリングの貞子に呪い殺されたような苦悶の表情で死んで逝くと思います。
ウラミハラサデオクベキカ👻
京都のS
2025年9月2日
たこちゃん様、初※嬉しく思います。公サポの皆様にとっては小林先生の大病があったため、余計に様々な感情が渦巻いていることとお察しいたします。将来世代のために、「せめて皇室だけは!」となってきますよね。
京都のS
2025年9月2日
掲載ありがとうございました。火曜11時は「べらぼう」シリーズです(笑)。
・「『べらぼう』が始まった今だから言っておきたい平賀源内異聞」( https://aiko-sama.com/archives/48334 )
・「『光る君へ』と『べらぼう』を繋ぐレイラインと愛子天皇への道」( https://aiko-sama.com/archives/49128 )
・「『血のスペア』という非人道的システム」( https://aiko-sama.com/archives/49347 )
・「『○○売れ』とは『景気の気』」( https://aiko-sama.com/archives/50040 )
・「正しい改革も楽しませながら訴える時代だから」( https://aiko-sama.com/archives/50174 )
・「血統書付きのホシュを今すぐ終焉させよ!」( https://aiko-sama.com/archives/50602 )
・「皇室で飯食ってる奴が皇統断絶推進ってどういう了見だ!?」( https://aiko-sama.com/archives/50851 )
。「愛子様は127代目として即位していただくべきでありんせんか?」( https://aiko-sama.com/archives/51467 )
・「女性皇族を地獄に置き続けたがる人非人こそ地獄へ落ちよ!」( https://aiko-sama.com/archives/51677 )
・「大切なものはパトリオットにしか守れない!」( https://aiko-sama.com/archives/52091 )
・「時代遅れの価値観が時処位に適うこともある」( https://aiko-sama.com/archives/52390 )
・「小さな柵や対立も吹き飛ばすほど大きな風を起こそう!」( https://aiko-sama.com/archives/52504 )
・「弱者権力もルッキズム批判も排し、書で以て世を耕そう!」( https://aiko-sama.com/archives/52814 )
・「皇室という光を消す男系固執派こそ『世間の外』だと知らしめよ!」( https://aiko-sama.com/archives/53108 )
・「ナショナリスト同士なら話は通じるはずだが?」( https://aiko-sama.com/archives/53490 )
・「天才が真相に肉薄した稀代の作品を携えて進もう!」( https://aiko-sama.com/archives/53930 )
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・「精神疾患に追い込む凄惨な扱いは今すぐ止めよ!」( https://aiko-sama.com/archives/54725 )
・「巡る因果は恨みより恩!~国民と触れ合った戦後の皇室」( https://aiko-sama.com/archives/55257 )
・「目出てぇ結果を目指してポジティブに動いていこう!」( https://aiko-sama.com/archives/55635 )
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・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 18th season」( https://aiko-sama.com/archives/51972 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 22nd season」( https://aiko-sama.com/archives/53796 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 25th season」( https://aiko-sama.com/archives/54670 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 27th season」( https://aiko-sama.com/archives/55913 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 28th season」( https://aiko-sama.com/archives/56530 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 30th season」( https://aiko-sama.com/archives/56733 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 31st season」( https://aiko-sama.com/archives/57062 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 35th season」( https://aiko-sama.com/archives/58236 )
・「シラケた日本国民を活気づける画期は愛子様の立太子!(C38)」( https://aiko-sama.com/archives/59990 )
たこちゃん
2025年9月2日
京都のSさま、いつも投稿ありがとうございます。
おっしゃるとおり、現代では医療の関係もあって、「悔いなく生ききって良い顏で
死んでいく」って難しいですよね。
それでも悔いはなるべく少なくなるよう、日々暮らしております。